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子どもの不慮の事故を予防しましょう

1歳から14歳の小児の死因の第1位は「不慮の事故」です

 

出雲保健所では、「不慮の事故」を小児の生命やその家族に大きな影響を及ぼす重大な健康課題の1つとして位置づけ、医療を必要とするような重大な事故を予防するため、『出雲圏域小児の事故予防ネットワーク会議』において関係機関と連携を図りながら、事故予防対策に取り組んでいます。

啓発用パンフレット、手引書のご紹介

★小児の事故予防リーフレットを作成しました!(平成22年3月)

 出雲圏域小児の事故予防ネットワーク会議では、小児の事故予防に関する普及啓発を図るため、リーフレット『子どもの事故を防ごう-安全・安心は家庭から!-』を作成しました。家庭で、地域で、子どもたちの安全な環境づくりにご活用ください。

 

<事故予防リーフレット>表面(pdfファイル)

<事故予防リーフレット>内側(pdfファイル)

 

 

★小冊子『ヒヤリハットリスクマネージメント手引書』(平成17年3月)

 保育所・幼稚園等の施設においてヒヤリとした事例を予防に活かすシステムとして、圏域内の施設にご協力いただき、学習、検討、試行を行い、手引書を作成しました。

「ヒヤリハットリスクマネージメント手引書」(pdfファイル)

 

 

出雲圏域の事故の実態

 

〇実態把握の調査について

調査種類

1.保護者アンケート

2.ヒヤリハット事例調査(家庭版)

3.ヒヤリハット事例調査(施設版)

4.事故事例調査

5.発生動向調査

調査時期

毎年(ほぼ全数)

毎年

・出前講座にあわせて

・随時

毎年

(事故予防サポーター養成研修にあわせて)

・H26年度実施(H26年4-12月)

3年に1回

・H26年度実施(H26年7-8月)

3年に1回

・H26年度実施(H26年7-8月)

調査対象

出雲市乳幼児健診受診者

家庭内事故(子育てサークル参加者)

施設内事故(保育園・幼稚園等関係者)

医療機関受診の就学前の乳幼児(小児科医会の協力)

救急外来受診者(中央病院、島根大学救急外来)

年齢

4か月児、1歳6か月児、3歳児

乳幼児

乳幼児

乳幼児

0-14歳

調査数

それぞれ約1,500名

・H25年度18例

・H26年度16例

55事例

77事例

287名

 

調査の内容

健診での問診で、事故経験等把握

事故予防サポーターが活動時に、保護者から事例収集

事故事例を収集

医療機関を受診した際に、待ち時間を利用し収集。保護者に乳幼児の事故経験の事例をアンケートに記入

救急外来受診者の調査

 

 

 

〇調査結果

調査の種類

調査でわかったこと

発生動向調査

○発生年齢は1歳が一番多い。0-5歳で5割強を占める

○発生曜日は、どの年齢も土日が多い

○発生時間は、午後が75%であった。0-2歳児では16-21時の発生が6割を占めるが、13-14歳になると12-18時が8割を占める

○発生の場所は、9歳までは家庭が多い。10歳以降では学校が多くなる

○事故の原因としては、5歳までは転ぶ・転落が約5割である。「ぶつかる」は6歳以上は約3割、13-14歳では44%と割合が多くなる

○傷病部位は全体で見ると頭部・四肢が約4割と同程度であるが、年齢ごとにみると年齢が上がるにつれ、頭部の事故割合は減り、四肢の事故(ねんざ・骨折等)が多くなる

○事故の種類としては打撲が多く、どの年代も3-4割を占めている

○処置見込みは低年齢では治療不要が3割だが、年齢が上がると1割程度となる

○重症度では、軽症の者が90%近く占めていた。

○89%が、紹介状なしで来院していた。救急搬送は22件で8%であった

○35%が「予防出来た」と思われる事故であった

事故事例調査

○0-2歳が半数を占めていた

○事故の種類として多いのは誤飲・転落

(参考)誤飲

 薬;亜鉛華軟膏、向精神薬、リンデロン

 薬以外;犬のフン、おもちゃのコイン(10円サイズ)、デスモア(ねずみ駆除剤)、カラーボックスのねじカバー(プラスチック製直径10-12mm)、ボタン(直径18mm×厚さ3mm)、鈴(直径10-15mm)、シリカゲル、しゃぼん玉液、砂場の砂

ヒヤリハット事例調査(施設)

○曜日では水・木曜で全体の半数を占めた。午前・午後で発生に差はなく、女児より男児のほうが多い傾向にある

○年齢では1歳児が最も多く、27%であった。事故の発生場所は、屋内発生が71%であった。事故になった事例が65%であった。

○事故の種類は多岐にわたるが、転倒転落が16/55事例と3割弱であった

○事故発生の状況を細かく見ると、保育のプログラムの変わるとき、例えば給食の準備時、給食からお昼寝、公園への散歩からの帰りなどに多く見られるようである

ヒヤリハット事例調査(家庭)

○年齢では0歳児が3割以上で一番多く、発生場所は屋外より屋内が多かった

○救急外来・小児科受診をあわせると35%が受診し、家で手当てした者が19%、様子を見る者が37%という状況であった(その他が約1割)

○事故の種類は、転ぶ、転落が多かった

(参考)誤飲

 薬;防虫剤

 薬以外;サランラップのきれはし、ティッシュ

 


お問い合わせ先

出雲保健所

〒693-0021 島根県出雲市塩冶町223-1
       
             島根県出雲保健所

   TEL :0853-21-1190
   FAX :0853-21-7428
   E-mail:izumo-hc@pref.shimane.lg.jp