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団原III遺跡の現地説明会を開催しました

 8月11日(金)の山の日に松江市大庭町にある団原III遺跡の現地説明会を開催し、26名の方に参加していただきました。団原III遺跡は、国道432号大庭バイパスの建設に伴って発掘調査を行っています。

 今年度の発掘調査では、旧石器時代( 約3万年前)の黒曜石製台形様(こくようせきせいだいけいよう)石器が1点出土しました。表土から約2m掘り下げた旧石器時代の層(黄褐色土)からの出土です。石器先端の刃部には使用痕が残っており、狩猟用の槍先として使用されていたと考えられます。遺跡が立地する台地付近では今回の例を含めて、8カ所の遺跡で旧石器が確認されており、生活がしやすい環境だったことがわかります。

 旧石器という普段あまり接する機会のない資料を目にすることにより、3万年前の様子に思いをはせていただけたと思います。調査は今月末まで行う予定です。

 

現地説明会資料

 

現地説明会の様子 【現地説明会の様子】



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