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○作物名:キャベツ、ハクサイ、ダイコン、カブ、ワサビ

○虫害名:ナノアオムシ(モンシロチョウ、スジゴロシロチョウ)



モンシロチョウ○概要
アブラナ科野菜の代表的害虫で、幼虫はナノアオムシといわれ、近縁種としてスジグロシロチョウ、エゾスジグロシロチョウが知られている。

○被害と診断
幼虫がアブラナ科野菜のキャベツ、ハクサイのほか、ダイコン、カブ、ハナヤサイ、ワサビなどを食害する。とくに、キャベツを好み、6〜7月収穫の作型でもっとも被害が大きい。
ふ化幼虫は葉肉を浅く食害するが、成長するにつれて、葉に穴をあけたり、葉全体を食べるようになり、多発生時には葉脈を残すだけで、株は丸坊主となる。食外部のまわりには幼虫や蛹がみられる。ヨトウムシのように結球内部には食入することはない。
卵はとっくり形で、高さ約1mm、産卵直後は黄白色、ふ化前には橙黄色になる。幼虫はふ化直後約2mmで、老熟すると30mmになる。全体が緑色で、体表には短い毛が密に生えている。蛹は長さ約20mmで頭の先端が飛び出ており、緑色である、羽化前には黄色になる。
ワサビ畑ではモンシロチョウは少なくほとんどがスジグロシロチョウである。

○発生生態
島根県内全域に発生し、平坦部に多い発生回数は年4〜5回であり、越冬は蛹で行い、畑周辺の堀、壁、石垣など植物以外で過ごすものが多い。第1回成虫は3月下旬から現れ、キャベツ、春まきダイコンなどの葉に1個ずつ産卵し、その後、秋まで発生する。4〜6月の第1世代、第2世代幼虫の発生がもっとも多い。夏の高温時には一時減少するが、秋に再び増加する。秋の発生は初夏の発生よりも少ない。中国山地の高冷地では夏に多発することが多い。雌成虫の総産卵数は100〜200個、適温化での発育期間は、卵が3日、幼虫が約15日、蛹が約5日である。




お問い合わせ先

農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
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