• 背景色 
  • 文字サイズ 

○作物名:キャベツ、ハクサイ、ダイコン、あすっこ

○虫害名:ヨトウガ(ヨトウムシ)



ヨトウガの被害と成虫、幼虫の写真○概要

 野菜の代表的害虫で幼虫が葉を暴食する。キャベツ、ハクサイ、ダイコン、あすっこ、ホウレンソウ、ナス、ジャガイモ、キュウリ、カボチャ、エンドウ、ゴボウなどの野菜のほかダリア、キク、カーネーション、ストック、アスターグラジオラス、パンジーなどの花き類でも被害が大きい。

○被害と診断
数十から数百粒の卵が、平面的に整然と一かたまりに葉裏に産みつけれられる。産みつけられた直後は白色であるが、のちに淡褐色になり、ふ化前には黒くなる。ふ化幼虫は卵塊の近くに群れをなして葉裏から表皮を残して食害する。若齢期(10mm以下)の幼虫の食害は1〜2葉に集中し、表皮が白く残っているため、本種の発生はすぐにわかる。中齢期になると食害量も増し、葉に穴が点々と見られるようになる。老齢になると日中は物陰に隠れ、主に、夜間に食害する。このため夜盗虫と呼ばれる。
老齢幼虫は体長約40mmになり、食害量は全幼虫期間の90%を越すと言われ、一夜にして作物が全滅することもある。また、隣接する圃場に移動し、被害を及ぼすこともある。キャベツ、ハクサイなどの結球野菜ではその内部に食入する。
類似害虫としてハスモンヨトウがいる。加害作物、加害習性ともよく似ているが、卵が褐色の体毛で覆われている点と秋季に発生が多い点で異なる。

○発生生態
県下全域に発生する。年2回の発生で、冬と夏は蛹で土中で休眠する。幼虫の発生は5月上旬〜7月下旬と9月下旬〜11月上旬で、横田町三井野原のような高冷地では春期の発生がやや遅れ、秋期の発生はやや早い。幼虫は約1か月で蛹になる。成虫は夜間に交尾、産卵し、1雌当たり産卵数は平均1200個と極めて多い。

 

あすっこ

あすっこの被害

 



お問い合わせ先

農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
 nougi@pref.shimane.lg.jp
  <携帯・スマートフォンのアドレスをご利用の方>
  迷惑メール対策等でドメイン指定受信等を設定されている場合に、返信メールが正しく届かない場合があります。
   以下のドメインを受信できるように設定をお願いします。
  @pref.shimane.lg.jp