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 名前が<コ>ではじまる植物の解説

コアジサイ(ユキノシタ科)
葉は光沢があり、きょ歯(葉の縁のギザギザ)が大きいという特徴があります。淡い青紫色の小花をたくさんつけますが、花には飾花がなく、ちょっと見たところアジサイの仲間とは気づきにくいかも知れません。
コアジサイ
コウゾ(クワ科)
ミツマタやガンピとともに、和紙の原料となる木として知られています。千円札や一万円札はこの木から作られています。樹皮は非常に強く、人の手ではとても引きちぎることはできません。
コウゾ
コウヤコケシノブ(コケシノブ科)
長さが5〜10cmくらいの青緑色をしたシダ植物です。葉状部分は大変薄っぺらで、中央に黒っぽい葉脈が通っています。手に取って調べてみると、横にはっている長い茎から立ち上がっていることがわかります。葉の縁にのこぎり歯があるのは、コケシノブの仲間ではコウヤコケシノブだけです。

コウヤボウキ(キク科)
秋に白い糸状の花をつける落葉低木です。幹や枝は細く、しなやかで葉と同じく短い毛があり、よく枝分かれしています。和歌山県高野山地方で、この木を利用してほうきを作るところから、この名がつけられました。
コウヤボウキ
コオニユリ(ユリ科)
名前の通りユリの仲間で、夏に黄赤色の花を咲かせます。花びらには、小さな黒っぽい斑点があります。園芸用のオニユリに似ていますが、少し小型で、葉が密につくといった特徴があります。球根は食用になります。
コオニユリ
コガクウツギ(ユキノシタ科)
花のないときには、全く目立たない低木です。しかし、花(実際には飾り花)をつけると、驚くほど美しく、庭木にでもしたいような木です。

コケイラン(ラン科)
ササエビネとも呼ばれています。ササのように細長い葉が1〜2枚出ます。花は5〜6月ごろ、褐色を帯びた黄色い花を10〜20個つけます。
コケイラン
コシアブラ(ウコギ科)
樹皮は胚白色で裂け目がなく、なめらかです。葉は大きく5枚の小葉に分かれています。昔この木の樹脂から金漆(こんぜつ)と呼ばれるウルシに似た塗料をとったところから、別名をゴンゼツといいます。若芽は食用となり、酢みそをつけたり、あえものなどにするとおいしいものです。材は白くて柔らかく、箱、箸、楊枝、下駄などに利用されます。また、この木の中心部を抜き、刀のおもちゃにしたことから、カタナノキと呼ぶ地方もあります。秋になると黄葉し、山々を彩ります。
コシアブラ

コシダ(ウラジロ科)
日当たりのよい土地を好むシダ植物です。高さ1mほどになる大型のシダで、群生しているのが見られます。胞子の付き方や葉の形に特徴があるので、注意して観察しましょう。

コシダ
コナラ(ブナ科)
二次林(人間によって伐採された自然林の後、二次的に生育してくる林)の代表的な樹木です。若芽には、銀色の毛が多く、花は若葉が伸びる4月に咲きます。秋には、かわいらしいドングリがたくさん実ります。また、樹液の出るような大木には、クワガタ、スズメバチなどの昆虫が集まってきます。材は、シイタケのほだ木や炭の原料に利用されます。

コハウチワカエデ(カエデ科)
二次林やブナ林などに多い高木で、高さ15mになります。ハウチワカエデによく似ていますが、かなり葉が小さいカエデです。

コハウチワカエデ
コバノガマズミ(スイカズラ科)
日当たりのよい山地に多い落葉低木で、高さ2〜2.5cmになります。葉は対生につき、初夏に白い小さな花をたくさんつけます。秋に赤く熟す果実は食べられ、少しすっぱい味がします。ガマズミと同じ仲間ですが、ガマズミの葉の方が広くて大きいので区別できます。ガマズミの名は、赤く輝く実という意味の「かがつみ」が変化したものです。実は小鳥たちの大好物です。

コバノミツバツツジ(ツツジ科)
林下のやや乾燥した斜面を好む低木です。早春、葉に先立って紅紫色の花をたくさんつけます。葉には、細かい毛がびっしり生えています。
コバノミツバツツジ
コバンノキ(トウダイグサ科)
山地の谷間などに生育する低木です。この木は、葉が小判を重ねたような形をしているので、この名前がつけられました。

コブシ(モクレン科)
コブシの名は、つぼみまたは果実の形が拳に似ていることからつけられたと言われています。コブシのつぼみに日光が当たると大きくふくらみ、白い花びらをのぞかせます。この時、花びらの先は必ず北をさします。これは太陽の当たる南側が暖められて北側より早く成長しふくらむため、先端は北をさすことになるのです。コブシの花の咲き始めを見れば、どちらが北かすぐにわかります。このような植物を方角指標植物と言います。
コブシ
ゴマギ(スイカズラ科)
春ごろに葉や枝を傷つけると、ゴマに似た強烈な臭いを放ちます。しかし、不思議と秋ごろにはこの臭いはほとんどなくなってしまいます。5月ごろ枝先に多数の小さな花をつけ、実は9月ごろに赤から黒紫色に熟します。
ゴマギ
コマユミ(ニシキギ科)
庭木のニシキギによく似た低木です。ニシキギとの違いは、枝の稜の上にコルク質の翼がないところです。ヤマニシキギとも呼ばれるこの木は、秋に美しい紅葉を見せてくれます。果実は暗紫色で、裂けると中から赤い種子が顔をのぞかせます。最近は盆栽にもよく使われているようです。
コマユミ
コムラサキ(クマツヅラ科)
山間の湿地に生える落葉性の低木です。初夏に葉のつけねのやや上から淡紫色の小花を多数つけます。秋に熟す果実は、径約3mmの球形で大変美しいものです。この果実は小鳥が好んで食べるので、野鳥誘致木としてもよく知られています。ヤブムラサキとよく混生していますが、ヤブムラサキの方が果実を支えるがくに毛が多いことで区別できます。
コムラサキ
ゴンズイ(ミツバウツギ科)
ウルシのような葉をした植物です。よく見ると、ウルシとは少し違っています。秋には、赤い実を鈴なりにつけます。
ゴンズイ


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