県では、循環型社会の形成をめざして、ごみゼロ社会のための3R(スリーアール)の推進に取り組んでいます。
3R(スリーアール)とは、Reduce(ごみを減らそう)、Reuse(くり返し使おう)、Recycle(再び資源として使用しよう)の英語の頭文字「3つのR」をとったものです。
1.消費者の責務
地球の環境を守るためには、まずごみを出さないこと、つまり「ごみの排出の抑制」が大切です。
このため、消費者には、次のような行動が求められます。
商品の購入に当たっては、それが本当に必要かよく考える。使い捨ての食器、使い捨て容器に入った食品・飲料等は極力買わない。過剰な包装の商品も買わない。このようにごみの発生を徹底して回避・抑制する行動が必要です。3R活動は、消費者・事業者・行政が一緒になって身近なところから行動を起こすことが大切です。
<消費者にできること>
・ものを大切に扱い、できるだけ長期間使用する。特にテレビや電灯は、こまめにスイッチを切り、寿命を延ばす。
・缶ビールの購入はできるだけ避け、びんビールを購入し、飲用後はびんを返却する。
・野菜や果物を購入するときは、できるだけばら売りでラップやトレイ等の容器包装のないものを選ぶ。
・使い捨ての紙製食器は極力買わない。
・電気製品を使用するときは、安易に乾電池を使わない(乾電池は、現状ではリサイクルが困難なため。)。
・PETボトルは使用終了後は大切に扱い、水洗いしてから資源ごみとして回収日に出す。
(汚れたり、傷んでいると不適合品としてリサイクルできない場合がある。→ごみが増える。)
・紙パック、食品トレイも同様に、きれいに水洗いしてから資源ごみとして出す。
・PETボトル入りと缶入りの両方がある飲料等は、リサイクルが容易な缶入りのものを購入する。
・マイバッグを使い、ポリエチレン製の使い捨て買い物袋は受け取らない。
・プラスチック、ナイロン製の品物を購入するときは、焼却時にダイオキシン類発生の可能性が高い塩素化合物系のものを避ける。
・再生品とそうでないものがある場合は、極力再生品を購入する。
2.事業者の責務
ごみの発生を抑制し、地球環境を守り、資源の枯渇を回避するためには、事業者の次のような取り組みが必要です。
・製品等の設計に当たって省資源化、長寿命化に努めること
・部品等の再使用が容易な設計にすること。
・製造工程において、エネルギー消費、規格外品や副産物の発生の少ない方法を採用すること。
・副産物の原材料としての利用を促進すること。
・使い捨て容器、過剰な包装の採用を控えること。
・使用が終わった製品の分別回収と再利用を行うこと。
・容器の回収・再使用・再利用を促進するため、自社製容器についてデポジット制を取り入れること。
つまり、企業には、いわゆる拡大生産者責任が求められているのです。
3.行政の責務
国や地方公共団体(特に市町村)は、ごみの有料化の導入・促進、デポジット制度(容器包装のある商品を購入するときに、容器包装代金を価格に上乗せする制度。容器包装を返却した場合、は容器包装代金が返却される。)の普及促進や、適切な分別排出の促進(資源ごみに非資源ごみが混入しないように!啓発)するなどごみの減量化とリサイクルの推進に努めることが肝要です。
このように、ごみの発生を抑制し、資源の枯渇を防ぎ、地球環境を守るためには、消費者、事業者、行政がそれぞれの責務を果たすとともに3者が連携していくことも重要です。
令和元年度の一般廃棄物の排出量は、1日に1人当たり648グラムのごみを出しており、この処理には約98億円の税金が使われています。一人ひとりが、毎日10グラム(ポケットティッシュ1包相当)のごみを減らすだけで、島根県では、年間約2,486トンのごみが減り、約5,600万円のお金を節約できます。
地球の環境を守るための3R活動は、消費者・事業者・行政が一緒になって身近なところから行動を起こすことが大切です。
捨てようとしている家具、電化製品、その他の道具などを「本当に使えないか」「誰かほかに使いたい人がいないか。」など、よく考え、よく調べることから始めましょう。
新聞、雑誌や口込み情報などで中古品販売事業者リストや、バザーの予定を把握することは大切です。また、小さくなった「子供服」は親戚や友人の子供に譲るのも適切な再使用のひとつです。
使い捨て式のいわゆる「ワンウェイびん」に入った商品よりも、繰り返し使用される「リターナブルびん」に入った商品を購入しましょう。
イベントで使い捨て容器の替わりにリユース食器を使う取組に協力しましょう。
「リターナブルびん」とは、洗浄して繰り返し使用できるびんで、代表的なものは、ビール瓶や一升瓶、牛乳びんです。
ビールびんは15回〜16回、一升びんは12回〜13回、牛乳びんは50〜60回使用できると言われています。
これに対し、繰り返し使用することができないびんを「ワンウェイびん」といいます。
「リサイクル」とは「再び回る」という意味です。
「集める(分別収集)→作る(再生)→再び使う(再利用)」という輪がうまく回ることで「リサイクルの輪」は完成します。
ごみを分別して出してもリサイクルは終わりではありません。資源ごみから作られた再生商品を使ってはじめて、リサイクルの輪は回ります。
アルミ缶のリサイクルで、エネルギーの97%が節約できます。
350mlのアルミ缶1個で、テレビ6時間分の電気(422Wh)の節約になります。
リサイクルはごみの分別から始まります。
ごみの出し方は、市町村によって違うから、
ルールを守って分別しよう!
