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園山議員(自民)

 

 

(問)人口減少対策について

1.結婚や子どもを為すということに対する教育の必要性について、所見を伺う。

 

(答)知事

1.人間に限らず生き物は子孫を作ってずっと先祖から続いておるわけでありまして、生き物の一つの特性として、体の中にそういう機能が組み込まれておるわけでありましてね。しかしそういうことがなかなか個人個人にとりましては当たり前のこと、あるいはそういうことが大事なこととか、そういうのは個人個人によっていろんな差があるでしょうね。

 それから時代の変化によってもそういうことが異なってきますね。やはり経済が拡大しておる、生活が豊かになってくる、そういう初期の段階までにおいては子どもを為すということも増えて参りますが、人間の場合成熟した社会になってきますと、個人個人が自分の生活を楽しみたい、まあそういった部分も大きくなってくる。そうすると結婚してですね、子どもをつくるという意識が後退する。まあ一時期アメリカなどではダブルインカム、ノーキッズいう風なことが言われたことがあります。結婚はするけども子供はつくらずに夫婦で楽しもうと、こういうことがありますし、そういうことは変わるわけであります。

 ただ日本の現状をみますと、今出雲大社が縁結びで大賑わいでございますけれども、特に若い女性の方々が縁結びを願って来られるわけであります。これもかつてないような大きな変化でありますね。キャリアウーマンの方々は組織の中で仕事をしていこうというような考えがありましたが、最近は経済の先行きが不透明であるとか、いろんな要素から、いい伴侶をもって今後いい家庭を築いて子どもを育てていこう、そのためにはやはりいい縁が大事だっていうふうな考えにつながっている面があると思います。

 そういう意味で人によっても違いますし、時代によっても変わってくるものでありますけれども、しかし、生き物としては、やはりそういうものが増えていくというのが大事な要素でありますから、なかなかそのことに個人個人が気付くというのは難しい問題でございますけれども、教育の中、その教育も家庭の教育、お父さんお母さんが和やかに家庭が円満であると、自分もそうした家庭を築きたいということに自然に気付くでしょうし、あるいは隣近所をみてということもあるでしょうし、社会的なこともあるでしょうし、そしてまた学校でもそういうことをある程度意識するような教育も必要だろうと、いうふうに考えておるところであります。

 

(問)歴史認識について

1.かつて日本が台湾と韓国を統治していた当時の状況について次の点について伺う。

 (ロ)朝鮮には本位貨幣制や義務教育制がなかったと聞くが、日本が朝鮮や台湾に設立した中央銀行は何か、また、日本が統治を始めた頃の識字率について併せて伺う。

2.歴史教育の必要性について、どのように認識しているか、伺う。

 

(答)教育長

1.日本が朝鮮や台湾に設立した中央銀行ということでありますが、まず朝鮮ですが、「朝鮮韓国近現代史事典」によりますと、1905年に、日本の第一銀行ソウル支店に中央銀行業務を代行させまして、1907年には韓国銀行が設置され、1909年から中央銀行の性格を持つようになった、というふうにされております。

 また、台湾につきましては、「アジア歴史事典」によりますと、1899年に「台湾銀行」を開業いたしまして、台湾での貨幣整理、国家事務の取扱い、政府借上金・公債引受け等の業務を担ったというふうにされております。

 次に文盲率について質問がございましたが、台湾についてはちょっと承知しておりませんが、朝鮮について申し上げますと、ただ朝鮮についても日本が統治を始めた頃の文盲率の公式データは承知しておりませんが、1999年東京大学大学院の研究者であります板垣竜太郎氏の論文、これは「植民地期朝鮮における識字調査」という論文でありますが、これによりますと、1930年に朝鮮総督府が実施をいたしました朝鮮国勢調査におきまして、この識字率について調査がしてございます。その結果、お尋ねがございました文盲率、文字の読めない人の割合が、男性で63.9%、女性で92.0%、総数で77.7%ということが記載をされております。

 

(追加質問)それが終戦時にどう動いていますか。

 

(答)教育長

 申し訳ございません。そこまで承知しておりません。

 

(答)知事

2.歴史を学ぶということは、どこの国にとっても大変大事なことであります。ただ、歴史は、あったことを結局は大勢の人がそれに直接関わったことではありませんから、関わった人とかが一定の評価をして作られていくわけでありますね。歴史教育の方は教科書なんかですと、これは一定のチェックをしてですね、日本の場合では教科書の検定を通じて、そういうものがなされるということでありますし、そういう制度が国によって違うだろうと思いますが、一般論として申し上げますと、子どもたちに国やあるいは郷土を愛する気持ち、あるいは誇りを持っていく、そういうことを日本の歴史教育においてもなされなければならないし、そういう意味で歴史教育というのは大事でございますし、他方で各国それぞれの評価がいろいろありますけども、世界は相互に依存しているわけでございます。そして、平和が実現されるということが皆にとって大事なことでありますから、やはり幅広い視野を持った子どもたちを育てる。両方の国の教育において行っていく。各国もそれを目指しておるんでしょうが、歴史の評価について違いがありますから、そういうものについて日本でも正しい理解をするように努力をすべきだというふうに思う次第であります。

 

 

 

 


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