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オキシャクナゲ自生地

  • 所在地:隠岐郡隠岐の島町布施、元屋
  • 指定年月日:昭和54年11月27日
  • 面積:76.76ha
  • 特別地区(野生動植物保護地区)48.60ha普通地区28.16ha

オキシャクナゲの花の写真 オキシャクナゲの写真

 

オキシャクナゲについて

 オキシャクナゲは、隠岐島島後の大満寺山一帯を中心とした稜線や、張出した尾根の部分、谷沿の岩石地などに多く生育している隠岐特産の植物で大変貴重なものです。オキシャクナゲの稚樹の写真

 シャクナゲと呼ばれているもののうち、わが国に自生しているものとしてはハクサンシャクナゲ、ツクシシャクナゲ、ホソバシャクナゲ、キバナシャクナゲなどが代表的なものですが、オキシャクナゲはこのうちのツクシシャクナゲの変種であるホンシャクナゲの品種として扱われており、ホンシャクナゲに比較して葉が小さく、鉢物などに適し、花も美しいのが特徴といわれています。
 このため、島後の山地に広く分布していたオキシャクナゲが乱採され、絶滅した地域もかなりあり、現在ではごく限られた地域にのみ生育しています。
 オキシャクナゲ自生地の林相は、一般的に高木層がモミ、ウラジロガシ、クロベ、アカマツ、ヒメコマツ、ミズナラ、亜高木層がヒサカキ、サカキ、ヤブツバキ、リョウブ、ツシマナナカマド、低木層がオキシャクナゲ、サンゴクミツバツツジ、ヒサカキ、シキミ、サカキ、ヤブツバキなどから構成されています。
 オキシャクナゲ林床にはオキシャクナゲの稚樹がたくさん生育しています。
 

オキシャクナゲ自生地の地質について

 隠岐群島は、わが国では希な古代大陸の遺物を骨格とした島嶼で、地質学的に極めて重要な意味をもつ地域であるといわれています。
 隠岐島島後の地質は、構造上東部地域のいわゆる基盤地域とその周辺の地域である西部地域とに分けられます。基盤地域は日本最古のものの一つである隠岐片麻岩類及び第三系下部の安山岩類、アルカリ流紋岩類、アルカリ玄武岩類の三種の火山体が重なり合っています。一方周辺地域は、第三系上部及びこれを被う板状アルカリ流紋岩よりなる溶岩台地をなしており、台地の末端はほとんどが断崖をなして海にせまっています。
 オキシャクナゲ自生地はこのうちの基盤地域に当り、地質は極めて複雑に構成されていますが、大きく見れば次のように整理できます。まず、この地域の最も古い地質は隠岐片麻岩類であって南谷、卯敷川に沿う山地一帯に広く分布しています。さらに、この片麻岩類に貫入する花崗岩があり、特に南谷中流部一帯にかなりの面積をもって露出しており、これらを被って火山岩類の噴出物が見られますが、これには中新世時代に噴出したものと鮮新世代のもの、第四紀以後に噴出したものの三種類に区分されます。岩質的には玄武岩、安山岩、流紋岩にそれぞれ属する三種が区分されますが、この中で玄武岩は第四紀の洪積世に限って噴出したものです。
 オキシャクナゲは、一般的に酸性岩石の稜線に沿って分布しており、土壌としての被覆が極めて薄く、土壌水の保水量が極めて少ない風衝地に多く生息しています。

 

野生動植物保護地区における指定動植物について

 「オキシャクナゲ自生地島根県自然環境保全地域」では、オキシャクナゲの他ナゴランなどの貴重な植物を保護するため、野生植物保護地区を定めて種の保護をはかっています。
 この地区で特に保護すべき植物として指定されているのは次の8種類です。
オキシャクナゲ、ナゴラン(オキフウラン)、フウラン、セッコク、エビネ、ナツエビネ、キエビネ、キンセイラン

 

 ナゴランはオキフウランとも呼ばれ、南方系の着生ランの一種です。ナゴランは沖縄や九州、四国などで見られますが、日本海側では隠岐だけに分布しており、大変貴重な植物です。モミなどによく着生します。

オキシャクナゲ自生地のナゴランの写真 ナゴランの写真
(写真提供者野津大)

オキシャクナゲ自生地の位置


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   Fax:0852-26-2142
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