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○作物名:メロン

○病害名:つる割病

 


つる割病○概要
本病は県下各地で発生し、その発生量は年々増加傾向にある。本県のメロン栽培はハウス栽培であるため、どうしても連作傾向となりやすい。そのため土壌中の病原菌密度が年々高まっていることが、一部で激発している原因と考えられる。土壌消毒をしてもその効果が十分ではなく、メロンの病害のなかでもっとも恐ろしい病害となっている。

○病徴と診断
本病の症状は全身的に現れる。はじめつるの基部に水浸状の病斑ができ、表皮のひび割れ部分から赤褐色のヤニが出る。続いてに日中葉がしおれ、夕方には回復することを繰り返しているが、そのうちしおれっ放しとなり、下葉から黄化枯死する。つるには下から上にのびたすじ状の褐色病斑ができ、ときに白〜淡桃色のかびが生える。根は、太根があめ色に変色したり腐ってぼろぼろになっている。また、葉のしおれている部位までのつるを切ってみると、導管の一部〜全部が褐色に変化している。このつるの切片を一晩多湿に保っておくと切口から白色のかびが生え、顕微鏡によって三日月形の胞子を観察できる。

○発生生態
本病菌は土壌伝染と種子伝染を主体とする。被害つる、葉および根についていた菌糸や胞子は、土壌中でいったん厚膜胞子と呼ばれる耐久性の強い形になり、数年間生存している。厚膜胞子は発芽して根の先端や傷口から侵入し発病させる。菌糸は導管のなかを上方に向かって伸び、果実内部まで達すると種子伝染のもとにもなる。
発病は果実肥大期以降の、根に負担がかかる頃に目だつ。土壌が乾くと多発する傾向があり、土壌酸度(pH)から見ると酸性で多発し、アルカリ性では減少する。また、窒素質肥料の偏用、肥切れ、植え傷み、未分解有機物による根傷み、センチュウ類の加害などは被害を大きくする。

 

 

 

外部リン日本植物病名データベース

メロンつる割病(外部サイト)

 

 


 


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