島根県企業局・三成ダム
三成ダムの概要
河川名 | 一級河川斐伊川水系斐伊川 |
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位置 | 島根県仁多郡奥出雲町三成 |
竣工 | 昭和29年6月1日 |
型式・構造 |
アーチ式コンクリート両岸重力式ダム 堤頂高42.0m・堰堤高(岩盤上)32.5m・堤頂頂109.72m |
目的 | 砂防、発電(最大使用水量6.0m3/s) |
施工 | 中国四国地方整備局島根砂防工事事務所 |
諸元 |
集水面積117.5km2、湛水区域面積0.32km2 有効容量(当初)1,138,067m3・(現在)940,389m3 設計洪水位7.30m・常時満水位7.00m・予備放流水位6.70m 洪水量210m3/s・設計洪水量710m3/s |
放流設備 |
洪水吐ゲート8門・土砂吐ゲート3門 |
完成当時(昭和29年) |
建設中 |
建設中(右が三成発電所取水口) |
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[三成ダムの生い立ち]
三成ダムのある斐伊川は、島根県仁多郡奥出雲町鳥上の船通山から中海まで長さ153km、流域面積2,540km2の一級河川です。過去に何度も大雨による氾濫を繰り返しており、天井川として知られています。
上流では昔から「かんな流し」と呼ばれる砂鉄の採取が行われ、その砂鉄を原料として「たたら製鉄」がさかんに行われていました。また、洪水の様子が出雲神話に登場する「八岐大蛇(やまたのおろち)」伝説の元になったとも言われています。
三成ダムは、この歴史と神話に彩られた奥出雲町において、昭和27年から砂防と発電を目的とする「日本最初のアーチダム」として建設を始め、昭和29年3月に本体工事が完成しました。
その後、ゲートの据付をおこない。昭和29年6月1日に発電所を含む全ての工事が終了し、6月4日には盛大に竣工式が行われました。
[三成発電所](三成発電所のページはこちら)
三成発電所は、三成ダムの下流約2.3kmの地点に位置します。
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[土木学会選奨土木遺産]
島根県が管理する三成ダムが、平成27年度土木学会選奨土木遺産に承認されました。今後、歴史的・技術的価値を広く伝えていきます。
○選定あたっては、次のとおり歴史的価値と希少性が評価されました。
【規模】我が国における最初期の本格アーチダム
同時期に着工した上椎葉ダムより早く完成
【特異な形式】両岸重力式・中央アーチとしての希少性
設計段階は純アーチ式であったが、岩盤状況から両端を重力式に変更
【技術的革新性】我が国2番目のクラウン・カンテイレバー法による設計
1921年にNoetzliが発表した論文による計算法を採用
【資料】設計図・計算書・工事写真等の保存が良好
※土木学会選奨土木遺産は、土木遺産の顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的として、平成12年に設立された認定制度です。
三成ダムの土木遺産認定記念式典について
- 平成27年11月7日(土)10:00〜三成公民館(カルチャープラザ仁多)にて「三成ダム土木遺産認定記念式典」、13:00〜三成ダムにて「現地見学会」を開催しました。
土木学会中国支部・丸山支部長挨拶 |
土木遺産認定書授与 |
式典に参加いただいた皆さま |
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絲原県議会議長による来賓祝辞 |
記念講演・夜雀講師 |
記念講演では立ち見の皆さまも |
記念式典の式次第 |
会場では認定記念写真展を開催 |
建設当時の写真を展示 |
この日にあわせたかのような紅葉 |
三成ダムを望む飲食コーナー |
奥出雲町の物販コーナーも |
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アーチを描く三成ダムカレー |
ダムバーガーはバンズがダム形状 |
ダム操作所前にて夜雀さまの解説 |
限定カード300枚も配布終了 |
ダム直下には見晴台を設置 |
見晴台には順番待ちの列も |
見晴台へはダム点検路を下ります |
見晴台はこの日だけです |
見晴台から望む三成ダム |
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企業局
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