トビウオ通信(漁海況の解説)

「トビウオ通信」は島根県水産技術センターが毎月発行している島根の漁海況情報誌で、県下漁業協同組合・漁業者団体・全国の水産試験研究機関等に配布しています。ここでは「トビウオ通信」をPDF形式で掲載しています。閲覧にはAdobeAcrobatReaderが必要です。
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関連リンク:とびっくす(海と魚のトピックス)

■最新号

令和6年第2号「令和5年(2023年)の島根県漁業の動向」

 島根県の漁獲統計システムにより集計した県内の漁業協同組合の漁獲統計資料(属人)などから、令和4年(1月~12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました(集計対象は海面の漁船漁業のみ)。

 

【概要】

○令和5年の島根県(属人)の総漁獲量は10万3千トン、総生産額は197億円でともに前年を上回りました。

○漁業種類別では、以下のとおりでした。

 中型まき網1船団あたりの漁獲量は前年の108%・生産額は前年の132%

 沖合底びき網(2そうびき)1船団あたりの漁獲量は前年の84%・生産額は前年の104%

 小型機船底びき網(かけまわし)1隻あたりの漁獲量は前年の90%・生産額は前年の98%

 大型定置網1経営体あたりの漁獲量は前年の93%・生産額は前年の111%

 釣り・延縄の漁獲量は前年の103%・生産額は前年の114%

 いか釣りの漁獲量は前年の101%・生産額は前年の113%

 

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■バックナンバー


平成11年から平成26年のバックナンバーはこちら(別ページ)をご覧下さい。

 

令和6年第1号「令和5年度漁期前半の底びき網漁業の動向」

【概要】

 島根県の底びき網漁業の令和5年漁期前半(令和5年8月~12月)の動向を取りまとめました。

 

<小型機船底びき網漁業(かけまわし)>
島根県の小型機船底びき網漁業(かけまわし)37隻の令和5年漁期前半(令和5年9月1日~12月31日)の総漁獲量は1,408トン、総水揚金額は8億6,820万円でした。1隻当り漁獲量は38トンで平年を下回り、水揚金額は2,346万円で平年並みでした。
魚種別では、ソウハチ(地方名:エテガレイ)、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)はともに平年を下回る水揚げでした。この他、ケンサキイカ(地方名:シロイカ)、ヤリイカは平年を上回り、アカムツ(地方名:ノドグロ)、ニギス(地方名:トンコロ、沖ギス)、アンコウ類は平年並み、キダイ(地方名:レンコダイ)は平年を下回る水揚げでした。

 

<沖合底びき網漁業(2そうびき)>
浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(2そうびき)4統(8隻)の令和5年漁期前半(令和5年8月16日~12月31日)の総漁獲量は1,011トン、総水揚金額は8億6,459万円でした。1統当り漁獲量は253トンで平年を下回りましたが、水揚金額は2億1,615万円で平年を上回りました。
魚種別では、ソウハチ、ムシガレイはともに平年を下回りましたが、ヤナギムシガレイ(地方名:ササガレイ)は平年並みの水揚げでした。この他、ケンサキイカ、キダイは平年を上回り、ヤリイカ、アカムツは平年を下回る水揚げでした。

 

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令和5年第10号「令和5年度下半期浮魚(うきうお)中長期漁況予報」

まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の令和5年度下半期(11月~3月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

 

【概要】

山陰沖における漁況(来遊)予報〔令和5年度下半期(11月~3月)〕

マアジ:前年並みか下回る

マサバ:前年並み

マイワシ:前年を上回る

ウルメイワシ:前年並みか前年を上回る

カタクチイワシ:前年並み

※「前年」は令和4年度下半期(11月~3月)を示します。

 

本文はこちらから(PDF:470KB)

令和5年第9号「令和5年夏の漁況を振り返って」

 島根県の夏の漁業として代表される、ばいかご漁業、しいら漬け漁業、とびうお漁について、令和5年夏の漁況を取りまとめました。

 

【概要】

ばいかご漁業

石見地域における、ばいかご漁業の総漁獲量は94.3トンで平年の1.2倍でした。1隻当たりの漁獲量は平年の約1.2倍でした。また、エッチュウバイ(地方名:白バイ)の漁獲量は86.9トンでした。

しいら漬け漁業

石見地域における、しいら漬け漁業の総漁獲量は10.6トンで平年の1割でした。1隻当たりの漁獲量は平年の1割未満でした。魚種ごとの漁獲動向をみると、シイラの1隻当たり漁獲量は平成10年以降過去最低、ヒラマサの1隻当たり漁獲量は平年の1割未満でした。

とびうお漁

トビウオ類(ツクシトビウオ、ホソトビウオ)の総漁獲量は314トンで平年を下回りました。地域別では、出雲地域及び石見地域は平年の7割、隠岐地域は平年並みでした。

 

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令和5年第8号「令和5年秋季におけるケンサキイカ漁況予報」

 山陰沿岸での秋季(9月~12月)におけるケンサキイカの漁況は、日本海南西海域における資源状況が関係していることが知られています。

 その情報を基に、浜田の沖合底びき網漁業(8月)と県内各地におけるいか釣漁業(9月~12月)の漁獲量の関係からケンサキイカの漁況予測を行いました。

 

【漁況予報の概要】
・対象魚種:ケンサキイカ秋季来遊群(秋季:9月~12月)
・対象漁業:いか釣漁業(5トン未満船、5トン~30トン船)
・対象地区:出雲地区(松江~出雲)、石見地区(大田~益田)、隠岐地区(島前~島後)
・漁況予測:1日1隻当りの漁獲量は、不漁であった前年に比べて、出雲地区では下回り、石見地区では同程度、隠岐地区では上回るが、不漁前の平成30年以前の水準には及ばない。

 

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令和5年第7号「令和5年度マアジ新規加入量調査結果速報」

 島根県水産技術センターでは、国立研究開発法人水産研究・教育機構水産資源研究所、鳥取県水産試験場及び山口県水産研究センターと共同でマアジ0歳魚(令和5年(2023年)生まれ)の新規加入量調査を実施しました。概要は以下のとおりです。

 

【調査結果の概要】

○マアジ0歳魚は、適水温帯(17~19℃)が広がる大田市沖以西の海域で多く採集されました。

○調査結果を基に計算した今年のマアジ0歳魚の加入量指数(来遊量の多さ)は、平成15年を1.00とすると0.70となり、昨年(1.22)を下回りました。

○今年のマアジ0歳魚の来遊量は、前年並みか前年を下回ると推測されます。

 

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令和5年第6号「2023年度第2回日本海スルメイカ漁況予報」

 2023年7月31日に国立研究開発法人水産研究・教育機構から「2023年度第2回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。
今回は、その概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

【概要】

今後の見通し(2023年8月~12月)のポイント

対象魚種:スルメイカ
対象海域:日本海(道北・道央、道南・津軽、本州北部日本海、西部日本海、沖合域)
対象漁業:主にいか釣り・小型いか釣り漁業
対象魚群:主に秋季発生系群、後半は冬季発生系群も含む

 

(1)全体のポイント
今期の日本海全体の来遊量は前年および近年平均を下回る。
(2)漁場ごとのポイント
・道北・道央では前年および近年平均を下回る。
・道南・津軽では前年並みで近年平均を下回る。
・本州北部日本海では前年および近年平均を下回る。
・西部日本海では前年および近年平均を下回る。
・沖合域では前年および近年平均を下回る。
 

※「近年平均」とは直近5年間(2018年~2022年)の平均、前年は2022年を指します。

 

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令和5年第5号「令和4年漁期の底びき網漁業の動向」

 島根県の底びき網漁業の令和4年漁期の動向を取りまとめました。

 

【概要】

小型機船底びき網漁業(かけまわし):

 水産技術センターが集計している小型機船底びき網漁業(37隻)の令和4年漁期(令和4年9月1日~令和5年5月31日)の漁獲量は3,173トン、総水揚金額は16億3,666万円でした。1隻当りでは、漁獲量、水揚金額とも平年並みでした。主要魚種の1隻当りの漁獲量は、ソウハチ(地方名:エテガレイ)、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)は、ともに平年を下回りました。キダイ(地方名:レンコ)は平年を上回りましたが、アカムツ(地方名:ノドグロ)は平年を下回りました。また、イカ類はケンサキイカ、ヤリイカともに平年を下回る低調な水揚げでした。

 

沖合底びき網漁業(2そうびき):

 浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(4統)の令和4年漁期(令和4年8月16日~令和5年5月31日)の漁獲量は2,149トン、総水揚金額は14億3,741万円でした。1統当りでは漁獲量は平年並みで、水揚金額は平年を上回りました。主要魚種の1統当りの漁獲量は、ムシガレイ、ソウハチとも平年を下回りました。キダイ、アカムツは平年を上回る水揚げで、特にキダイは過去最高となる豊漁でした。また、イカ類はケンサキイカ、ヤリイカともに平年を下回る低調な水揚げでした。

 

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令和5年第4号「令和5年度上半期浮魚(うきうお)中長期漁況予報」

 まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の令和5年度上半期(4月~9月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

 

