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微小粒子状物質(PM2.5)の成分分析

微小粒子状物質(PM2.5)とは

PM2.5は大気中に浮遊する粒子状物質のうち粒径が2.5μm(1μm:1mmの1000分の1の大きさ)以下の粒子のことを指します。PM2.5はとても小さな粒子のため吸い込むと肺の奥深くまで入り込みやすく、ぜんそくなどの呼吸器系の疾患や循環器系の疾患のリスクを上昇させることが懸念され、平成21年9月に環境基準が設定されました。このようにPM2.5は粒径(大きさ)によって定義されたもので、単一の物質で構成されるものではなく、炭素、金属類、硝酸塩、硫酸塩を主な成分とする様々な物質の混合物になります。

 

 

PM2.5はどのようにして発生するのか

PM2.5の発生源は人の活動によって生じる人為起源のものと自然の活動によって生じる自然起源のものがあります。さらにPM2.5は発生源からの排出時に粒子状になっている1次生成粒子とガス状物質として排出されたものが大気中での化学反応により粒子になる2次生成粒子とに分けられます。人為起源の1次生成粒子には煙突からのばいじんや自動車排ガスなどがあり、自然起源の1次生成粒子には黄砂や海塩などがあります。一方、2次生成粒子は大気中の二酸化硫黄(SO2)、窒素酸化物(NOx)、アンモニア(NH3)、揮発性有機化合物(VOC)などのガス状物質が化学反応を起こすことによって生成します。

PM2.5発生源の図

 

 

PM2.5の成分分析について

島根県では「微小粒子状物質(PM2.5)成分測定マニュアル」(平成24419日環境省)に基づき、平成25年度の秋から季節ごとに浜田と隠岐の2か所でPM2.5の試料捕集を行い、イオン成分、無機元素成分、炭素成分について調査を実施しています。

成分分析の結果は、PM2.5の発生源の寄与率(大気中のPM2.5全体量のうちどの発生源からどれだけPM2.5が発生しているかの割合)の推定などに利用されます。


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保健環境科学研究所

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