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ハウス構造と付帯設備

2)ハウスの付帯設備

(1)加温機


現在‘デラウェア’を主体とするブドウの加温栽培には、熱交換部を持ち、ファンによって強制的に温風を送り出す熱交換型の強制送風式の加温機が使用されている。加温機はA重油を燃料とするものとLPガスを燃料とするものの2つのタイプがある。付帯設備としては、加温機本体のほかに、ハウス内温度を制御するコントローラー、排気設備、ダクト、ハウス外部に重油タンクや、LPガスボンベの設置箇所を確保する必要がある。加温機の加温能力は大きいものから小さいものまであるが、設置するハウスの容積を基準に必要十分のものを選ぶ。ダクトの材質はポリエチレンフィルムが一般的である。ダクトの設置はハウス内の均一な暖房効果を考慮する。ダクトは大ダクトを園のはじに沿うように置き、そこから小ダクトを園の中心に向かって配置した方がハウス内温度のむらを少なくすることができる。加温機のファン能力に対してダクトの径が小さすぎる場合、逆に送風機に加わる静圧が大きくなり、風量の低下や送風停止等のトラブルが発生することがあるので注意しなければならない。

 傾斜地のハウスでは加温機を園の上部に設置し、ダクトを傾斜の下に向けて取り付ける。この場合ダクトはこまめに配置するようにする。
現在、県内の加温‘デラウェア’を中心に後述の炭酸ガス発生機による炭酸ガス施用が行われ、大きな成果を上げているが、最近のLPガス加温機では、炭酸ガス発生機能を備えたものもあり大変便利であり、導入を検討するのもよい。



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