春、新入学シーズンとなりましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
昨年5月2日に認知した益田市美都町地内における死体遺棄事件については、皆様の御協力もあり、今年3月に被疑者を送致することができました。ありがとうございました。
昨年3月、この地に着任して以降、関係機関・団体の皆様を始め、市民の皆様には、警察行政の各般にわたり、格別の御理解・御協力を賜っておりますことに対しまして、重ねてお礼申し上げます。
また、私的なことになりますが、休日等には、素晴らしい自然や歴史・文化に触れ、おいしいものを食べ歩くなど、益田を満喫させていただいております。
本年度も市民の皆様の安全安心な暮らしを守るため、署員一同、「至誠一貫」を胸に日々の業務に取り組んでまいりますので、引き続き御支援、御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
明日も平穏でありますように。
益田警察署長
中尾節也
梅 源平咲き(乙吉町)
桜(美都町)
桜(美都町)
明けましておめでとうございます。
今年は乙巳(きのとみ)。乙(きのと)は十干の2番目で、しなやかに伸びる草木を表し、困難があっても紆余曲折しながら柔軟に進む意味を持ち、巳(み・へび)は十二支の6番目で、神様の使いとして大切にされ、脱皮を繰り返すことから不老長寿の象徴とされています。そのため、乙巳の年は、変化を繰り返し柔軟に発展する年になると言われます。
今と昔を比べると、色々変わっていることに気づかされます。
昭和から平成、令和へと移りゆく時代の中、警察も例外ではなく変化してきました。モノだけ見ても、平成の初期には警察官の服装、警察手帳、警棒のデザインが一新され、今の警察官の多くは「捕縄」という装備品を携帯していたことを知りません。文書の作成は、手書きだったものが、ワープロ専用機、そしてパソコンに変わりました。
また、世の中が大きくかわったきっかけとなったものの1つと言えばインターネットでしょうか。パソコン通信の時代、限られた人がチャットや掲示板で情報交換等をする場であったものが、インターネットの普及で世界中の人々とつながることができるようになり、今では重要な社会経済活動が営まれる公共性の高いサイバー空間へと変貌を遂げました。生活は便利になりましたが、反面、インターネット利用の犯罪やサイバー犯罪が生まれ、テロ等の懸念も生じています。
他方、昔と変わらないものもあります。例えば、警察職員が持つ志です。正義感や奉仕の精神などもそうでしょう。
警察は、市民の安全安心を確保するためにあります。皆様の何気ない、穏やかな日常を守るため、日々の業務に誠実に向き合うとともに、社会情勢の変化にも敏感に反応し、それが治安に与える影響について分析しつつ、変えていかねばならないもの、変えてはならないものをしっかり見極めた上で、柔軟かつ的確に対処、発展し続けなければなりません。
治安をめぐる情勢が目まぐるしく変化する中、署員一同、研鑽に励み、時代が、そして私たち自身も変わることを恐れず、警察職員としての本分を尽くしてまいります。市民の皆様には、本年も相変わりませず、警察活動への御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
笑う門には福来る
明日も平穏でありますように
益田警察署長
中尾 節也