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○作物名:カキ、ナシ

○虫害名:ハマキムシ類

 


ハマキムシの被害と幼虫、成虫○概要
カキを加害する主要種はチャノコカクモンハマキ、チャハマキである。これらのハマキムシは果樹やチャのほか庭木など各種の植物を加害する。県下全域で発生しているが、山沿いの園で発生が多い。

○被害と診断
幼虫が葉や果実を食害する。葉では若葉や成葉がつづられて食害される。幼虫が小さいうちは葉の表皮を残して食害する。果実ではへたと果実の隙間や果実と葉が接触している部分に幼虫が入り果面が浅くなめたように食害される。加害部はコルク化し、果実の肥大が妨げられるので変形果となる。ナシでは袋掛けの前の幼果の果面が浅くなめたように食害される。カキ、ナシとも加害によって落果することはほとんどないが、商品価値が著しく低下する。
チャノコカクモンハマキ雌成虫は翅を開いた大きさ14〜22mm、褐色のガである。雄はやや小さく、前翅にえり状のものがある。幼虫は黄緑食で、頭部と脚は淡褐色である。老熟幼虫の体長は17〜20mmである。卵は50〜60個がうろこ状にかたまった卵塊として葉裏に産みつけられる。
チャハマキ雌成虫は翅を開いた大きさ26〜37mm、灰褐色のガである。雄には前翅にえり状のものがある。幼虫は灰白色で、頭部は茶褐色の地に黒い紋があり、脚は黒色である。老熟幼虫の体長は約24mmである。卵は約140個がうろこ状に固まった卵塊として葉表に産みつけられる。

○発生生態
越冬はカキの樹皮下や剪定した切り口の他、チャやイヌマキなどの常緑樹や落葉のなかで幼虫態で行われる。チャノコカクモンハマキ、チャハマキはいずれも年4回発生する。両種の成虫発生時期はほぼ同じで、4月中旬〜6月上旬、6月中旬〜7月下旬、7月下旬〜9月上旬、9月上旬〜10月下旬である。夏季では、産卵から次の産卵までの期間はチャノコカクモンハマキが約35日、チャハマキが約45日である。

 

 

 

 


 

 

 


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