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立久恵峡で見られる昆虫

立久恵峡の春は、キチョウ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミなどの成虫越冬組のチョウによって告げられます。長い冬をじっと耐えてきたため、はねの傷みがひどく、産卵すると死んでしまいます。
サクラが開花するころ、地上1〜2mの高さを飛ぶ白いチョウを見たら、それはツマキチョウです。雄は前はねの先端に黄色の紋を持っています。春先の短期間にだけ見られるチョウで、コツバメ、ミヤマセセリも同様です。特異な形をして、ゆっくり地面を歩いているのはマルクビツチハンミョウです。種類は少ないものの春に鳴くハルゼミの声を聞くことがあります。
  

5月にはジャコウアゲハ、クロアゲハなどのアゲハの仲間が姿を見せます。アゲハの仲間は一定のコースを飛ぶ習性があり、このコースを「チョウ道」と呼んでいます。ガによく似た小さなチョウはセセリチョウの仲間。この仲間は速く飛ぶので空中では観察できませんが、花にとまるとほかのチョウより近づいて観察できます。
  

6月になると、温度が高くなり昆虫類も少なくなります。このころ、このあたりの沢筋で珍しいホソミスジが見られます。食草となるキビシモツケが多く生育しているためと思われます。
  

7月下旬になると、再びアゲハの仲間がたくさん見られるようになります。春に見られたものよりひとまわり大きく、一般に夏型のチョウと呼んでいます。国蝶であるオオムラサキも樹液に集まってきます。ほかにカナブン、カブトムシ、ミヤマクワガタ、スズメバチも樹液に集まる虫たちです。
  

8月にはセミの声があたりを被います。カワラケツメイが生えているような河原にはツマグロキチョウが見られ、エノキやサクラの周辺をタマムシが飛び交います。
  

9月には虫の数も減ってきます。クズにはよくウラギンシジミが飛んできます。また、マメ科の植物にはウラナミシジミが産卵したり、蜜を吸いにやってきます。
10月になると成虫で越冬する虫たちぐらいしか見られなくなり、11月にはほどんどの虫が越冬に入ります。

  

チョウの仲間

 

アゲハチョウの仲間


大型で美しい黒、黄、青などの色とはねの模様に気をつけて観察しましょう。親は自分の食草以外には産卵しません。卵は普通4週ほどで親になります。黄色のものはは明るいところ、黒色のものは林を好んで飛びます。

 クロアゲハ

体は黒く、紺色の光沢があり、後ろはねの縁に空と赤の環班があります。


タテハチョウの仲間

 

オオムラサキ
日本の国蝶。エノキの葉を食草としているため、伐採によるエノキの減少にともない数を減らしています。そのため各地でエノキや樹液を吸うためのクヌギの植栽といった保護運動が行われています。
オオムラサキ


モンシロチョウの仲間

 

キチョウ

地が黄色で、足のつめが2つに分かれています。前はねの前縁が黒く、食草はカワラケツメイ、メドハギなどのマメ科です。

キチョウ


   

シジミチョウの仲間


小形で触角に白黒のまだら模様があります。幼虫は扁平の楕円形をしています。
  


 

セセリチョウの仲間


小形で触角は紡鐘状に曲がり、蛾と同じく食草で繭をつくります。
  

甲虫のなかま


カブトムシ、カミキリムシ、コガネムシなど外側のはねがかたくなっている虫を一般的に甲虫と呼んでいます。甲虫の中で最もよく調べられているのは、長いヒゲを持つカミキリムシの仲間です。その他、花に集まるハナムグリ、コアオハナムグリなどやハナノミ類、葉を食べるマメコガネ、ヒメコガネ、コガネムシやハムシ類、オトシブミ、チョッキリゾウムシ、樹液に集まるクワガタムシ、カナブン、伐採地にいるゾウムシ、コメツキ、キマワリ、地上を歩くオサムシやゴミムシなどが普通に見られます。

オサムシのなかま


甲虫の仲間。飛ぶことができず、地上をはい回ってミミズやカタツムリなどを食べて生活をしています。オサムシの仲間は飛べないため、行動範囲が限られ、昔の生息分布がそのまま残されています。近年になり、その分布が注目され、各地で研究が進められています。


・マイマイカブリ:オサムシという甲虫の一種。ほかのオサムシの仲間と比べて頭の部分が細長いのが特徴です。マイマイとはカタツムリのことで、この虫はカタツムリを主食にしていることからこの名が付けられました。細長い頭をカタツムリの殻の中まで差し込んで中身をすっかり食べてしまうのです。

    

セミのなかま

  
ニーニーミーミーと鳴くニイニイゼミ、大きな体のクマゼミ、最も一般的なセミの声で鳴くのはミンミンゼミとクマゼミです。カナカナと鳴くのはヒグラシ、ツクツクホウシの声は、夏の終わりを感じさせます
・エゾゼミ:晴れた日中、ジーと低い音でさかんに鳴いているのがエゾゼミです。北方系のセミで平地には少なく、山地に多く見られる種類です。
・ヒグラシ:朝や夕方の涼しい時に、カナカナカナとかん高い声で鳴くのがヒグラシです。日照に敏感で、日中には鳴き声を聞くことはできません。
     


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