特定外来生物セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモ

 ※県内で、有毒なセアカゴケグモの発見が相次いでいます。ご注意ください!※

 

セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモにご注意ください

  • セアカゴケグモ及びハイイロゴケグモは、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」(外来生物法)の規定に基づき、「特定外来生物」に指定されています。
  • 「特定外来生物」とは、外来生物(海外起源の外来種)であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から指定されます。
  • 全国各地で発見例があり、特に港湾地域やそれに隣接する地域で多く発見されています。
  • 島根県内では、平成27年からセアカゴケグモが見つかるようになり毎年発見例があります。なお、ハイイロゴケグモはまだ県内では発見されていません。
  • セアカゴケグモのリーフレット(環境省外来生物対策室作成)(外部サイト)

(背面)セアカゴケグモの背面の写真(腹面)セアカゴケグモの腹面の写真

 

(背面拡大)セアカゴケグモ背面拡大写真

 

(セアカゴケグモの雌と巣)セアカゴケグモの雌と巣

 

  • セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモは「特定外来生物」に指定されているため、個体や卵のうを生きたまま運搬することが禁止されています。
  • セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモやその他の外来種について、もっと詳しく知りたい方は、環境省のホームページをご覧ください。
  • 環境省「日本の外来種対策」ホームページ(外部サイト)

セアカゴケグモの特徴

  • メスの体長(口~腹部の一番下まで。脚は含まない)は約7~10mm(約1cm)で、毒を持っています。オスはメスの半分以下の大きさで、毒は持っていません。
  • 全体的に光沢のある黒色で、腹部が球のように丸く、背面の中央部分に赤い模様があります。腹部の腹面にも赤い模様がついています。

生息場所

  • 人工的な場所を好み、地面近くの隙間やくぼみなど直接日光や雨風が当たらない場所に巣をはります。
  • 巣は一般的なクモの巣ではなく、不規則な形で、糸には強い粘りけがあります。

<例>

  • 建物外壁の隙間
  • 道路側溝(金属、コンクリート製)
  • 建物扉下部の隙間
  • エアコン室外機の中
  • ベンチの裏側
  • 工事用カラーコーンの中
  • バリケードの単管パイプの中
  • 植木鉢やプランターの持ち手や裏、壁との隙間
  • 自動販売機の下
  • 屋外に放置してある靴やサンダルの中

発見した場合

 セアカゴケグモは、有毒であるため咬みつき被害に注意が必要です。セアカゴケグモと思われる個体を見つけた場合は、すみやかに駆除し、最寄りの市町村または保健所へご連絡ください。

 駆除するときは、絶対に素手では触らないで、次のことに注意してください。

  • 長袖、長ズボン、長靴など素肌を出さないようにし、軍手など手袋をすること。
  • 家庭用殺虫剤(ピレストロイド系殺虫剤)を噴霧するか、靴で踏み潰すこと。
  • クモに触る場合は、死んだクモであっても火箸や菜箸、ピンセットなどを用いること。
  • 卵のうに対しては、殺虫剤の効果が十分でないので、棒きれなどでクモの巣ごとからめ取り、ビニール袋に入れて完全に踏みつぶすか、その場で焼却すること。
  • 付近にも潜んでいる可能性があるため、セアカゴケグモの営巣しやすい場所について点検し、手の入らない隙間などは殺虫剤をまいて駆除すること。

セアカゴケグモを拡散しないために

セアカゴケグモが生息している地域からの車での移動や貨物の運送のときなど、セアカゴケグモが車や荷物に付着した状態で移動しないようご注意ください。

 

 

咬まれたときの症状と処置

咬まれたときの症状

  • ほとんどの場合、咬まれた瞬間に針で刺されたような痛みを感じます。
  • その後30分から40分して、鈍い痛み、熱感、赤み、腫れ、発疹、発汗(傷口の周辺)が現れることがあります。
  • 重症化することはまれですが、咬まれてから1時間程度で全身の症状として、激しい筋肉痛、けいれん、吐き気などが現れることがあります。

咬まれた時の応急処置方法

  • 毒を水や石けん水で洗い落します。
  • 出血がある場合は、ガーゼ等で軽く押さえてください。包帯や止血帯で強く圧迫することは、逆に痛みを増強させることになるため避けてください。
  • 傷みがきつい場合は、刺された部分を冷やすと痛みが緩和します。
  • すみやかに医療機関に受診してください。できれば、咬まれたクモの種類がわかるように、殺したクモを病院へ持参してください。

間違いやすいクモ

 島根県には、セアカゴケグモやハイイロゴケグモ(ゴケグモ類)によく似た在来のクモもたくさんいます。

 背中側の模様は似ているクモもたくさんいますが、特にセアカゴケグモと同じヒメグモ科のクモとは間違いやすいです。

 ゴケグモ類と区別する上で一番重要な特徴として、腹面側に見られる赤い模様の 有無や形で見分けることができます。

 

間違いやすいクモは以下のとおりです。

  • オオヒメグモ(メス)
  • オオヒメグモ写真1(メス) オオヒメグモ写真
  • ズグロオニグモズグロオニグモ写真

その他、イエオニグモ、ジョロウグモなど

お問い合わせ先

自然環境課

島根県庁 自然環境課 
〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
(事務室は、松江市殿町128番地 東庁舎3階にあります)

Tel:0852-22-6172 / 6517(自然公園管理係)
   0852-22-5348 / 6433(自然公園施設係)
   0852-22-5347 / 6377 / 6516(自然保護係)
   0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係)
Fax:0852-26-2142

E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表)
     shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)
     gairaiseibutsu@pref.shimane.lg.jp(外来生物担当)