【概要】

山陰沖における漁況(来遊)予報〔令和5年度上半期(4月~9月)〕

マアジ:前年並み

マサバ:前年並みか前年を下回る

マイワシ:前年並みか前年を上回る

ウルメイワシ:前年並みか前年を下回る

カタクチイワシ:前年を下回る

※「前年」は令和4年度上半期(4月~9月)を示します。

 

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令和5年第3号「2023年度第1回日本海スルメイカ漁況予報」

2023年5月12日に国立研究開発法人水産研究・教育機構(水産資源研究所)から「2023年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。

今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

【概要】

今後の見通し(2023年5月~7月)のポイント

対象魚種:スルメイカ

対象海域:日本海沿岸域

対象漁業:主にいか釣り漁業

対象魚群:主に秋季発生系群

(1)来遊量:前年および近年平均を下回る

(2)漁期・漁場:主な漁場は本州北部日本海で、漁期は近年同様

*「近年」とは直近5年間(2018年~2022年)を示す。

 

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令和5年第2号「令和4年(2022年)の島根県漁業の動向」

 島根県の漁獲統計システムにより集計した県内の漁業協同組合の漁獲統計資料(属人)などから、令和4年(1月~12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました(集計対象は海面の漁船漁業のみ)。

 

【概要】

○令和4年の島根県(属人)の総漁獲量は9万8千トン、総生産額は177億円でともに前年を上回りました。

○漁業種類別では、以下のとおりでした。

 中型まき網1船団あたりの漁獲量は前年の113%・生産額は前年の118%

 沖合底びき網(2そうびき)1船団あたりの漁獲量は前年の97%・生産額は前年の104%

 小型機船底びき網(かけまわし)1隻あたりの漁獲量は前年の105%・生産額は前年の118%

 大型定置網1経営体あたりの漁獲量は前年の131%・生産額は前年の122%

 釣り・延縄の漁獲量は前年の100%・生産額は前年の114%

 いか釣りの漁獲量は前年の75%・生産額は前年の92%

 

本文はこちらから(PDF:788KB)

令和5年第1号「令和4年漁期前半の底びき網漁業の動向」

 島根県の底びき網漁業の令和4年漁期前半(令和4年8月~12月)の動向を取りまとめました。

 

【概要】

<小型機船底びき網漁業(かけまわし)>
島根県の小型機船底びき網漁業(かけまわし)37隻の令和4年漁期前半(令和4年9月1日~12月31日)の総漁獲量は1,583トン、総水揚金額は8億7,386万円でした。1隻当り漁獲量は44トンで平年並み、水揚金額は2,411万円で平年を上回りました。
魚種別では、ソウハチ(地方名:エテガレイ)は平年並み、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)は平年を下回る水揚げでした。この他、アンコウ類は平年を上回り、キダイ(地方名:レンコダイ)は平年並み、アカムツ(地方名:ノドグロ)、ニギス(地方名:トンコロ、沖ギス)は平年を下回る水揚げでした。


<沖合底びき網漁業(2そうびき)>
浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(2そうびき)4統(8隻)の令和4年漁期前半(令和4年8月16日~12月31日)の総漁獲量は1,204トン、総水揚金額は7億9,421万円でした。1統当り漁獲量は301トンで平年並み、水揚金額は1億9,855万円で平年を2割上回りました。
魚種別では、ソウハチ・ムシガレイは平年を下回る水揚げでしたが、ヤナギムシガレイ(地方名:ササガレイ)は平年並みでした。この他、キダイは平年を上回り、アカムツは平年並みの水揚げでした。

 

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令和4年第10号「令和4年度下半期浮魚(うきうお)中長期漁況予報」

 まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の令和4年度下半期(11~3月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

 

【概要】

山陰沖における漁況(来遊)予報〔令和4年度下半期(11~3月)〕

マアジ:前年並みか上回る

マサバ:前年並みか前年上回る

マイワシ:前年並みか下回る

ウルメイワシ:前年並みか下回る

カタクチイワシ:前年並みか下回る

※「前年」は令和3年度下半期を示します。

 

本文はこちらから(PDF:380KB)

令和4年第9号「令和4年夏の漁況を振り返って」

 島根県の夏の漁業として代表される、ばいかご漁業、しいら漬け漁業、とびうお漁について、令和4年夏の漁況を取りまとめました。

 昨年まで紹介していた「あなごかご漁業」については、今年は1隻のみで操業していることから、掲載を取りやめました。

 

ばいかご漁業

 石見地域における、ばいかご漁業の総漁獲量は77.4トンで平年の1.2倍でした。1隻当たりの漁獲量は平年の1.2倍でした。また、エッチュウバイ(地方名:白バイ)の漁獲量は74.4トンでした。

 

しいら漬け漁業

 石見地域における、しいら漬け漁業の総漁獲量は63.8トンでした。1隻当たりの漁獲量は平年の4割でした。魚種ごとの漁獲動向をみると、シイラの1隻当たり漁獲量は平年の4割、ヒラマサの1隻当たり漁獲量は平年の1割未満でした。

 

とびうお漁

 トビウオ類(ツクシトビウオ、ホソトビウオ)の総漁獲量は501.5トンで平年並みでした。地域別では、出雲地域及び石見地域は平年並み、隠岐地域は平年の8割でした。

 

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令和4年第8号「令和4年秋季におけるケンサキイカ漁況予報」

 山陰沿岸での秋季(9月~12月)におけるケンサキイカの漁況は、(1)日本海南西海域における資源状況、(2)高水温帯の分布状況が関係していることが知られています。

 それらの情報を基に、県内各地におけるケンサキイカの漁況予測を行いました。

 

【漁況予報の概要】
・対象魚種:ケンサキイカ秋季来遊群(秋季:9月~12月)
・対象漁業:イカ釣り漁業(5トン未満船、5トン~30トン船)
・対象地区:出雲地区(松江~出雲)、石見地区(大田~益田)、隠岐地区(島前~島後)
・漁況予測:1日1隻当りの漁獲量は、不漁であった前年と比べて、出雲地区では同程度、石見地区および隠岐地区では下回り、不漁前の平成30年以前の水準には及ばない。

 

本文はこちらから(PDF:2,239KB

令和4年第7号「令和4年度マアジ新規加入量調査結果速報」

 島根県水産技術センターでは、国立研究開発法人水産研究・教育機構(水産資源研究所)、鳥取県水産試験場及び山口県水産研究センターと共同でマアジ0歳魚(令和4年(2022年)生まれ)の新規加入量調査を実施しましたので、その結果をお知らせします。


【調査結果の概要】
○マアジ0歳魚は、適水温帯(16~20℃)が広がる島根半島から鳥取県の沿岸寄り及び隠岐諸島周辺の海域で多く採集されました。
○調査結果を基に計算した今年のマアジ0歳魚の加入量指数(来遊量の多さ)は、平成15年を1.00とすると1.22となり、昨年(0.90)より高くなりました。
○今年のマアジ0歳魚の来遊量は、前年を上回ると推測されます。

 

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令和4年第6号「令和4年度第2回日本海スルメイカ漁況予報」

 令和4年7月29日に国立研究開発法人水産研究・教育機構より「2022年度第2回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。
今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

【概要】

今後の見通し(令和4年8月~12月)のポイント

対象魚種:スルメイカ
対象海域:日本海(道北・道央、道南・津軽、本州北部日本海、西部日本海、沖合域)
対象漁業:主にいか釣り・小型いか釣り漁業
対象魚群:主に秋季発生系群、後半は冬季発生系群も含む

 

(1)全体のポイント
今期の日本海全体の来遊量は前年および近年平均を下回る。
(2)漁場ごとのポイント
・道北・道央では今期前半は前年並みで近年平均を下回る。
・道南・津軽では前年並みで近年平均を下回る。
・本州北部日本海では前年並みで近年平均を下回る。
・西部日本海では前年を下回り、近年平均並み。
・沖合域では前年および近年平均を下回る。
 

※近年平均は最近5年間(平成29年~令和3年)の平均、前年は令和3年を指します。

 

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令和4年第5号「令和3年漁期の底びき網漁業の動向」

 島根県の底びき網漁業の令和3年漁期の動向を取りまとめました。

 

小型底びき網第1種漁業(かけまわし):

 水産技術センターが集計している小型底びき網漁業(38隻)の令和3年漁期(令和3年9月1日~令和4年5月31日)の漁獲量は3,438トン、総水揚金額は15億9,242万円でした。1隻当たりでは、漁獲量、水揚金額とも平年並みでした。ソウハチ(地方名:エテガレイ)、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)の1隻当たりの漁獲量は、ともに平年を下回りました。アカムツ(地方名:ノドグロ)は平年並み、アナゴ・ハモ類は平年を上回って好調でした。また、イカ類はケンサキイカ、ヤリイカともに平年を下回る低調な水揚げでした。

 

沖合底びき網漁業(2そうびき):

 浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(4統)の令和3年漁期(令和3年8月16日~令和4年5月31日)の漁獲量は2,289トン、総水揚金額は14億2,816万円でした。1統当たりでは漁獲量は平年並みで、水揚金額は平年を上回りました。1統当たりの漁獲量は、ムシガレイ、ソウハチとも平年を下回りました。アカムツは平年の1.7倍の水揚げで、近年の減少傾向から増加に転じました。イカ類はケンサキイカ、ヤリイカともに平年を下回る低調な水揚げでした。

 

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令和4年第4号「令和4年度第1回日本海スルメイカ漁況予報」

