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八重滝自然観察モデルコース

コースポイント画像

 

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【コースの概要】

八重滝一帯の渓谷は、中国山地の高峰大万木(おおよろぎ)山を源とする

民谷(みんだに)川によって形成された渓谷です。

1.5kmにわたるV字形渓谷には、すぐれた渓谷林があり、

観察コースでは、200種類以上に及ぶ植物が見られます。

このあたりの渓谷林は、もともとはウラジロガシを中心にしたものであったと

考えられますが、現在見られるのは伐採後成長した二次林です。

元のウラジロガシ林にまで回復する遷移途中にあります。

このような回復途中の渓谷林には多くの樹種が見られ、自然観察には絶好の場となっています。

 

 

 

 

 

コースポイント見出し画像

【観察ポイントの概要】

始点の画像

始点から

No.1区間の特徴

駐車場から上流にむけて歩道を進み、橋を渡ったところが始点です。ここから次の橋までの間は、かなり人の手が加わっており、見られる植物も森林の中とはずいぶん違います。
川沿いには、オニグルミネムノキヌルデなど、人手が加わった場所に最初に見られる高木が生育しています。これらの樹木に混じって、アラカシウラジロガシヤブツバキなど、もともと生育していた植物も点々と残っています。
そのほか、ネコヤナギギブシなども見られます

 

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No.1からNo.2区間の特徴

橋を渡ったところがNo.1のポイントです。ここから急な斜面となり、やがて森林の中へ入っていきます。森林の入り口までの歩道沿いには、ニワトコタニウツギウツギなどの草本や低木が見られます。
森林へ入ると歩道が2つに分かれているので、左手の道を進みながら観察を続けましょう。このあたりには落葉樹が生い繁り、点々と常緑樹も見られます。また、それらの木に巻きつくツル植物も観察できます。
左下に滝尻滝の滝つぼを見ながら進むと、右手に大岩があります。岩場には、シダ類や低木類が見られます。このあたりには、ミズキヤブツバキなどの高木が上空をおおい、林床には、あまり日光が差し込まないため、下草が少なく見通しがよくなっています。そのほか、オニグルミヒサカキウラジロガシヤマフジウワバミソウコアジサイダンコウバイシロダモリョウメンシダなどの植物が見られます。

 

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No.2からNo.3区間の特徴

左手の岸へかかる橋を渡ると、No.2のポイントがあります。周囲には、アカガシヤブツバキなどが見られます。その先にある桟橋を行くと、ケヤキウラジロガシアカシデノグルミエゴノキなどの大木が林立しています。これらの大木には、ツタウルシオオツヅラフジなどのツル植物がからみついています。
林床には、ハイイヌガヤチャボガヤクサアジサイなどの低木や草本が見られます。そのほか、ツクバネウツギオニグルミネムノキテイカカズラサルナシウツギチドリノキアカメガシワニワトコアワブキなどの植物も見られます。

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No.3からNo.4区間の特徴

No.3のポイントは、休憩所のあるところです。橋のたもとには、ミツマタがあります。左手の歩道を進んでいくと、クロモジダンコウバイなどの低木が見られます。さらに進むと、スギの大木に出会い、その下に日陰を好む草本を目にすることができます。
「八重滝へ200m」という看板から先に、ホオノキサカキクマシデなどの大木が見られます。また、カエデの仲間で珍しいメグスリノキも出てきます。そのほか、ヒカゲミツバキバナアキギリイヌブナホオノキミズメなどの植物も見られます。

4の画像

No.4からNo.5区間の特徴

三ノ滝(河鹿滝)のあるところがNo.4ポイントです。これから一ノ滝(八潮滝)までは地形の変化が著しく、滝や渕、急流などが次々に現れます。ポイントから少し先にナツツバキの大木があり、その先に橋があります。橋のたもとには、アセビの大木が見られます。これから先の林床には、あまり植物が見られないため、大変見通しのよい林になっています。
姫滝を過ぎたあたりから足場が悪くなり、谷側に鉄柵が設けられています。張り出した岩の上には、スゲ類が多く生育しています。歩道わきには、コウゾヤマアジサイクサギなどの低木が観察できます。
八重滝の代表的な滝である八潮滝が見えるあたりは、しぶきなどでじめじめした状態で、ウワバミソウオオギバボウシなどの湿った場所を好む植物が多く見られ、岸壁にはコケ類が生えています。そのほか、イヌブナコアジサイヤブコウジミズナラリョウブコバンノキチャルメルソウなどの植物も見られます。

 

終点の画像

No.3から終点までの特徴

八潮滝付近の観察を終えたら、休憩所のあるところまで来た道を帰りましょう。No.3のポイントからは、もとの道を通らず橋を渡って左岸側の歩道を歩きながら観察をしましょう。
ここから先の歩道も、うっそうと繁った林の中を通ります。イヌシデミツデカエデメグスリノキなどの高木をはじめ、ムラサキシキブゴマギなどの低木や草本も見られます。そのほか、ウラジロノキコハウチワカエデヤブムラサキコバノガマズミゴマギネジキハイイヌガヤなどの植物も見られます。

 

八重滝周辺で見られる植物

 

 ◆植物の解説

 

八重滝周辺で見られる動物の概要

八重滝一帯には、イノシシ、キツネ、タヌキ、アナグマ、テン、ムササビ、ノウサギなど多くのけものたちが生息しています。

また、八重滝上流部の吉田村などには、ツキノワグマ、ニホンザルもいます。

八重滝から1km上流でツキノワグマが捕獲されたこともあります。

これらのけものたちは、人間を非常に恐れており、また夜行性のものが多いこともあって、

私たちの目に直接ふれることはほとんどありません。

 

【動物の解説】

 

【哺乳類】

 アナグマ、イノシシ、キツネ、タヌキ、ツキノワグマ、テン、ホンドイタチ、ムササビ

 

【鳥類】

 イカル、カラ類、カワガラス、キセキレイ、キツツキのなかま、キビタキ、クロツグミ、サンコウチョウ

 セグロセキレイ、ホオジロ、ヤイロチョウ、ヤマセミ、鳥の鳴声

 

【魚類】

 ゴギ、ヤマメ、アマゴ

 

【昆虫類】

 川の中の昆虫たち、セミのなかま、チョウのなかま(スジボソヤマキチョウ)

 

【両生類】

 オオサンショウウオ、カジカガエル、ニホンアカガエル、ブチサンショウウオ

 

【爬虫類】

 ヘビのなかま

 

【陸産貝類】

 イズモマイマイ、サンインマイマイ

 

八重滝のアクセス・マップ

【アクセス図】

アクセスマップ画像

 

八重滝の関するページ(リンク集)


お問い合わせ先

自然環境課

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   Tel:0852-22-6172/6517(自然公園管理係)
           0852-22-5348/6433(自然公園施設係)
   0852-22-5347/6377/6516(自然保護係)
           0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係)
   Fax:0852-26-2142
   E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表)
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