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10.温湿度管理

4)ジベレリン前処理期〜開花期


この時期の温度は、結実に大きく影響を及ぼすので、作型や樹体の栄養条件及び天候を考慮して、各園にあった温度に設定する。ジベレリン前期処理期から開花期の昼温は、30℃の高温で管理すると新梢の伸びが旺盛になることやハウス内湿度の低下によりジベレリンの吸収低下等の原因で結実や無核果形成に悪影響を及ぼすので、25℃を目標に温度管理をする。
表10-3はジベレリン前期処理から開花期までの夜温が結実に及ぼす影響をみたものである。結実は15℃以下で優れるものの、10℃以下でないと無核果率が低下する。高温で管理すれば生育は進むが、開花期に新梢が伸びるようだと結実や無核果率が著しく低下し、商品価値のない果房になる。この時期の夜温は、結実率と無核果率を高めるために10〜13℃の低温で管理する。なお、開花が早かった花穂の結実状況を良く観察して、結実が悪そうであれば温度を下げるような、状況にあった温度管理が必要である。落花後は生育の促進や果粒肥大をはかるため、やや温度を上げて13〜15℃程度で管理する。
ジベレリン前期処理の湿度は、ジベレリン処理の効果を左右し、無核果率に影響を及ぼす。この時期に、温度設定が高く常に加温機が動いている状態であると、湿度が低下してジベレリンの吸収が悪くなる。ジベレリンの吸収をよくし無核果率を高めるために、この時期は80%の高湿度で管理する。開花期の湿度は、高すぎると灰色カビ病の発生を助長するので、園全体にビニルマルチを設置し、湿度を50%以下に抑える。


tab10-3

 



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