2)酸性雨環境影響調査
島根県における地域分布や長期変動の状況を把握し、酸性雨による被害を未然に防ぐ目的で昭和60年4月(1985年)に開始しました。
現在は松江市、江津市の2地点で降水時開放型捕集装置(Wet-only)を用いて調査を行っています(1985〜1996年度まではろ過式採取装置を使用)。
ここでは平成25年度(2013年度)の調査結果について簡単に紹介します。(参考として平成17年度で調査終了した川本町(川本合庁敷地内)の測定結果も示します)
pH
平成25年度の年平均pHは松江市:4.55、江津市:4.57で、平成18年度以降の数年間は2地点ともに横ばいでした。しかしながら、長期的変動は両地点とも低下傾向を示していました。
非海塩性硫酸イオン(nss-SO42-)
nss-SO42-濃度は平成18年度以降では、低下傾向を示していました。しかしながら、長期的にみると変化は横ばいでした。
硝酸イオン(NO3-)
NO3-濃度は平成18年度以降では松江市では明確な傾向はみられませんでしたが、江津市では低下傾向を示しました。しかしながら、長期的にみると増加傾向を示していました。
■3地点における平成9から25年度(1997から2013年度)の経年変化
※1平成13年度(2001年度)の川本は採取装置故障による欠測
お問い合わせ先
保健環境科学研究所
〒690-0122 島根県松江市西浜佐陀町582-1 tel:0852-36-8181 fax:0852-36-8171 hokanken@pref.shimane.lg.jp