水洗トイレを利用するには、トイレの排水を、(1)下水道に接続するか、(2)廃棄物(し尿)処理施設の一つであるコミュニティ・プラントに接続するか、(3)浄化槽で処理するか、以上の3通りしかありません。
このため、下水道、コミュニティ・プラントが整備されていない場所で水洗トイレにしようとする場合は、必ず浄化槽を設置しなければならないことになります。
このように、下水道などが整備されていない地域でトイレの水洗化をするときに設置が義務づけられる浄化槽ですが、この働きを一言でいうと、「水洗トイレからの汚水(し尿)や、台所、ふろ場等からの排水(生活雑排水)を、微生物の働きなどを利用して浄化し、きれいな水にして放流するための施設」ということができます。
浄化槽はその処理する対象によって大きく二つに分類されます。
し尿だけを処理する単独処理浄化槽と、し尿と併せて生活雑排水を処理する合併処理浄化槽の二つです。
また、各々について処理方法によってさらに細かく分類されますが、小型合併処理浄化槽で用いられている処理方法は、分離接触ばっ気方式、嫌気ろ床接触ばっ気方式が主力です。
身近な水辺の水質保全のためには、私たち自身が生活排水による水質汚濁の原因者として、汚濁防止のための責務を実践することが大切となっています。
●数値は1人が1日に出す水質汚濁物質の量をBODで表したものです。
浄化槽といえば、よく、浄化槽本体だけとうけとられがちですが、正しくは、浄化槽本体と汚水ます、流入・放流管、送風機、電気設備などを合わせた総体を指すものです。
使用者に対して法律で適正な使用と管理を義務化しています。
◇浄化槽保守点検業の登録申請は最寄りの保健所が窓口です。
申請等に係る様式はこちらです。
申請手数料・・・新規34,000円、更新31,000円
○目的
※7条検査は浄化槽使用開始後3ヶ月経過後から5ヶ月以内に1回、11条検査は毎年1回
○検査内容
上記1.、2とも以下の方法による水質に関する検査を行う
○検査実施機関
「公益社団法人島根県浄化槽普及管理センター(外部サイト)」県の指定検査機関で、営利を目的としない公益法人です。
人槽区分 | 設置後検査料金 (第7条検査) |
定期検査料金 (法11条検査) |
---|---|---|
20人以下 | 9,500円 | 4,500円 |
21人〜50人 | 10,500円 | 5,500円 |
51人〜100人 | 11,500円 | 7,000円 |
101人〜300人 | 15,500円 | 11,000円 |
301人〜500人 | 19,500円 | 15,000円 |
501人以上 | 20,500円 | 16,000円 |
注)人槽とは浄化槽の大きさで、使用人員ではありません。
浄化槽の設置や変更、廃止などはこちらの様式をご活用ください。