島根県内の市町村ではむし歯や歯周病を早期発見するため、成人歯科健診を行っています。事業所で働いている人も受けることができることもできすので、お住まいの市町村の成人歯科健診の内容をチェックして、積極的に健診を受けましょう。
健診の実施予定等詳しくは、お住まいの市町村へお尋ねください。
○抜歯の原因となった歯の病気について、最も多かったのが「歯周病」42%、次いで「むし歯」32%、「歯の破折」11%でした。(公益財団法人8020推進財団調査)
○市町村の成人歯科健診を受けた県民約5,000人の歯周病の状況は、29歳以下、30歳代では40%以上に歯石が認められ、40歳代から歯周病になっている者の割合が増えており、40歳代45.8%、50歳代54.0%でした。(「島根県市町村歯科保健評価表」より)
歯石は唾液のカルシウムやリンなどのミネラル分に歯の汚れや血液などがくっついて固まった石です。若い30歳代でも40%以上に歯石が認められます。
歯石は歯周病の原因菌のすみかとなり、歯周病を悪化させます。歯石は歯肉の上の目に見える部分だけでなく、歯肉の中に隠れた部分にも付着しています。歯科健診を受け、歯石がついていなかをチェックしてもらいましょう。
また、歯石は自然にとれることはなく、少しずつ大きくなっていきます。歯石が小さい時に歯科健診でみつけてもらい、歯科医院でとってもらいましょう。(歯石を自分で器具でとることは大変危険ですので、必ず歯科医院で歯科医師、歯科衛生士にとってもらいましょう。)
前歯の裏についた歯石→歯科医院で歯石をとってもらった直後→歯磨き指導も受けて歯肉がきれいに
歯肉の下でも歯石が歯根にこびりついている→歯石をとるときれいな歯根があらわれる
(写真は島根県歯科医師会提供)
65歳以上の人を対象に、歯の数と医科と歯科の1か月の医療費の関係を調べたところ、歯の数が少ないほど医科の医療費が高く、歯の数0〜4本の人は20本以上の人と比較して、医科医療費が約1万円高いことがわかりました。(香川県調査)
働き盛りのときから歯周病を予防し、多くの歯を残すことで医療費を少なくすることができます。歯周病の早期発見・早期治療のため、歯科健診を受けましょう。
健康推進課