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加藤議員(自民)

 

(問)教職員の不祥事続きについて

1.ここ数年の教職員の不祥事続きの中で、職員の採用試験を改善する検討はしたのか伺う。

2.教職員の精神的なストレスについて、早期に発見し、対応する方策の考えはないか伺う。

3.教職員の不祥事について再発防止に向けた考えを伺う。

 

(答)教育長

1.まず、教職員による不祥事が続いていることにつきまして、大変残念なことでございます。申しわけなく思っております。再発防止に向けまして、不断の取組を進めてまいります。

 それでは、お答えいたします。まず、教員採用試験の改善、特に面接試験の改善の検討を行っているのかというご質問です。教員の採用方法については、これまでも毎年検討を重ねまして、人物重視の選考となるよう、一次試験に面接試験を取り入れたり、面接時間を増やすなど、改善を加えてきたところであります。例えば、一次試験の集団面接では、面接員として教育関係者だけではなくて民間の方にもお願いいたしまして、教職への熱意や思考力などとともに、社会人としての協調性についても確認をしているところであります。また、二次試験では個人面接などに十分に時間をとりまして、その中で、教員として必要な倫理観、道徳性、社会性などについてきめ細かく把握するよう努めているところであります。

 今後とも、採用試験につきましては、面接のさらなる充実も含めまして、不断の見直しを行いまして、島根県の教員としてふさわしい人材が採用できるよう幅広い観点に立って改善を図っていきたいと思っております。

 

2.教職員の精神的なストレス、これの早期の発見防止が必要ではないかというお尋ねです。

 不祥事の要因でございますが、これは様々なものが考えられます。これだという特定はなかなか難しいのですが、議員ご指摘のとおり、教員のストレス、これも大きな要因だろうというふうに思っております。教員は、学習指導はもとより、部活動や生徒指導、保護者への対応などで、日頃から少なからずストレスを抱えているわけであります。特にある程度経験を積んだ中堅の教職員、これは仕事の職場でも主任など責任の重い仕事をかせられるということが多くなります。加えまして、職場以外でも、家庭や地域等で役割が増加する。こういったことで複雑にからみあったところで、精神的に不安定になるということもあろうかと思います。

 いずれにいたしましても、職場におきます教職員の精神的なストレスをためない工夫、早期に発見し対応する、これは極めて大切なことだというふうに思っております。そのためには、職場の雰囲気や関係づくりが重要であります。例えば、管理職におきましては、日常の声かけ、あるいは会話、観察で職員の状況を把握し、出来る限り個別の相談にものっていく。あるいは、一部の教職員に過重な負担がかからないように、組織として教育課題に対応する。こういったことを心掛けることが大切だというふうに考えております。

 私も、機会あるごとに管理職に対しまして、「現在、教育をめぐる様々な環境の変化の影響もあり、教員には多忙感もある中で、教員の悩みや問題を相談できる体制、これを校内で作るように努めて欲しい」と要請をしているところであります。

 

3.この度の相次ぐ不祥事を受けまして、直ちに臨時の県立学校長会を開催をいたしまして、服務規律の確保の徹底等を指示をしたところであります。

 今後は、平成十六年に作成をいたしました「不祥事防止のための校内研修用事例集」これを最近の事例等を取り込みまして改訂をいたしまして、これを校内研修に活用して参ります。それから先ほども申し上げました職場の雰囲気作り、関係作り、これにも努めて参りたいというふうに思っております。

 一方で、不祥事を無くすために最も大切なことは何よりも教職員一人一人が自らが島根の将来を担う人材を育てているんだという自らの職責の重みをしっかりと自覚する。それから誇りと自信を持って職務に取り組むということが大事だというふうに考えております。こうした考えを各種研修会や校長会等を通じて今後とも徹底していきたいというふうに考えております。

 

 

 

 


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