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高見議員

(問)子どもの熱中症対策について

1.子どもがエアコンの無い教室で熱中症の危険にさらされている現状について認識を伺う。

 また、エアコンが無い環境は、学習効果にも悪影響を及ぼすと考えるが、所見を伺う。

2.小中学校の普通教室へのエアコン設置を来年夏までに完了させるべきだと考えるが、所見を伺う。

3.猛暑をしのぎ熱中症を防ぐための具体的な対策が必要だと考えるが、所見を伺う。

 

(答)知事

1.最初の質問は、エアコンの無い教室の現状の認識とその影響についてであります。

 議員ご指摘のように、今年度のように猛暑が続く時期において、エアコンの無い教室にいる場合には、心身の不調をきたす子どもたちが出てくる訳であります。

 また、授業中の集中力維持などにも、問題が生ずるものであります。

 学校の現場では、授業中にも水分補給をさせたり、エアコンのある特別教室を利用した授業を実施するなど、議員ご指摘されたわけでありますけれども、少しでも安心して学べるよう工夫をしてこられたということであります。

 今年のような大変な状況があるということについては、教育委員会でも検討されていると思いますけれども、政府におきましても、一定の対応を示すということも考えなきゃならんというお考えもあるわけでございまして、その様子も見ながら我々も対応を検討していきたいと思います。

 

2.次の質問は、小中学校の普通教室へのエアコン設置を来年夏までに完了させるべきとの考えについてどうかというご質問であります。

 エアコンの設置を終えていない県内の大多数の市町では、今後、普通教室を優先して、エアコン設置を進める考えだと聞いております。

 また、国におきまして、この夏の猛暑を踏まえて、エアコンの設置が、来年の夏に間に合うよう、政府として責任を持って支援する考えを示されているということであります。

 政府の発言として、官房長官が、「7月24日に児童生徒の安全を守るための猛暑対策は、喫緊の課題である。来年のこの時期に間に合うよう、政府として責任を持って対応したい」という発言がございます。

 また、林文部科学大臣が7月24日に、「クーラー設置支援は、多くの要望があり、しっかり財源を確保したい」ということを言っております。

 政府におきまして検討が進むようでございます。この状況をよく見る必要があると考えております。

 県自身は、これまでも、全国知事会をはじめ、様々な機会を通じまして、必要となる交付金総額の確保や補助要件の緩和など、市町村が活用しやすい仕組みとなるよう、国に働きかけをしてきております。

 今後、国の次年度の予算や今年度の補正予算の動向などを注視しながら、速やかに市町村における小中学校のエアコン導入が進むよう、更に必要な働きかけを行っていく考えであります。

 

(答)教育長

3.子どもの熱中症を防ぐための対策についてお答えいたします。

 県教育委員会では、各市町村教育委員会と各県立学校に対しまして、熱中症事故の防止について注意喚起の通知文書や熱中症防止のためのDVD教材、リーフレットなどの資料を配布しております。

 各学校では、文部科学省や県教育委員会からのこうした情報などを参考に、それぞれの学校の状況に応じた工夫を加えながら熱中症対策を講じています。

 学校での具体の熱中症対策の事例を申し上げます。

 授業中においては、「冷感タオルの使用を認めること」「授業中であっても水分補給を認めること」「エアコンのある特別教室に移動して授業を実施すること」などが行われております。

 部活動におきましては、「活動時間を短縮すること」「こまめに給水時間を設定すること」「テントを設置し、日陰で休憩をとらせること」などを実践しております。

 登下校や校外活動時には、「帽子の着用を徹底すること」「制服より涼しい体操服での登下校を認めること」「公民館などエアコンのある校外施設を借りること」などが行われております。

 県教育委員会では、このような現場での取組事例を取りまとめ、各学校が今後、熱中症対策を講じる上で参考となるよう、県内全ての公立学校へ紹介することとしております。

 


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