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○作物名:ハクサイ、ダイコン、カブ

○病害名:モザイク病


モザイク病○概要
ときとして大発生し、壊滅的な被害をもたらす重要病害である。本病の発生量は媒介昆虫であるアブラムシの発生量、伝染源となる感染植物の多少など環境条件により、年次や地域で大きく異なるが、一般に8〜9月が高温乾燥の年や早播した場合には発生が多い。

○病徴と診断
ハクサイ

 モザイク病とえそモザイク病の二種類の病気がある。モザイク病では葉の一部あるいは株全体が萎縮し、葉の色が濃くなるとともに黄白色の紋入りができる。初期に感染した株では葉がちりめん状になり、枯れてしまうこともある。えそモザイク病では、葉脈や葉柄の上に水浸状、茶〜黒褐色のえそ斑点ができ、葉脈の間には1〜3mmの黒褐色の斑点や輪紋が多数つくられる。このえそ斑点は結球内部にもできるため、生育後半に発病しても被害は大きい。また、株の片側だけに発生し、結球がくずれることがある。被害株は軟腐病にかかりやすい。
ダイコン

 モザイク病では、はじめ葉脈が透明化し、まもなく葉全体に濃淡の斑紋が現れ、モザイク症状となり、ときには葉や茎にえそ斑点や条斑ができることもある。早いものでは発芽後15日頃から発病し、全生育期間を通じて発生する。生育初期に発病したものほど重症で、葉の奇形や萎縮がおこったり、枯死することもある。しかし、後期に感染した株では、新葉に軽いモザイクがでるだけで、萎縮もわずかである。根ではまれに表面が凸凹になって奇形となることもある。
カブ

 モザイク症状にえそ症状をともなうことがあり全般に激しい症状がでやすい早期に発病すると萎縮し枯死することがある。根にも発生し、表面には凸凹となり、肉質が悪くなる。

○発生生態
カブモザイクウィルス(TuMV)、キュウリモザイクウィルス(CMV)などのウィルスによっておきる伝染源はアブラナ科や雑草などの被害株で、この株を加害したアブラムシが主にこれらのウィルスを運ぶ役割をする。一般的には種子伝染することはなく、土壌伝染もしない。アブラムシは8〜9月にかけて高温乾燥すると発生が多くなるので、秋作では早播きしたり、播種後高温乾燥が続くと発病が多くなる。

 

 

外部リン日本植物病名データベース

ハクサイモザイク病(外部サイト)

ダイコンモザイク病(外部サイト)

カブモザイク病(外部サイト)

 

 

 


 


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