ごみを分別して出してもリサイクルは終わりではありません。
資源ごみから作られた再生商品を使ってはじめて、リサイクルの輪は回ります。
【缶類】
アルミ缶⇒再生地金⇒アルミ板⇒アルミ缶
スチール缶⇒製鉄所で溶かす⇒スチール缶や鉄筋・鉄骨
【プラスチック類】
ペットボトル⇒フレーク⇒ペレット⇒リサイクルわた⇒学生服など
⇒ボールペン・シャープペンなど
トレー⇒チップ⇒ペレット⇒トレー
【ガラスびん類】
ガラスびん⇒ガレット⇒ガラスびんや舗装材
3つのR(アール)で、ごみのない地球にしよう!
物をたくさん作ってたくさん消費する今の社会は、とてもたくさんの廃棄物(ごみ)を発生させ、環境に大きな負担を与えているんだ。
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使い捨て商品が増えて物を大切にしなくなっています。 | ![]() |
でも、すべての商品は地球の限られた資源から作られています。 | ![]() |
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何でもごみにして、きちんと処理しなかったら、地球を汚してしまいます。君たちの健康もあぶないかもしれません。 | ![]() |
でも、ちきゅうを汚さないようにきちんと処理するためには、ばく大なお金がかかる設備が必要です。 | ![]() |
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だから3Rマンになってごみを減らすことは、地球を守り、健康を守り、ごみの処理費用を節約する一番の近道になるんだ。
君のおうちは、3つのRにどれくらい取り組んでいるかな?お父さんやお母さんといっしょにやってみよう。
・食品は買い物メモなどを持参して計画的に購入し、余らないようにしている。
・料理するとき、材料は無駄なく使っている。
・買い物には「買い物袋」を持参し、レジ袋を断っている。
・買い物では過剰包装を断っている。
・使い捨て商品は買わないようにしている。
・野菜や果物などは、ばら売り商品を優先的に購入している。
・一定期間しか使わないベビー用品や旅行用品などは、レンタル用品を利用する。
・食卓がよごれたときは、ティッシュペーパーは使わずに、台ふきなどを使用している。
・ラップの使用をひかえている。
・その他()
・シャンプーや食用油などは、詰め替え商品を利用している。
・ビールやお酒は、びんで購入し、空びんは販売店に返している。
・家電製品は、壊れたときは修理し、使えなくなるまで使っている。
・くつは、壊れたときは修理し、使えなくなるまで使っている。
・かさは、壊れたときは修理し、使えなくなるまで使っている。
・フリーマーケットやバザーを利用したことがある。
・古くなったタオルはぞうきんに利用している。
・古くなった歯ブラシは、くつやサッシなどのそうじに利用している。
・イベントでは、リユース食器を使った商品を買ったことがある。
・その他()
・市町村の分別収集に協力している。
・びんや缶などの容器はきれいに洗ってからリサイクルしている。
・学校や町内会で資源ごみの回収に協力したことがある。
・トイレットペーパーは古紙再生商品を使っている。
・ティッシュペーパーは古紙再生商品を使っている。
・学習ノートは古紙再生商品を使っている。
・ペットボトルから再生された服をもっている。
・生ごみ処理機やコンポスト容器により生ごみは肥料にして再利用している。
・その他()
20個以上だった あなたは、 3Rマンタイプ あなたは地球のために戦う救世主。これからも3Rにはげんでね。 |
11〜19個だった あなたは、 1Rマンタイプ リサイクルにはかなり関心があるみたい。3Rマン目指してがんばろう。 |
6〜10個だった あなたは、 3R勉強ガンバレタイプ もっと3Rを勉強してどんどん実行してみよう! |
5個以下だった あなたは、 3Rってなに?タイプ 今からだって遅くない3Rを実行だ! |
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環境政策課
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