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島根PR情報誌「シマネスク」(2023年3月発行)

すまいる

羊毛繊維業・笠木真衣さん

糸車を回す笠木真衣さんの写真
羊から製品まで島根での暮らし楽しむ


大田市の三瓶山麓にある古民家の作業場。くるくると回る糸車でつややかな毛糸が紡がれています。

糸車を回すのは笠木真衣さん。自身が飼育する羊から取った羊毛を使い、ウール工業製品の製造・販売を手掛けています。「湿度の高い島根では、上品なクリーム色をまとった、しっとりとした質感の羊毛ができると感じます」。

目指すのは、天然の状態に近いウール工業製品。羊毛が持つ断熱性などを最大限残すために、薬品の使用を抑え、手洗いで仕上げた羊毛を使います。毛についた泥や葉っぱも、羊毛を傷めないよう、一つずつ手で丁寧に取り除きます。

2020年には、生地の品質などを競う国内最大級のコンテストで、企業を含む応募総数304点の中から最高賞を受賞。個人の受賞としては21年ぶりの快挙です。2023年2月にはフランスで開かれたファッション素材の国際見本市「プルミエール・ビジョン」にも出展しました。

神奈川県で生まれ育った笠木さんが島根に興味を持ったきっかけは、夫の実家がある島根を訪れたときに見た、丸くなだらかな山々が続く景色。見慣れない山里の風景に心引かれ、以来、インターネットで島根の古民家を探すように。家から三瓶山が見える築130年の古民家を気に入り、2018年に家族で移住しました。

現在は、自宅の裏で12頭の羊を放牧。家の前には川が流れ、「羊の背中にホタルが止まって光を放つ姿に感動した」と、島根暮らしでの体験をうれしそうに話します。近所の方から羊の餌にと、野菜の切れ端やイモの蔓(つる)をいただくことも。

「羊毛の良さを引き出し、お客様を幸せにする商品を届けたい」と語る笠木さん。「羊と過ごす日々を家族と一緒に楽しみながら、島根県産羊毛の魅力を広めていきたい」と目を輝かせます。


放牧されている羊の写真
放牧されている羊


羊の世話をする笠木真衣さんの写真
羊の世話をする笠木真衣さん


刈り取られた羊毛の写真
刈り取られた羊毛


笠木真衣さんの写真
かさぎ・まい
神奈川県生まれ。暮らしていた群馬県から、松江市出身の夫や子どもと大田市にIターン。羊毛繊維業の「Kasagi Fiber Studio(カサギファイバースタジオ)」を起業。生地の品質などを競う「ジャパン・テキスタイル・コンテスト」で2020年に経済産業大臣賞を受賞。




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