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○作物名:キャベツ、ピーマン

○虫害名:ナメクジ、カタツムリ類

 


被害とナメクジ、カタツムリの写真○概要
キャベツ、ハクサイなどの野菜類をはじめ花き類、観葉植物などの葉や蕾、果実を食害し、施設内、野外を問わず発生する。

○被害と診断
ナメクジ類、カタツムリ類とも極めて雑食性で、葉、花、果実の柔らかい部分を食害する。被害は葉でははじめ孔があき、のち葉脈だけが残って網目状になる。ナメクジ類はキャベツやハクサイなどでは結球内の葉と葉の隙間に潜むことが多い。また、ピーマンでは果実に孔をあけて入り込むことがあり、タバコガの加害と間違えられることもある。ナメクジ類が発生していると光沢のある歩いた跡があるのですぐわかる。
ナメクジ類にはフタスジナメクジ、キイロナメクジ、ノハラナメクジが知られている。カタツムリ類ではウスカワマイマイとオナジマイマイが知られている。

○発生生態
フタスジナメクジ、キイロナメクジは年1回の発生でやや湿気のあるところで成体越冬する。越冬成体は3月頃から現れ、6月頃まで産卵する。卵はゼラチン質の卵のうのなかに30〜40個の卵塊として、小枝や雑草に産みつけられる。ふ化幼体は食害しながら成育し、秋季までに成体となる。ノハラナメクジは年2回発生し、春と秋に産卵する。
カタツムリ類はともに年1回の発生で、土中または植物の地際などで成・幼体で越冬する。3月中旬頃から現れ、4月下旬〜6月上旬に産卵する。越冬成体は6月中旬迄にほとんど死亡するが、越冬幼体は秋季まで生存する。卵は地表近くの湿ったところに3〜5個かためて産みつけられる。酸性土壌に好んで生息する。ナメクジ、カタツムリ類ともに多湿なところを好み、昼間は株元などに潜んでいるが、夜間出て活動し、食害する。

 

 

 

 


 

 

 


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