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秋の味覚木の実ときのこ

    
 春先の山菜採りとならぶ山の楽しみに秋の収穫があります。ハイイヌガヤ(へんだのみ)、サルナシ(どうらん)、マツブサ(まつかぶ)、カマツカ(やまなし)、ヤマボウシ(おっき)などの実は、そのまま食べてもおいしいですが、お酒に漬けこんで自家製の果実酒にするのも楽しみの一つです。

(参考までに「ヤマブドウ」は自宅で果実酒にすることは酒税法で禁止されています。詳しくはこちらの国税庁ホームページをご覧ください。)

http://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/qa/06/32.htm(外部サイト)
木の実採りとともに家族で楽しめるのがキノコ狩りです。キノコといえば、店で売っているシイタケやシメジ、あるいは毒キノコを思い浮かべる人がいるかもしれません。しかし、山歩きをすると実にいろいろなキノコを見つけることができます。この機会にキノコについて勉強しておきましょう。

 キノコの体は、根、茎、葉の区別がなく、カビと同じ菌糸でできています。菌糸はクモの糸のようで、キノコは細胞が糸のように細長くつながっているのです。植物は根から土中の水や養分をとり、葉で光合成をしてデンプンをつくりますが、キノコは葉緑素を持っていないので、自分で養分をつくることができません。かわりに菌糸が栄養となるものに広がり、その養分をとって育つのです。光合成をしないので育つのに日光は必要ありません。菌糸は枯れ木・落ち葉などを養分にして、適当な水分と湿度があればどんどん広がります。このように、キノコは森の中の動植物の残骸を腐らせ、きれいに分解するという重要な働きをしています。

きのこ狩りは注意して!!

   
 船通山のブナ林には、ムキタケ、ヒラタケによく似たツキヨタケが見られます。
ツキヨタケは、大型で群生し、いかにもおいしそうな外観をしています。傘を裂いてみると、茎の根もとの肉に黒いシミがあれば、形の大小、色の濃淡に関係なくツキヨタケと思って間違いありません。ツキヨタケはイルシジンという毒成分を持ち、食べると激しい吐き気、頭痛、下痢、幻覚症状を起こします。夜には青白く発光しますが、古くなると光らなくなります。

   
昔から毒キノコの見分け方とされてきたことは、信じてはいけません。覚えておきたいのは、くきの部分につばとつぼの両方あるキノコは絶対に食べてはいけないということです。
しかし、いくら毒キノコでもさわったり、裂いたり、臭いをかいだり、少しかんだりするだけでは中毒になるものではありません。恐れずに観察しましょう。

     


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