作物名:キク

病害虫名:キクわい化ウイロイド(CSVd)

 

○概要:平成12年6月に、能義郡広瀬町のキク(品種サマーイエロー)において、わい化症状がみられた。このため、農林水産省九州農業試験場(現、九州沖縄農業研究センター)に同定を依頼した結果、本県では初確認のキクわい化ウイロイドが検出されキクわい化病と判明した。

 本病は、昭和57年静岡県で初めて確認されて以来、香川、新潟、栃木、千葉、長野、愛知、広島、熊本、宮崎県などでも確認されている。

キクわい化病発生状況写真○病徴:本病に感染したキクは健全株に比べ節間が詰まり被害が大きいと草丈が1/2から1/3にもわい化する。葉は葉色が淡くなり、小型化し茎との角度が小さくなり直立して生育する傾向にある。花も小型化し開花期が正常の個体に比べて7から20日程度早くなる。病徴は高温(20から30℃)で出やすく、品種間差があるといわれている。低温期では感染していても症状は出ない。挿し穂は発根不良となる。

 

○防除

 1)発病株は処分する。

 2)母株はわい化症状の発生していない圃場の健全株を用いる。

 3)虫媒伝染、土壌伝染は認められておらず、汁液伝染が主体であるので摘蕾、

 収穫、台刈りの作業時にはハサミを変えるか、消毒(リン酸三ナトリウムの

 5%以上の溶液に10分以上浸漬)する。

 

外部リン日本植物病名データベース

 

 

 

 図1キクわい化病発生状況

 

 

 

キクわい化病発生状況の写真キクわい化病感染株と健全株の写真

図2左:キクわい化病発生状況右:健全株とキクわい化病罹病株

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