 令和4年4月28日に国立研究開発法人水産研究・教育機構(水産資源研究所)から「2022年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。

 今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

【概要】

今後の見通し(令和4年5月~7月)のポイント

対象魚種:スルメイカ

対象海域:日本海沿岸域

対象漁業:主にいか釣り漁業

対象魚群:主に秋季発生系群

(1)来遊量:前年を上回り、近年平均並み

(2)漁期・漁場:主な漁場は本州北部日本海以北で、漁期は近年同様

*近年は最近5年間(平成29年~令和3年)

 

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令和4年第3号「令和4年度上半期浮魚(うきうお)中長期漁況予報」

 まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の令和4年度上半期(4月~9月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

 

【概要】

山陰沖における漁況(来遊)予報〔令和4年度上半期(4~9月)〕

マアジ:前年並みか前年を下回る

マサバ:前年並みか前年を下回る

マイワシ:前年を上回る

ウルメイワシ:前年並み

カタクチイワシ:前年を下回る

※「前年」は令和3年度上半期を示します。

 

本文はこちらから(PDF:233KB)

 

令和4年第2号「令和3年(2021年)の島根県漁業の動向」

 島根県の漁獲統計システムにより集計した県内の漁業協同組合の漁獲統計資料(属人)などから、令和3年(1月~12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました(集計対象は海面の漁船漁業のみ)。

 

【概要】

○令和3年の島根県(属人)の総漁獲量は8万9千トン、総生産額は151億円でともに前年並みでした。

○漁業種類別では、以下のとおりでした。

 中型まき網1船団あたりの漁獲量は前年の113%・生産額は前年の105%

 沖合底びき網(2そうびき)1船団あたりの漁獲量は前年の95%・生産額は前年の111%

 小型機船底びき網(かけまわし)1隻あたりの漁獲量は前年の101%・生産額は前年の98%

 大型定置網1経営体あたりの漁獲量は前年の93%・生産額は前年の88%

 釣り・延縄の漁獲量は前年の91%・生産額は前年の99%

 いか釣りの漁獲量は前年の90%・生産額は前年の85%

 

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令和4年第1号「令和3年漁期前半の底びき網漁業の動向」

 島根県の底びき網漁業の令和3年漁期前半(令和3年8月~12月)の動向を取りまとめました。

 

<小型機船底びき網漁業(かけまわし)>

島根県の小型機船底びき網漁業(かけまわし)38隻の令和3年漁期前半(令和3年9月1日~12月31日)の総漁獲量は1,723トン、総水揚金額は8億2,522万円でした。1隻当り漁獲量は46トン、水揚金額は2,201万円でともに平年並みでした。

魚種別では、ソウハチ(地方名:エテガレイ)は平年並み、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)は平年を下回る水揚げでした。この他、アンコウ類は平年を上回り、アカムツ(地方名:ノドグロ)、キダイ(地方名:レンコダイ)は平年並み、ニギス(地方名:トンコロ、沖ギス)は平年を下回る水揚げでした。

 

<沖合底びき網漁業(2そうびき)>

浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(2そうびき)4統(8隻)の令和3年漁期前半(令和3年8月16日~12月31日)の総漁獲量は1,171トン、総水揚金額は7億6,582万円でした。1統当り漁獲量は293トンで平年並み、水揚金額は1億9,145万円で平年を約2割上回りました。

魚種別では、ヤナギムシガレイ(地方名:ササガレイ)は平年を上回りましたが、ソウハチ・ムシガレイは平年を下回る水揚げでした。この他、アカムツは平年を上回り、キダイは平年並みの水揚げでした。

 

本文はこちらから(PDF:371KB

令和3年第10号「令和3年度下半期浮魚中長期漁況予報」

 まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)について令和3年度下半期(113月)の山陰沖の中長期的な漁況を予測しました。

 

山陰沖における漁況(来遊)予報〔令和3年度下半期(113月)〕

 マアジ:前年並み

 マサバ:前年並み

 マイワシ:前年を上回る

 カタクチイワシ:前年を下回る

 ウルメイワシ:前年を上回る

 

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令和3年第9号「令和3年夏の漁況を振り返って」

 島根県の夏の漁業として代表される、ばいかご漁業、あなごかご漁業、しいら漬け漁業、とびうお漁について、令和3年夏の漁況を取りまとめました。

 

・ばいかご漁業:石見地域における、ばいかご漁業の総漁獲量は99.1トンで平年の1.4倍でした。うちエッチュウバイ(地方名:白バイ)の漁獲量は89.9トンでした。また、1隻当たりの漁獲量は平年の1.5倍でした。

・あなごかご漁業:石見地域における、あなごかご漁業の総漁獲量は29.2トンで平年並みでした。1隻当たりの漁獲量は平年の2.4倍でした。

・しいら漬け漁業:石見地域における、しいら漬け漁業の総漁獲量は76.7トンでした。1隻当たりの漁獲量は平年の4割でした。魚種ごとの漁獲動向をみると、シイラの1隻当たり漁獲量は平年の4割、ヒラマサの1隻当たり漁獲量は平年の1割でした。

・とびうお漁:トビウオ類(ツクシトビウオ、ホソトビウオ)の漁獲量は246.0トンで平年の5割でした。地域別では、出雲地域は平年の4割、石見地域は平年の6割、隠岐地域は平年の4割でした。

 

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令和3年第8号「令和3年秋季におけるケンサキイカ漁況予報」

山陰沿岸での秋季(9月~12月)におけるケンサキイカの漁況は、(1)日本海南西海域における資源・来遊状況と(2)高水温帯の分布状況が関係していることが知られています。

それらの情報を基に、県内各地におけるケンサキイカの漁況予測を行いました。

 

【漁況予報の概要】
・対象魚種:ケンサキイカ秋季来遊群(秋季:9月~12月)
・対象漁業:イカ釣り漁業(5トン未満船、5トン~30トン船)
・対象地区:出雲地区(松江~出雲)、石見地区(大田~益田)、隠岐地区(島前~島後)
・漁況予測:出雲地区、石見地区および隠岐地区の1日1隻当りの漁獲量は、不漁であった前年を上回るが、不漁前の平成30年以前の水準には及ばない。

 

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令和3年第7号「令和3年度マアジ新規加入量調査結果速報」

 島根県水産技術センターでは、国立研究開発法人水産研究・教育機構(水産資源研究所)、鳥取県水産試験場及び山口県水産研究センターと共同でマアジ幼魚(令和3年(2021年)生まれ)の新規加入量調査を実施しましたので、その結果をお知らせします。

 

【調査結果の概要】

・マアジ幼魚は、適水温帯(1620℃)が広がる沿岸寄りの海域で多く採集されました。

・調査結果を基に計算した今年のマアジ幼魚の加入量指数(来遊量の多さ)は、平成15年を1.00とすると0.90となり、昨年(1.35)と比べ低くなりました。

・今年のマアジ0歳魚の漁獲量は昨年を下回ると推測されます。

 

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令和3年第6号「令和3年度第2回日本海スルメイカ漁況予報」

 令和3年7月30日に国立研究開発法人水産研究・教育機構より「2021年度第2回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。
今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

【概要】

今後の見通し(令和3年8月~12月)のポイント

対象魚種:スルメイカ
対象海域:日本海(道北・道央、道南・津軽、本州北部日本海、西部日本海、沖合域)
対象漁業:主にいか釣り・小型いか釣り漁業
対象魚群:主に秋季発生系群、後半は冬季発生系群も含む

 

(1)全体のポイント
今期の日本海全体の来遊量は前年および近年平均を下回る。
(2)漁場ごとのポイント
・道央・道北では今期前半は前年および近年平均を下回る。
・道南・津軽では前年および近年平均を下回る。
・本州北部日本海では8月まで漁場が形成されるが、前年および近年平均を下回る。
・西部日本海では8月まで漁場が形成され、前年および近年平均並み。
・沖合域では前年および近年平均を下回る。漁場は、北海道西沖では形成されにくく、大和堆周辺海域では形成されても安定しない。

 

※近年平均は最近5年間(平成28年~令和2年)の平均、前年は令和2年を指します。

 

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令和3年第5号「令和2年漁期の底びき網漁業の動向」

 島根県の底びき網漁業の令和2年漁期の動向を取りまとめました。

 

小型底びき網第1種漁業(かけまわし):

 水産技術センターが集計している小型底びき網漁業(39隻)の令和2年漁期(令和2年9月1日~令和3年5月31日)の漁獲量は3,353トン、総水揚金額は14億9,521万円でした。1隻当たりでは、漁獲量は平年を下回り、水揚金額は平年並みでした。ソウハチ(地方名:エテガレイ)、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)の1隻当たりの漁獲量は、ともに平年を下回りました。アカムツ(地方名:ノドグロ)は平年並み、アナゴ・ハモ類は平年を上回って好調でした。また、イカ類はケンサキイカは低調でしたが、ヤリイカは平年を上回る水揚げでした。

 

沖合底びき網漁業(2そうびき):

 浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(4統)の令和2年漁期(令和2年8月16日~令和3年5月31日)の漁獲量は2,541トン、総水揚金額は13億5,723万円でした。1統当たりでは漁獲量は平年並みで、水揚金額は平年を上回りました。1統当たりの漁獲量は、ムシガレイは平年を下回りましたが、ソウハチは平年並みでした。アカムツは平年の1.2倍の水揚げでしたが、ここ3年は減少傾向が続いています。イカ類はケンサキイカ、ヤリイカともに平年を上回る水揚げとなりました。

