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○作物名:キャベツ、ハクサイ、ダイコン

○虫害名:タマナギンウワバ

 


タマナキンウワバの成虫と幼虫、被害の写真○概要
キャベツ、ハクサイを食害し、コナガやヨトウガの防除がよく行われている圃場ではほとんど問題とならない。しかし、近年高冷地で被害が増加傾向にある。

○被害と診断
晩夏〜初秋に被害が目だち、ヨトウガのように集団で寄生することはなく、若齢期から単独で食害する。また、キャベツでの発生が多いが、ヨトウムシのように結球部に食入する事はない。
ふ化幼虫は葉裏から表皮を残して食害するが、成長するにつれて葉に穴をあけたり、葉縁から葉全体を食べるようになる。幼虫は大きくなってもシャクトリムシのように歩くのが特徴である。
老熟幼虫は長さ約35mmとなり、頭部が黄緑色、胴部は緑色で背面は白味をおびる。そして葉裏や草むらで白い粗い繭をつくって蛹化する。成虫は夜間に活動して葉裏にまんじゅう型の白い卵を1個ずつ産みつけ、ヨトウガのようにかためて数百個も産卵しない。

○発生生態
県下全域に見られ、年に4〜5回発生する。詳細な生態は不明である。成虫は4月下旬頃から発生し、冬季でも暖かい夜には灯火に飛来するので越冬は成虫によると考えられるが、島根県における越冬状態は不明である。成虫は夜間に、交尾、産卵し、昼間その姿を見ることはほとんどない。
卵は平坦部では4月下旬、高冷地では5月下旬頃からみられ、10日ほどでふ化する。卵から成虫になるまでおよそ30日以上かかる。
横田町三井野原などの高冷地栽培キャベツでの発生が多い。

 

 

 

 


 

 

 


お問い合わせ先

農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
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