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ねこの生態・習性について

 

イメージねこの特性
もともと、社会的な集団を構成する犬と違ってねこをしつけることは非常に困難です。なぜなら、ねこには絶対的な順位が無いため、集団のリーダーや自分よりも高順位のものに従う、あるいは何かを譲るということがないためです。
ねこにとっての順位はその場限りであるために、ある状況で飼い主が優位にたってしかりつけても、その場限りで、また同じことを繰り返す羽目になります。
家ねこの祖先は単独生活者であり、現在でもその色彩が色濃く残っています。もともと社会生活者でないために、共通のルールというものがなく、ねこは自分だけのルールに従って行動しているともいえます。そのときには、ねこは自分にとって安全かどうかが重要視され、自分の身に危険を感じなければ、やりたいことを行います。他者に従うことがないのです。

イメージねこのしつけはできるの?
ねこの特性上、飼い主が口うるさくしつけようとすると、ねこにとっては何の問題もない行動であるために、その行動が悪いことであるとは理解せずに、飼い主が自分を嫌っていると理解しがちです。あまりうるさくしつけると、ねこ側としては飼い主との関係を解消して別の飼い主を見つけて新しい関係を結ぶこともありうるのです。ねこを飼う場合ははじめからしつけられないものとして、ねこの近くには触られると困るものは置かない、ねこを家の中のある部屋だけに生活させて、他の部屋へは行かせないようにするのが最善の策でしょう。

イメージ屋内飼養のすすめ
ねこは、しつけられないからといって、自由奔放に生活させることは考えものです。もちろん、ねこを自由に生活させても、ねこ、飼い主、隣人らの心身の健康が保てるならば、それでもよいでしょう。しかし、実際は、交通事故に遭うねこが多いこと、ねこの庭への侵入を快く思わない隣人が多いこと、いくら飼い主が十分なエサを与えていても、ゴミを荒らすねこが多いこと、自由に繁殖してねこが増えることなどから、ねこを屋内で飼養して、飼い主の管理下におくことが、特に都市生活では必要になってくるのです。また、屋内で飼養する方がねこをしつけやすくなります。
 


イメージねこは屋内で飼うことができるの?
ねこを屋内で飼うことに関して、ねこは閉じ込めて飼養はできないし、してはいけないと考える人もいます。しかし、ねこの生活環境が整っていれば屋内飼養は可能です。
ねこにとっての判断基準は安全か危険かであるために、外は危険だと認識すると外へは出て行きません。屋内飼養の場合、ねこの入ってはいけない部屋や、さわってはいけないものが出てくるでしょう。ねこは物や場所が危険だと認識すると、近づきません。危険であることを認識させるようなしつけを心がけ、決して飼い主が叱っていることをねこに悟られないようにすることが重要です。先にも述べましたが、ねこの行動ではなく、ねこそのものが飼い主に嫌われていると考えるためです。すると、ねこがそこへ行くと不快になるような状況を整えてやればよいことになります。時間と労力がかかりますが、遠隔操作によって音が出るような装置を設置して、ねこが近づくたび音を出したり、粘着テープを張ったものを置いておくのもよいでしょう。
ところで、しつけることができない行動もあるので注意してください。爪とぎを完全にやめさせる、不妊去勢手術なしに、発情期に鳴かせない、マーキング行動としての尿スプレーをやめさせるなどはねこの自然な本性に逆行するのでしてはいけないことです。

イメージねこを屋内で飼うときには
ねこを屋内飼養するときには去勢や不妊手術によって性的に成熟させないことも検討してください。去勢や不妊手術に関しては、麻酔による事故、ホルモンバランスが崩れることによる病気、雄では尿結石になりやすいなどの欠点もあります。しかし、性衝動が現れたときに抑制することは困難であり、無理に抑制すると非常なストレスがねこにかかります。ねこの健康に注意してやれば、はじめから性衝動を現れないようにする方が、ねこと人の双方にとってはよいのではないでしょうか。


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