 

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令和3年第4号「令和3年度第1回日本海スルメイカ漁況予報」

 令和3年4月28日に国立研究開発法人水産研究・教育機構(水産資源研究所)から「2021年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。

 今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

【概要】

今後の見通し(令和3年5月~7月)のポイント

対象魚種:スルメイカ

対象海域:日本海沿岸域

対象漁業:主にいか釣り漁業

対象魚群:主に秋季発生系群

(1)来遊量:前年並みで近年平均を上回る。

(2)漁期・漁場:主な漁場は本州北部日本海以北で、漁期は近年同様。

*近年は最近5年間(平成28年~令和2年)

 

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令和3年第3号「令和3年度上半期浮魚(うきうお)中長期漁況予報」

 まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の令和3年度上半期(4月~9月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

 

【概要】

山陰沖における漁況(来遊)予報〔令和3年度上半期(4~9月)〕

マアジ:前年並み

マサバ:前年並みか前年を下回る

マイワシ:前年並み

ウルメイワシ:前年並み

カタクチイワシ:前年並みか前年を下回る

※「前年」は令和2年度上半期を示します。

 

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令和3年第2号「令和2年(2020年)の島根県漁業の動向」

 県の漁獲統計システムにより集計した県下漁業協同組合の漁獲統計資料(属人)などから、令和2年(1~12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました(海面漁業・漁船漁業のみ)。

 

○令和2年の島根県(属人)の総漁獲量は8万9千トンで前年の111%(平年比80%)、総生産額は155億円で前年の85%(同80%)でした。

○漁業種類別では、中型まき網漁業1船団あたりの漁獲量は前年の123%に増加・生産額は前年の86%に減少しました。また沖合底びき網漁業1船団あたりの漁獲量は前年の98%・生産額は前年の103%でした。小型底びき網漁業1隻あたりの漁獲量は前年の97%・生産額は前年の95%でした。

定置網漁業では漁獲量は前年の91%・生産額は前年の88%でした。釣り・延縄では漁獲量は前年の85%・生産額は前年の79%でした。イカ釣りでは漁獲量は前年の73%・生産額は前年の83%でした。

 

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令和3年第1号「令和2年漁期前半の底びき網漁業の動向」

 島根県の底びき網漁業の令和2年漁期前半(令和2年8月~12月)の動向を取りまとめました。

 

小型底びき網1種漁業(かけまわし):

 島根県の小型底びき網1種漁業(かけまわし)39隻の令和2年漁期前半(令和2年9月1日~12月31日)の総漁獲量は1,795トン、総水揚金額は8億7,597万円でした。1隻当り漁獲量は46トン、水揚金額は2,261万円でともに平年並みでした。魚種別では、ソウハチ(地方名:エテガレイ)は平年並み、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)は平年を下回る水揚げでした。この他、アカムツ(地方名:ノドグロ)、アンコウ類は平年を上回り、キダイ(地方名:レンコダイ)、ニギス(地方名:トンコロ)は平年を下回る水揚げでした。

 

沖合底びき網漁業(2そうびき):

 浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(4統)の令和2年漁期前半(令和2年8月16日~12月31日)の総漁獲量は1,312トン、総水揚金額は7億2,856万円でした。1統当りでは、漁獲量は328トンで平年並み、水揚金額は1億8,214万円で平年を上回りました。魚種別では、ソウハチとヤナギムシガレイ(地方名:ササガレイ)は平年を上回りましたが、ムシガレイは平年を下回る水揚げでした。この他、アカムツは平年を上回り、キダイは平年を下回る水揚げでした。

 

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令和2年第10号「令和2年度下半期浮魚(うきうお)中長期漁況予報」

 まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の令和2年度下半期(113月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

 

山陰沖における漁況(来遊)予報〔令和2年度下半期(11~3月)〕

マアジ:前年並みマサバ:前年を上回る

マイワシ:前年を下回るカタクチイワシ:前年を上回る

ウルメイワシ:前年並み

 

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令和2年第9号「令和2年夏の漁況を振り返って」

島根県の夏の漁業として代表されるばいかご漁業、あなごかご漁業、しいら漬け漁業、とびうお類について、今漁期の漁況を取りまとめました。

 

ばいかご漁業:

 石見地域におけるばいかご漁業の総漁獲量は69トン、総水揚金額は3,456万円で、漁獲量・水揚金額は平年とほぼ同様でした。エッチュウバイ(地方名:白バイ)の漁獲量は59トン、水揚金額は2,961万円でした。また、1隻当たりの漁獲量・水揚金額は平年とほぼ同様でした。

 

あなごかご漁業:

 石見地域におけるあなごかご漁業の総漁獲量は25トン、水揚金額は2,322万円で、漁獲量は平年の9割、水揚金額は平年の7割でした。1隻当たりの漁獲量は平年の1.6倍、水揚金額は1.4倍となりました。

 

しいら漬け漁業:

 石見地域におけるしいら漬け漁業の総漁獲量は144トン、水揚金額は3,087万円でした。1隻当たりの漁獲量・水揚金額は平年の7割でした。魚種毎の漁獲動向をみるとシイラの1隻当たり漁獲量は平年の7割、ヒラマサの1隻当たり漁獲量は平年の7割でした。

 

とびうお類:

 主要地区におけるトビウオ類(ツクシトビウオ、ホソトビウオ)の漁獲量は346トン、水揚金額は4,673万円で、漁獲量は平年並み、水揚金額は平年の8割でした。地域別では、出雲地域は平年並み、石見地域は平年の8割、隠岐地域は平年並みの水揚げでした。

 

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令和2年第8号「令和2年秋季におけるケンサキイカ漁況予報」

 山陰沿岸での秋季(9~12月)におけるケンサキイカの漁況は、(1)日本海南西海域における資源・来遊状況、(2)高水温帯の分布状況が大きく関わっていることが知られています。それらの情報を基に、県内各地におけるケンサキイカの漁況予測を行いました。

 

【漁況予報の概要】
・対象魚種:ケンサキイカ秋季来遊群(秋季:9~12月)

・対象漁業:イカ釣り漁業(5トン未満船、5~30トン船)
・対象地区:出雲地区(松江~出雲)、石見地区(大田~益田)、隠岐地区(西郷)
・漁況予測:出雲地区の1日1隻当りの漁獲量は、不漁であった前年を上回る
石見地区の1日1隻当りの漁獲量は、不漁であった前年を上回る
隠岐地区の1日1隻当りの漁獲量は、不漁であった前年を上回る

 

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令和2年第7号「令和2年度マアジ新規加入量調査結果速報」

 島根県水産技術センターでは、国立研究開発法人水産研究・教育機構(水産資源研究所)、鳥取県水産試験場および山口県水産研究センターと共同でマアジ幼魚(令和2年(2020年)生まれ)の新規加入量調査を実施しました。その結果をお知らせします。

 

【調査結果の概要】

〇マアジ幼魚は、適水温帯(16~20℃)が広がる沿岸寄りの海域で多く採集されました。

〇調査結果を基に計算した今年のマアジ幼魚の加入量指数(来遊量の多さ)は、平成15年を1とすると1.35となり、昨年(0.70)と比べ高くなりました。

〇今年のマアジ0歳魚の漁獲量は昨年を上回ると推測されます。

 

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令和2年第6号「令和2年度第2回日本海スルメイカ漁況予報」

 令和2年7月29日に国立研究開発法人水産研究・教育機構より「2020年度第2回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

【概要】

今後の見通し(令和2年8月~12月)のポイント

対象魚種:スルメイカ
対象海域:日本海(道北・道央、道南・津軽、本州北部日本海、西部日本海、沖合域)
対象漁業:主にいか釣り・小型いか釣り漁業
対象魚群:主に秋季発生系群、後半は冬季発生系群も含む

 

(1)全体のポイント
今期の日本海全体の来遊量は前年を上回り、近年平均を下回る。
(2)漁場ごとのポイント
・道央・道北では前年を上回り、近年平均を下回る。
・道南・津軽では前年および近年平均を上回る。
・本州北部日本海は前年同様、夏季に漁場が形成され、前年並で近年平均を上回る。
・西部日本海では近年同様、漁場が形成されにくく、前年および近年平均を下回る。
・沖合域では前年を上回り、近年平均を下回る。漁場は、北海道西沖で8月~11月、大和堆周辺海域で11月~12月に形成される。

 

近年平均は最近5年間(平成27年~令和元年)の平均、前年は令和元年を示します。

 

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令和2年第5号「令和元年漁期の底びき網漁業の動向」

 島根県の底びき網漁業の令和元年漁期(R1年8月~R2年5月)の動向を取りまとめました。

 

小型底びき網第1種漁業:

 水産技術センターが集計している41隻の漁獲量は3,579トン、総水揚金額は16億5,133万円でした。1隻当たりでは、漁獲量は平年を12%下回り、水揚金額は平年並みでした。ソウハチ(地方名:エテガレイ)、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)の1隻当たりの漁獲量は、ともに平年並みで堅調に推移しました。アカムツ(地方名:ノドグロ)、アナゴ・ハモ類は平年を上回って好調でした。一方、イカ類はケンサキイカ、ヤリイカともに平年を下回る水揚げとなりました。

 

沖合底びき網漁業(2そうびき):

 浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(4統)の漁獲量は2,805トン、総水揚金額は13億6,738万円でした。1統当たりでは漁獲量・水揚金額とも平年を上回りました。ソウハチ、ムシガレイの1統あたりの漁獲量は平年並みでした。アカムツは平年の1.4倍の水揚げでしたが、ここ2年は減少傾向が続いています。イカ類はケンサキイカ、ヤリイカともに平年を下回る水揚げとなりました。

 

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令和2年第4号「令和2年度第1回日本海スルメイカ漁況予報」

 令和2年4月28日に国立研究開発法人水産研究・教育機構(日本海区水産研究所)より「2020年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

【概要】

今後の見通し(令和2年5月~7月)のポイント

対象魚種:スルメイカ

対象海域:日本海沿岸域

対象漁業:主にいか釣り漁業

対象魚群:主に秋季発生系群

(1)来遊量:前年および近年平均を下回る。

(2)漁期・漁場:主な漁場は本州北部日本海以北で、漁期は近年同様。

*近年は最近5年間(平成27年~令和元年)

 

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令和2年第3号「令和2年度上半期浮魚(うきうお)中長期漁況予報」

 まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の令和2年度上半期(49月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です.

