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松江城三之丸の発掘調査報告書を今春刊行!

松江城三之丸で出土した漆器椀

〔写真〕松江城三之丸で出土した江戸時代の漆器椀

 

 松江城三之丸は現在の島根県庁構内にあり、かつては松江藩主が生活し、政務や行事を執り行なっていた「三之丸御殿」がありました。平成25年に島根県庁の耐震化工事に伴い発掘調査が行われ、御殿の一部と考えられる礎石建物跡や溝、池跡に伴う石組遺構などが発見されました。この発掘調査の報告書は埋蔵文化財調査センターで作成しており、今春の刊行に向けて作業は大詰めを迎えています。

 

松江城三之丸の土層

〔写真〕松江城三之丸の土層展示

 

 また、土層から三之丸の造成状況も明らかになりました。まず、堀尾氏の築城時に当時の地表面(写真←部分)の上に堀を掘って出た灰黒色の土を約80cm盛り上げています。さらにその後の京極期、松平期にも段階的にかさ上げされ、建物や様々な施設が造られました。

 この土層は発掘調査区の壁を固めて剥ぎ取りしたもので、埋蔵文化財調査センターの玄関ロビーに展示しています。是非ご覧ください。



お問い合わせ先

埋蔵文化財調査センター

〒690-0131 島根県松江市打出町33番地
【電話】0852-36-8608
【FAX】0852-36-8025
【Eメール】maibun@pref.shimane.lg.jp