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11.施肥・土壌管理

2)生育期の地表面管理


ハウス栽培では,降雨による水分補給ができないが,かん水によって適正な土壌水分を保持していくことが比較的容易である。また,病害を防止する上からハウス内を乾燥気味にしておくことが必要である。さらに,低い地温をいかに効率的に上昇させるかが問題であり,そのための手段について述べる。

 

(1)被覆直後〜萌芽期
加温栽培では,萌芽揃いが悪いとその後の管理に支障をきたすことになる。この時期には,太陽光をできる限り地表面に照射するように,2層カーテンは開放する。また,ハウス内の湿度を高めるために,かん水を行うが,地温を下げるようでは新根発生にとってマイナスであるため,温湯かん水も有効である。草が繁茂している場合には,地温上昇にとって効率が悪いので,除草しておく。
また,被覆直後に除草を兼ねて中耕する園もみられるが,粘質土壌園で効率的なかん水には有効である。砂地園では根の保護のために15cmより浅くしたい。

 

(2)新梢伸長期〜開花結実期
この時期は,病害防除のためにできるだけハウス内を乾燥させる必要がある。草が繁茂することによって湿度上昇を助長するので10cm以上伸びたら除草を徹底したい。特に,開花期は灰色かび病の発生によって結実不良をきたす恐れがあるので,湿度を下げるのにビニルマルチをするもの効果的である。結実判明期をとうに過ぎてもビニルマルチを設置してあるのをみかけるが,果実肥大のためのかん水効率が低下するので,早めに除去したい。

 

除草の様子

 

(3)着色期〜成熟期
この時期は,果実の仕上げをする段階であり,特に外見的な汚れは商品価値を落としかねない。特に,果粉の着生は作型が早いほど劣る傾向がある。この原因として,ハウス内の湿度が高いことにある。気温上昇とともに草の生長も旺盛になるので,除草の徹底をしたい。



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