 

【概要】

山陰沖における漁況(来遊)予報〔令和2年度上半期(4~9月)〕

マアジ:前年を下回る

マサバ:前年並み

マイワシ:前年を上回る

ウルメイワシ:前年並みか前年を下回る

カタクチイワシ:前年並み

※「前年」は令和1年度上半期を示します。

 

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令和2年第2号「平成31(2019)年の島根県漁業の動向」

県の漁獲統計システムにより集計した県下漁業協同組合の漁獲統計資料(属人)などから、平成31年(1~12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました(海面漁業・漁船漁業のみ)。

 

【概要】

○平成31年の島根県(属人)の総漁獲量は8万トン(平年比67%)、総生産額は182億円(同92%)でした(下図)。前年(平成30年)と比べると、総漁獲量で3万3千トンの減少、総生産額では16億円の減少となりました。

○漁業種類別では、中型まき網漁業は1船団あたりの漁獲量は平年を下回り、生産額は平年並みでした。また沖合底びき網漁業、小型底びき網漁業の1隻(船団)あたりの漁獲量、生産額はともに平年並みでした。

○定置網漁業、釣り・延縄では漁獲量、生産額はともに平年並みでした。イカ釣りでは漁獲量は平年並み、生産額は平年を下回りました。

 

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令和2年第1号「令和元年漁期前半の底びき網漁業の動向」

島根県の底びき網漁業の令和元年漁期前半(令和元年8月~12月)の動向を取りまとめました。

 

小型底びき網漁業:

 島根県の小型底びき網漁業(かけまわし)41隻の令和元年漁期前半(令和元年9月1日~12月31日)の総漁獲量は1,980トン、総水揚金額は9億8,707万円でした。1隻当り漁獲量は48トンで平年並み、水揚金額は2,407万円で平年を上回りました。魚種別では、ソウハチ(地方名:エテ)は平年の1.1倍、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)は平年の1.2倍の水揚げとなりました。アカムツ(地方名:ノドグロ)は平年の1.5倍、キダイ(地方名:レンコダイ)は平年の6割の水揚げとなりました。

 

沖合底びき網漁業:

 浜田港を基地とする沖合底びき網漁業(4統)の令和元年漁期前半(令和元年8月16日~12月31日)の総漁獲量は1,400トン、総水揚金額は7億2,897万円でした。1統当たりでは、漁獲量350トン、水揚金額1億8,224万円で、平年を上回りました(過去10年平均310トン、1億5,403万円)。魚種別では、ムシガレイとソウハチ、ヤナギムシガレイ(地方名:ササガレイ)は平年を下回る水揚げとなりました。このほか、キダイは平年の1.4倍、アカムツは平年の1.8倍と好調に推移しました。

 

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令和元年第10号下半期浮魚中長期漁況予報

 まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の令和元度下半期(113月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

 

山陰沖における漁況(来遊)予報〔令和元年度下半期(11~3月)〕

マアジ:前年並みか前年をやや上回るマサバ:前年並みか前年を下回る

マイワシ:前年を上回るウルメイワシ:前年を下回る

カタクチイワシ:前年並みか前年を下回る

 

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令和元年第9号令和元年度夏漁を振り返って

島根県の夏の漁業と代表されるばいかご漁業、あなごかご漁業、しいら漬け漁業、とびうお漁について今漁期の漁獲動向を取りまとめました。

 

ばいかご漁業:

 石見地域におけるばいかご漁業の総漁獲量は79トン、総水揚金額は4,020万円で、漁獲量は平年の1.1倍、水揚金額は平年とほぼ同様でした。また、1隻当たりの漁獲量は平成元年以降で最も高くなりました。

 

あなごかご漁業:

 石見地域におけるあなごかご漁業の総漁獲量は36トン、水揚金額は2,849万円で、漁獲量は平年の1.3倍、水揚金額は平年の1.1倍でした。1隻当たりの漁獲量は7トン、水揚金額は570万円で、漁獲量は平年の1.6倍と増加しましたが、水揚金額は平年並みに留まりました。

 

しいら漬け漁業:

 石見地域におけるしいら漬け漁業の総漁獲量は279トン、水揚金額は6,588万円でした。1隻当たりの漁獲量は70トン、水揚金額は1,647万円で、漁獲量は平年の3.0倍、水揚金額は平年の2.0倍でした。

 

とびうお漁:

 県下主要港における5月から8月のトビウオ類(ツクシトビウオ、ホソトビウオ)の漁獲量は292トン、水揚金額が5,335万円で、漁獲量、水揚金額ともに平年の9割となりました。地区別では、出雲地域が平年の7割、石見地域が平年の1.3倍、隠岐地域が平年の5割の水揚げでした。

 

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令和元年第8号令和元年秋季におけるケンサキイカ漁況予報

山陰沿岸での秋季(9~12月)におけるケンサキイカの漁況は、1.日本海南西海域における資源・来遊状況、2.高水温帯の分布状況が大きく関わっていることが知られています。それらの情報を基に、県内各地におけるケンサキイカの漁況予測を行いました。

 

漁況予報の概要

対象魚種:秋季未熟群ケンサキイカ(秋季:9~12月)

対象漁業:イカ釣り漁業(5t未満船、5~30t船)

対象地区:出雲地区(松江~出雲)、石見地区(大田~益田)、隠岐地区(西郷)

漁況予測(イカ釣り漁業):出雲地区の1日1隻当りの漁獲量は、前年を下回る

漁況予報(イカ釣り漁業):石見地区の1日1隻当りの漁獲量は、前年並み

漁況予報(イカ釣り漁業):隠岐地区の1日1隻当りの漁獲量は、前年を下回る

 

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令和元年第7号令和元年度マアジ新規加入量調査結果速報

 島根県水産技術センターでは、国立研究開発法人水産研究・教育機構(西海区水産研究所、日本海区水産研究所)、鳥取県水産試験場および山口県水産研究センターと共同でマアジ幼魚(平成31年(2019年)生まれ)の新規加入量調査を実施しましたので、その結果をお知らせします。

 

【調査結果の概要】

○マアジ幼魚は、適水温帯(16~20℃)が広がる調査海域の沿岸寄りで多く採集されました。

○調査結果を基に計算した今年のマアジ幼魚の加入量指数(来遊量の多さ)は、平成15年を1とすると0.69となり、昨年(2.74)を大きく下回りました。

○今年のマアジ0歳魚の漁獲量は加入量指数の高かった昨年を下回ると見込まれます。


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令和元年第6号令和元年度第2回日本海スルメイカ漁況予報

令和元年7月25日に国立研究開発法人水産研究・教育機構(日本海区水産研究所)より「2019年度第2回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

今後の見通し(令和元年8~12月)のポイント

対象魚種:スルメイカ

対象海域:日本海(道北・道央、道南・津軽、本州北部日本海、西部日本海、沖合域)

対象漁業:主にいか釣り・小型いか釣り漁業

対象魚群:主に秋季発生系群、後半は冬季発生系群も含む

 

全体のポイント

今期の日本海全体の来遊量は不漁の前年及び近年平均を下回る。

漁場ごとのポイント

道央・道北では前年及び近年平均を下回る。

道南・津軽では前年並で近年平均を下回る。

本州北部日本海及び西部日本海では近年同様、漁場が形成されにくい。

沖合域では、前年及び近年平均を下回る。漁場は、北海道西沖で8~11月、大和堆周辺海域で11~12月に形成される。

 

近年平均は最近5年間(平成26~30年)の平均、前年は平成30年を示します。

 

全文はこちらから(PDF:507KB)

令和元年第5号平成30年漁期の底びき網漁業の動向

島根県の底びき網漁業の平成30年漁期(H30年8月~R1年5月)の動向を取りまとめました。

 

小型底びき網漁業1種:水産技術センターが集計している42隻の漁獲量は3,616トン、総水揚金額は15億7,888万円でした。1隻当たりでは、漁獲量は平年を14%下回り、水揚金額は平年を6%下回りました。ソウハチの1隻当たり漁獲量は平年の8割、ムシガレイは平年の8割と低調でしたが、アカムツが平年の1.7倍と好調でした。

