性的指向とは、人の恋愛・性愛の対象がどのような性別に向いているかを示す概念です。そして、性の指向は人によって一様ではありません。異性を好きになる人、同性を好きになる人、好きになる相手の性別を問わない人、男性・女性どちらに対しても恋愛感情をあまり抱かないという人もいます。

性自認とは、自分の性別をどのように認識しているかを示す概念で「心の性」ともいいます。身体は男性で、自分を女性と認識している人、身体は女性で、自分を男性と認識している人、男性、女性どちらにも当てはまらないと感じている人もいます。自分の性別をどのように認識するかは人それぞれ違います。多くの人は「身体の性」と「心の性」が一致していますが、「身体の性」と「心の性」が一致しないことにより違和感を覚えたり、身体の手術を通じて「身体の性」と「心の性」の適合を望んだりすることもあります。

ＬＧＢＴとは、次の頭文字を取って組み合わせたもので、性的少数者（セクシュアル・マイノリティ）をあらわす言葉として使われています。

Ｌ：女性の同性愛者（Lesbian：レズビアン）

Ｇ：男性の同性愛者（Gay：ゲイ）

Ｂ：両性愛者（Bisexual：バイセクシュアル）

Ｔ：体と心の性が一致していないため身体に違和感を持ったり、心の性と一致する性別で生きたいと望む人（Transgender：トランスジェンダー）

また、ＬＧＢＴ以外にも、さまざまなセクシュアリティの人がいます。

Ａ：男性・女性どちらに対しても恋愛・性愛の感情を抱かない人（Asexual：アセクシュアル）

Ｘ：心の性を男性・女性のいずれかとは明確に認識していない人（Xgender：エックスジェンダー）

Ｑ：自分のセクシュアリティを決められない、分からない又は決めない人（Questioning：クエスチョニング）

セクシュアリティは個人の尊厳にかかわる大切な問題です。性的少数者の人たちにとってだけでなく、誰もが自分のセクシュアリティを尊重される社会を目指しましょう。

性別の違和や同性愛、アウティング、カミングアウトなど、セクシュアリティにかかわる悩みや困りごとに、専門の相談員が応じます。

ご本人、ご家族、ご友人、教職員、職場の上司、相談機関の支援者の方など、どなたでも匿名で相談できます。

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県では、多様な性を認め合い性的少数者の方々が自分らしく生きることのできる環境をつくるため、令和５年１０月１日から「島根県パートナーシップ宣誓制度」を市町村と共同で実施しています。

島根県パートナーシップ宣誓制度については、こちら

島根県人権啓発推進センターでは、ＬＧＢＴ等の人々が直面する課題を認識し、性に対する多様なあり方への理解を深めるために、企業、各種団体、自治会等に研修講師を派遣しています。詳細は島根県人権啓発推進センターにお問い合わせください。

研修講師の派遣・講師情報提供について

島根県では、ＬＧＢＴ等に関する正しい知識を持ち、多様な性について理解を深め、職場等において適切な対応や配慮ができるよう、職員のためのハンドブックを作成しました。

多様な性を理解するために～性的指向、性自認等（ＬＧＢＴ等）に関する職員のためのハンドブック

国の「性的指向・ジェンダーアイデンティティ理解増進」のページ（外部サイト：内閣府）

全国のLGBT等に関する支援団体の情報（外部サイト：NPO法人虹色ダイバーシティ）

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