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○作物名:ブドウ,カキ,ナシ,クリ,サツマイモ,イチゴ,ダイズ

○虫害名:コガネムシ類

 (ドウガネブイブイ,ヒメコガネ,マメコガネ)

 


カナブン類による被害状況と成虫写真○概要
成虫が各種作物の葉を食害する。果樹ではブドウ,カキ,ナシ,クリなどの葉をよく食害する。幼虫は土中で植物の根を食害する。とくに,サツマイモ,イチゴ,ダイズなど野菜類を好む。そのため,幼虫は野菜類の重要害虫としてよく知られている。種類としては,ドウガネブイブイ,ヒメコガネ,マメコガネなどであるが,ブドウでの被害は主にドウガネブイブイによるものである。

○被害と診断
被害は果樹園の周辺部に多い。成虫が葉脈だけ残して葉身を網目状に食害する。多発生すると葉脈も食べてしまうため,新梢だけが残る。また,ハウス内では袋をかけないため,収穫間近のブドウの房に寄生して,顆粒を食害する。
ブドウを加害するコガネムシ類のうち,発生量,被害量とも最も多いドウガネブイブイは大型のコガネムシ類で,成虫の体長は20〜25mmである。体色は濃い藍色で,翅は青銅色であるいは赤銅色でつやはあまりない。卵は球形で2mm,乳白色である。幼虫は約30mm,淡黄色で,頭部が褐色のイモムシである。

○発生生態
年1回の発生で,2〜3齢の幼虫が土中深いところで越冬する。幼虫は春季気温が上昇し始めると蛹化し,6月頃から成虫になる。成虫の発生時期は9月頃までと長いが,盛期は7〜8月である。成虫は昼間は植物の葉を盛んに食害するが,夕方から土中に潜って産卵する。卵期間は約10日である。ふ化幼虫は最初土中の堆肥などを食べているが,発育すると植物の根などを盛んに食害する。晩秋になると土中かなり深いところに潜って越冬する。果樹園の土壌改良のため有機物を施用する場合,未熟なバーク堆肥など多量に施用すると,本種の発生が多くなる。

 

 

 

 


 

 

 


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