 

沖合底びき網漁業:浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(5統)の漁獲量は3,273トン、総水揚金額は14億8,886万円でした。また、1統当たりでは漁獲量・水揚金額とも平年並みでした。近年、低調に推移していたムシガレイ、ソウハチの漁獲量は2年連続で増加傾向を示しています。アカムツは小型サイズ(メッキン)を中心に平年の1.9倍の水揚げでした。さらに、イカ類はケンサキイカ、ヤリイカともに前年・平年を上回る水揚げとなりました。

 

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令和元年第4号令和元年度第1回日本海スルメイカ漁況予報

平成31年4月26日に国立研究開発法人水産研究・教育機構(日本海区水産研究所)より「2019年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

今後の見通し(令和元年5月~7月)のポイント

対象魚種:スルメイカ

対象海域:日本海沿岸域

対象漁業:主にいか釣り漁業

対象魚群:主に秋季発生系群

(1)来遊量:前年並で近年平均を下回る。

(2)漁期・漁場:主な漁場は本州北部日本海以北で、

漁期は近年同様。

*近年は最近5年間(平成26年~平成30年)

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令和元年第3号令和元年度上半期浮魚中長期漁況予報

令和元年度上半期浮魚(うきうお)中長期漁況予報

まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の令和元度上半期(4~9月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です

 

山陰沖における漁況(来遊)予報〔令和元年度上半期(4~9月)〕

マアジ:前年を下回るマサバ:前年並みか前年を下回る

マイワシ:前年を下回るウルメイワシ:前年を下回る

カタクチイワシ:前年を上回る

 

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令和元年第2号平成30年(2018年)島根県漁業の動向

島根県の漁獲統計システムにより集計した県下漁業協同組合の漁獲統計資料(属人)などから、平成30年(1~12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました(海面業・漁船漁業のみ)。

【概要】

○平成30年の島根県(属人)の総漁獲量は11万3千トン(平年比92%)、総生産額は198億円(同102%)でした。前年(平成29年)と比べると、総漁獲量で1万9千トンの減少、総生産額では8千万円の減少となりました。

漁業種類別では、中型まき網漁業は 1 船団あたりの漁獲量は平年を下回り、生産額は平年並みでした。また、沖合底びき網漁業、小型底びき網漁業は 1 隻(船団)あたりの漁獲量、生産額ともに平年並みでした。

○定置網漁業、釣り・延縄、イカ釣りでは漁獲量、生産額ともに平年並みとなりました。

 

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令和元年第1号平成30年漁期前半の底びき網漁業の動向

島根県の底びき網漁業の平成30年漁期前半(平成30年8月~12月)の動向を取りまとめました。

 

小型底びき網漁業:島根県の小型底びき網漁業(かけまわし)42隻の平成30年漁期前半(平成30年9月1日~12月31日)の総漁獲量は1,950トン、総水揚金額は8億7,465万円でした。1隻当たり漁獲量は46トン、水揚金額は2,082万円で、漁獲量、水揚金額ともに平年並みでした。

魚種別では、ソウハチ(地方名:エテ)は平年の1.2倍、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)は平年の8割の水揚げとなりました。アカムツ(地方名:ノドグロ)は平年の1.7倍、キダイは平年の6割の水揚げとなりました。沖合底びき網漁業:浜田港を基地とする沖合底びき網漁業(5統)の平成30年漁期前半(平成30年8月16日~12月31日)の総漁獲量は1,622トン、総水揚金額は7億7,070万円でした。1統当たりでは、漁獲量324トン、水揚金額1億5,414万円で、平年並みとなりました(過去10年平均311トン、1億5,421万円)。魚種別では、カレイ類(ムシガレイ、ソウハチ、ヤナギムシガレイ)は平年並みの水揚げとなりました。このほか、キダイは平年の1.2倍、アカムツは平年の1.7倍と好調に推移しました。

 

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平成30年度第8号平成30年秋季におけるケンサキイカ漁況予報

山陰沿岸での秋季(9~12月)におけるケンサキイカの漁況は、1.日本海南西海域における資源・来遊状況、2.高水温帯の拡大による漁場形成状況、3.餌生物の来遊状況の3点が大きく関わっていることが知られています。それらの情報を基に、県内各地におけるケンサキイカの漁況予測を行いました。

 

漁況予報の概要

対象魚種:秋季未熟群ケンサキイカ(秋季:9~12月)

対象漁業:イカ釣り漁業(5t未満船、5~30t船)

対象地区:出雲地区(松江~出雲)、石見地区(大田~益田)、隠岐地区(西郷)

漁況予測:出雲地区の1日1隻当りの漁獲量は、前年を上回る

漁協予測:石見地区の1日1隻当りの漁獲量は、前年を上回る

漁協予測:隠岐地区の1日1隻当りの漁獲量は、前年を上回る

 

全文はこちらから(695kb)

平成30年度第7号平成30年度第2回日本海スルメイカ漁況予報

平成30年7月20日に国立研究開発法人水産研究・教育機構(日本海区水産研究所)より「平成30年度第2回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

今後の見通し(平成30年8~12月)のポイント

 

対象魚種:スルメイカ対象海域:日本海(道北・道央、道南・津軽、本州北部日本海、西部日本海、沖合域)

対象漁業:主にいか釣り・小型いか釣り漁業

対象魚群:秋季発生系群、後半は冬季発生系群も含む

 

〇全体のポイント

今期の全体の来遊量は不漁の前年及び近年平均を下回る。

 

〇海域ごとのポイント

道北・道央では前年及び近年平均を下回る。

道南・津軽では、前年並で、近年平均を下回る。

本州北部日本海及び西部日本海では、近年同様、漁場が形成されにくい。

沖合域では、前年及び近年平均を下回る。漁場は、北海道西沖で8~11月、大和堆周辺海域で11~12月に形成される。

 

近年平均は最近5年間(平成25~29年)の平均、前年は平成29年を示します。

 

全文はこちらから(PDF:482KB)

平成30年第6号平成30年度マアジ新規加入量調査結果速報

島根県水産技術センターでは、国立研究開発法人水産研究・教育機構(日本海区水産研究所、西海区水産研究所)および鳥取県水産試験場、山口県水産研究センターと共同でマアジ幼魚(平成30年生まれ)の新規加入量調査を実施しましたので、その結果をお知らせします。

 

【調査結果の概要】

○マアジ幼魚は、好適水温帯(16~20℃)が広がる調査海域の沿岸寄りで多く採集されました。

○調査結果を基に計算した今年のマアジ幼魚の加入量指数(来遊量の多さ)は、平成15年を1とすると0.69となり、昨年(2.74)を大きく下回りました。

○今年のマアジ0歳魚の漁獲量は加入量指数の高かった昨年を下回ると見込まれます。

 

全文はこちらから(PDF:381KB)

 

平成30年度第5号平成29年漁期の底びき網漁業の動向

島根県の底びき網漁業の平成29年漁期(H29年8月~H30年5月)の動向を取りまとめました。

 

小型底びき網漁業1種:水産技術センターが集計している42隻の漁獲量は3,791トン、総水揚金額は17億3,716万円でした。1隻当たりでは、漁獲量は平年を11%下回りましたが、水揚金額は平年並みでした。ソウハチ(地方名:エテ)の漁獲量は平年の8割、ムシガレイ(地方名:水ガレイ)は平年の7割と低調でしたが、アカムツが平年の1.6倍と好調でした。

 

沖合底びき網漁業:浜田漁港を基地とする沖合底びき網漁業(5統)の漁獲量は3,297トン、総水揚金額は16億4,831万円でした。また、1統当たりでは漁獲量・水揚金額とも平年を上回りました。ムシガレイの漁獲量は平年の7割でしたが、ソウハチは平年並みの水揚げとなりました。アカムツは小型サイズ(メッキン)を中心に平年の2.5倍の水揚げでしたが、今漁期は中~大型サイズ(ノドグロ)の漁獲量が増加している傾向にあります。また、ケンサキイカは平年の8割の水揚げとなりました。

 

全文はこちら(PDF:547KB)

 

平成30年度第4号平成30年度第1回日本海スルメイカ漁況予報

平成30年4月27日に国立研究開発法人水産研究・教育機構(日本海区水産研究所)より「平成30年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

 

今後の見通し(平成30年5月~7月)のポイント

 

対象魚種:スルメイカ

対象海域:日本海沿岸域

対象漁業:主にいか釣り漁業

対象魚群:主に秋季発生系群

 

(1)来遊量:前年並で近年平均を下回る。

(2)漁期・漁場:主な漁場は本州北部日本海以北で、時期は近年同様である。

 

*近年は最近5年間(平成25年~平成29年)

 

全文はこちら(PDF:495KB)

 

平成30年第3号平成30年度上半期浮魚(うきうお)中・長期漁況予報

まき網漁業の主要対象種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の平成30年度上半期(4~9月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

 

○マアジ:前年並み

○マサバ:前年並みか前年を上回る

○マイワシ:前年並み

○ウルメイワシ:前年を下回る

○カタクチイワシ:前年を下回る

 

全文はこちら(PDF:373KB)

 

平成30年第2号平成29年(2017年)の島根県漁業の動向

県の漁獲管理情報処理システムなどから、平成29年(1~12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました(海面漁業・漁船漁業のみ)。

【概要】

○平成29年の島根県(属人)の総漁獲量は13万2千トン(平年比110%)、総生産額は198億円(同104%)でした。

 前年(平成28年)と比べると、総漁獲量で2万4千トンの増加、総生産額では6億1千万円の増加となりました。

○漁業種類別では、中型まき網漁業は1船団あたりの漁獲量は平年を上回り、生産額は平年並みでした。

 沖合底びき網漁業、小型底びき網漁業は1隻(船団)あたりの漁獲量、生産額ともに平年並みでした。

 沿岸漁業では定置網漁業は漁獲量、生産額ともに平年並み、釣り・延縄も漁獲量、生産額ともに平年並みでした。

 イカ釣りでは漁獲量は平年を下回りましたが、金額では平年並みとなりました。

全文はこちらから(PDF:932KB)

平成30年第1号平成29年漁期前半の底びき網漁業の動向

島根県の底びき網漁業の平成29年漁期前半(H29年8月~12月)の動向を取りまとめました。

 

小型底びき網漁業:島根県の小型底びき網漁業(かけまわし)42隻の平成29年漁期前半(平成29年9月1日から12月31日)の総漁獲量は1,659トン、総水揚金額は7億7813万円でした。1隻当たり漁獲量は41トン、水揚げ金額は1921万円で、漁獲量は平年の80%、水揚げ金額は平年の93%となりました。魚種別では、ソウハチ(地方名:エテ)は平年並み、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)は平年の6割の水揚げとなりました。ケンサキイカは平年の4割の水揚げに留まり、アカムツは平年並み、キダイは平年の7割の水揚げとなりました。沖合底びき網漁業:浜田港を基地とする沖合底びき網漁業(5ヶ統)の平成29年漁期前半(平成29年8月16日から12月31日)の総漁獲量は1,672トン、総水揚金額は9億376万円でした。1統当たりでは、漁獲量334トン、水揚げ金額1億8075万円で、平年に比べ量は8%、金額は19%上回りました(過去10年平均309トン、1億5134万円)。

魚種別ではムシガレイは平年の7割、ソウハチは平年の1.4倍の水揚げとなりました。また、小型底びき網と同様にケンサキイカは低調に推移しました。このほか、キダイは平年の9割で、アカムツは平年の3.2倍と好調に推移しました。

 

全文はこちらから(PDF:502KB)

平成29年第8号平成29年度マアジ新規加入量調査結果速報

島根県水産技術センターでは、国立研究開発法人水産研究・教育機構(日本海区水産研究所、西海区水産研究所)および鳥取県水産試験場、山口県水産研究センターと共同でマアジ幼魚(平成29年生まれ)の新規加入量調査を実施しましたので、今回はその結果をお知らせします。

【調査結果の概要】

○調査海域全体に、マアジの好適水温帯(16-20℃)が広がっていました。

○マアジ幼魚は調査海域のほぼ全域で万遍なく採集されました。

○調査結果を基に計算した今年のマアジ幼魚の加入量指数(来遊量の多さ)は、平成15年を1とすると2.76となり、過去2番目に高い指標値となりました。

○今年のマアジ0歳魚の漁獲量は昨年を上回ると見込まれます。

全文はこちらから(PDF:370KB)

平成29年第7号平成29年秋季におけるケンサキイカ漁況予報

漁況予報の概要

対象魚種:ケンサキイカ(秋季:9-12月)

対象漁業:イカ釣り漁業(5t未満船、5-30t船)、小型底曳網漁業(かけまわし)

対象地区:イカ釣り漁業は出雲地区(松江-出雲)、石見地区(大田-益田)、

対象地区:隠岐地区(西郷)の3地区を対象

対象地区:小型底曳網漁業は石見地区(大田)を対象

漁況予測(イカ釣り漁業):出雲地区の1日1隻当りの漁獲量は、前年を下回る

漁況予報(イカ釣り漁業):石見地区の1日1隻当りの漁獲量は、前年を上回る

漁況予報(イカ釣り漁業):隠岐地区の1日1隻当りの漁獲量は、前年を下回る

漁況予測(小型底曳網漁業):1日1隻当りの漁獲量は、前年を下回る

全文はこちらから(2017/9/7,PDF:281KB)

平成29年第6号平成29年度第2回日本海スルメイカ漁況予報

今後の見通し(平成29年8-12月)のポイント

対象魚種:スルメイカ

対象海域:日本海(道北・道央、道南・津軽、本州北部日本海、西部日本海、沖合域)

対象漁業:主にいか釣り・小型いか釣り漁業

対象魚群:秋季発生系群、後半は冬季発生系群も含む

(全体のポイント)

今期の全体の来遊量は不漁の前年並で、近年平均を下回る。

(海域毎のポイント)

道北・道央の今期の前半では前年及び近年平均並。

道南・津軽では、前年並で、近年平均を下回る。

本州北部日本海及び西部日本海では、近年同様、漁場が形成されにくい。

沖合域では、前年並で、近年平均を下回る。漁場は、北海道西沖で8-11月、大和堆周辺海域で11-12月に形成される。

※近年平均は最近5年間(平成24-28年)の平均、前年は平成28年を示します。

全文はこちらから(2017/7/26,PDF:386KB)

平成29年第5号平成28年漁期の底びき網漁業の動向

島根県の底びき網漁業の平成28年漁期(H28年8月-H29年5月)の動向を取りまとめました。

 小型底びき網漁業1種:水産技術センターが集計している42隻の漁獲量は3,812トン、総水揚金額は18億5,662万円でした。1隻当たりでは、漁獲量では平年を13%下回りましたが水揚金額では平年を10%上回りました。主力のソウハチ(地方名:エテ)・ムシガレイ(地方名:水ガレイ)はそれぞれ平年の7割と低調でしたが、アナゴ類が平年の1.4倍と好調でした。その他、アカムツは平年の8割、ケンサキイカは平年の4割と低調で、ヤリイカは平年の1.9倍と好調でした。

 沖合底びき網漁業:浜田港を基地とする沖合底びき網漁業(5ヶ統)の漁獲量は3,108トン、総水揚金額は17億0,162万円でした。また、1統当たりの漁獲量(CPUE)では漁獲量・水揚金額とも平年を上回り、特に水揚金額は平成に入り過去最高となりました。主力であるムシガレイ・ソウハチはそれぞれ平年の6割、8割と平年を下回る水揚げとなりました。アカムツは平年の2.4倍と好調でしたが、中-大型サイズは低位で推移しています。キダイは平年の1.3の漁獲がありました。また、カワハギ類が平年の4.4倍と好調に推移しました。

全文はこちらから(2017/6/28,PDF:515KB)

平成29年第4号平成29年度第1回日本海スルメイカ漁況予報

今後の見通し(平成29年5月ー7月)のポイント

対象魚種:スルメイカ

対象海域:日本海沿岸域

対象漁業:主にいか釣り漁業

対象魚群:主に秋季発生系群

(1)来遊量:不漁であった前年並で近年平均を下回る。

(2)漁期・漁場:本州北部以北を中心とする漁場における漁期の

開始時期は前年及び近年平均並である。

*近年は最近5年間(平成24年ー平成28年)

原文はこちらから(439kb)

平成29年3号平成29年度上半期浮魚(うきうお)中長期漁況予報

まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の平成29年度上半期(4〜9月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

○マアジ:前年を上回る

○マサバ:前年並みか前年を下回る

○カタクチイワシ:前年並み

○ウルメイワシ:前年並み

○マイワシ:前年並みか前年を上回る

 

全文はこちら(PDF、240KB)

 

平成29年第2号・平成28年(2016年)の島根県漁業の動向

県の漁獲管理情報処理システムなどから、平成28年(1〜12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました。

(海面漁業・漁船漁業のみ)

【概要】

○平成28年の島根県(属人)の総漁獲量は10万8千トン(平年比83%)、総生産額は192億円(同100%)でした(下図)。前年(平成27年)と比べると、総漁獲量で1万2千トンの減少、総生産額では2千万円の増加となりました。

○漁業種類別では、中型まき網漁業は1船団あたりの漁獲量・生産額共に平年並みでした。また、沖合底びき網漁業、小型底びき網漁業は1隻(船団)あたりの漁獲量、生産額ともに平年並みでした。沿岸漁業では定置網漁業は漁獲量、生産額ともに平年並み、釣り・延縄も漁獲量、生産額ともに平年並みでした。また、イカ釣りでは漁獲量は平年を下回りましたが、金額では平年並みとなりました。

原文はこちらからPDF2173KB

 

平成29年第1号・平成28年漁期前半の底びき網漁業の動向

島根県の底びき網漁業の平成28年漁期前半(H28年8から12月)の動向を取りまとめました。

 

 小型底びき網漁業:水産技術センターが集計している43隻の漁獲量は1,920トン、総水揚金額は9億7,451万円でした。また、1隻当たり漁獲量は46トン、水揚げ金額は2,320万円で、漁獲量は平年を12%下回りましたが、水揚げ金額は平年を13%上回りました。魚種別では、ソウハチ(地方名:エテ)は平年並み、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)は平年の7割の水揚げとなりました。ケンサキイカは平年の4割の水揚げに留まり、アカムツ、キダイは平年の9割の水揚げとなりました。

 沖合底びき網漁業:浜田港を基地とする沖合底びき網漁業(5ヶ統)の漁獲量は1,489トン、総水揚金額は8億3,922万円でした。1統当たりでは、漁獲量298トン、水揚げ金額1億6,784万円で、平年に比べ量は4%下回った一方、金額は13%上回りました。魚種別ではムシガレイは平年の6割、ソウハチは平年の9割の水揚げとなりました。また、小型底びき網と同様にケンサキイカは低調に推移しました。このほか、キダイ、アカムツ(小型サイズ主体)が好調に推移しました。

原文はこちらから(PDF355kb)

平成28年第8号・平成28年度下半期浮魚(うきうお)中長期漁況予報

まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の平成28年度下半期(12-3月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

【概要】

山陰沖における漁況(来遊)予報〔平成28年度下半期(12-3月)〕

○マアジ:前年を下回る

○マサバ:前年並みか前年を上回る

○カタクチイワシ:前年(漁獲なし)を上回る

○ウルメイワシ:前年並みか前年を下回る

○マイワシ:前年を上回る

原文はこちらから(PDF形式、484KB)

平成28年第7号・平成28年度マアジ新規加入量調査結果速報

 島根県水産技術センターでは、国立研究開発法人水産総合研究センター(日本海区水産研究所、西海区水産研究所)および鳥取県水産試験場と共同でマアジ幼魚(平成28年生まれ)の新規加入量調査を実施しましたので、今回はその結果をお知らせします。

 

【調査結果の概要】

○マアジ幼魚の多くは、適水温帯(17-19℃)が広がる大陸棚上に分布していました。

○ほぼ全域で万遍なく採集され、平成25年、26年と類似した状況となりました。

○調査結果を基に計算した今年のマアジ幼魚加入量指数(来遊量の多さ)は、平成15年を1とすると2.20となり、昨年(0.34)を大きく上回りました。

○今年のマアジ0歳魚の漁獲量は昨年を上回ると見込まれます。

全文はこちらから(2016/7/28,PDF:304KB)

 

平成28年第6号・平成28年度第2回日本海スルメイカ漁況予報

 平成28年7月21日に国立研究開発法人水産研究・教育機構(日本海区水産研究所)より「平成28年度第2回日本海スルメイカ長期漁況予報」が発表されました。今回はその概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

対象魚種:スルメイカ

対象海域:日本海(道北・道央、道南・津軽、本州北部日本海、西部日本海、沖合域)

対象漁業:主にいか釣り・小型いか釣り漁業

対象魚群:秋季発生系群、漁期後半は冬季発生系群も含む

来遊量:今期の全体の来遊量は前年及び近年平均を下回る。

漁期・漁場:

道北・道央では、8月までと11~12月に来遊のピークがある。

道南・津軽では、8月までと11~12月に来遊のピークがある。

本州北部日本海及び西部日本海では、近年同様、好漁場が形成されにくい。

沖合域では、8~11月に道北沖で、11~12月に大和堆周辺海域で漁場が形成される。

 

※近年平均は最近5年間(平成23~27年)の平均、前年は平成27年を示します。

全文はこちらから(2016/7/27,PDF:382KB)

 

平成28年第5号・平成27年漁期の底びき網漁業の動向

島根県の底びき網漁業の平成27年漁期(H27年8月~H28年5月)の動向を取りまとめました。

 小型底びき網漁業1種:水産技術センターが集計している44隻の漁獲量は4,104トン、総水揚金額は18億3,437万円でした。1隻当たりでは、漁獲量では平年を9%下回りましたが水揚金額では平年を7%上回りました。主力のソウハチ(地方名:エテ)・ムシガレイ(地方名:水ガレイ)はそれぞれ平年の7割と低調でしたが、アカムツ(ノドグロ)、アナゴ類はそれぞれ平年の1.2倍、1.4倍と好調でした。その他、ケンサキイカは平年の4割と低調で、ヤリイカは平年の5.5倍と大幅に増えました。

 沖合底びき網漁業:浜田港を基地とする沖合底びき網漁業(5ヶ統)の漁獲量は3,309トン、総水揚金額は16億7,389万円でした。主力であるムシガレイ・ソウハチはそれぞれ平年の8割と、平年を下回る水揚げとなりました。アカムツは平年の2.1倍と好調でしたが、中~大型サイズは低位で推移しています。キダイは平年の1.2の漁獲がありました。また、マフグが平年の2.4倍と好調に推移しました。

全文はこちらから(2016/7/27,PDF:217KB)

 

平成28年第4号・平成28年度第1回日本海スルメイカ漁況予報

 国立研究開発法人水産研究・教育機構(日本海区水産研究所)が発表した「平成28年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報」の概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

【予報内容の概要】

今後の見通し(平成28年5月~7月)のポイント

 対象魚種:スルメイカ

 対象海域:日本海

 対象漁業:主にいか釣り漁業

 対象魚群:主に秋季発生系群

(1)来遊量:前年並で近年平均を下回る。

(2)漁期・漁場:本州北部以北を中心とする漁場における漁期の開始時期は前年及び近年平均よりも早い。

*近年は最近5年間(平成23年~平成27年)

原文はこちらから(2016/05/17,pdf:441KB)

 

平成28年第3号・平成28年度上半期浮魚中長期漁況予報

まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の平成28年度上半期(4-9月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

【概要】

山陰沖における漁況(来遊)予報〔平成28年度上半期(4-9月)〕

○マアジ:前年を下回る

○マサバ:前年並みか前年を上回る

○カタクチイワシ:前年並みか前年を下回る

○ウルメイワシ:前年並みか前年を上回る

○マイワシ:前年並みか前年を上回る

原文はこちらから(PDF形式、240KB)

 

平成28年第2号・平成27年(2015年)の島根県漁業の動向

 県の漁獲管理情報処理システムなどから、平成27年(1〜12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました。(海面漁業・漁船漁業のみ)
○平成27年の島根県(属人)の総漁獲量は12万1千トン(平年比93%)、総生産額は192億円(平年比101%)でした(下図)。前年(平成26年)と比べると、総漁獲量で4千トンの増加、総生産額では2億9千万円の減少となりました。
○漁業種類別では、中型まき網漁業は1船団あたりの漁獲量・生産額共に平年並みでした。また、沖合底びき網漁業、小型底びき網漁業は1隻(船団)あたりの漁獲量、生産額ともに平年並みでした。沿岸漁業では定置網は漁獲量、生産額ともに平年並み、釣り・延縄は漁獲量は平年を下回り、生産額は平年並みでした。また、イカ釣りは漁獲量は平年を下回りましたが、金額では平年並みとなりました。

全文はこちらから(2016/3/22,PDF:371KB)

 

平成28年第1号・平成27年漁期前半の底びき網漁業の動向

 島根県の底びき網漁業の平成27年漁期前半(H27年8月〜12月)の動向を取りまとめました。

小型底びき網漁業:水産技術センターが集計している44隻の漁獲量は2,134トン、総水揚金額は9億9695万円でした。また、1隻当たり漁獲量は49トン、水揚げ金額は2,292万円で、漁獲量は平年並み、水揚げ金額は平年を17%上回りました。魚種別では、ソウハチ(地方名:エテ)は平年の8割、ムシガレイ(地方名:ミズガレイ)は平年の7割の水揚げとなりました。ケンサキイカは平年の3割の水揚げに留まり、アカムツは平年並、キダイは平年の7割の水揚げとなりました。
沖合底びき網漁業:浜田港を基地とする沖合底びき網漁業(5ヶ統)の漁獲量は1,568トン、総水揚金額は8億1,431万円でした。1統当たりでは、漁獲量314トン、水揚げ金額1億6,286万円で、平年に比べ量は3%、金額は11%上回りました。魚種別ではムシガレイは平年の8割、ソウハチは平年の7割の水揚げとなりました。また、小型底びき網と同様にケンサキイカは低調に推移しました。このほか、キダイ、アカムツ(小型サイズ主体)が好調に推移しました。

原文はこちらから(2016/2/4、PDF:194KB)

 

平成27年第9号・夏漁を振り返って

 島根県の夏の漁業と代表されるばいかご漁業、あなごかご漁業、しいら漬け漁業、とびうお漁について今漁期の漁獲動向を取りまとめました。

【ばいかご漁業】石見地区におけるばいかご漁業の総漁獲量は83トン、総水揚金額は4,712万円で、水揚金額は平年を上回りました。エッチュウバイ(地方名:白バイ)の漁獲量は70.1トン、水揚金額は3,930万円でした。また、1航海当たりの漁獲量は前年を下回りましたが、前年に次ぐ高い値となりました。

【あなごかご漁業】小底休漁期における石見地区のあなごかご漁業の総漁獲量は23.9トン、水揚金額は3,069万円で、量・金額とも平年を下回りました。1隻当たりの漁獲量、水揚金額も平年を大きく下回り、漁獲量は平成10年以降、最低の水揚げとなりました。

【しいら漬け漁業】石見地区のしいら漬け漁業の総漁獲量は253トン、水揚金額は5,991万円でした。1隻当たりの漁獲量は平年の1.5倍、水揚金額は平年の1.9倍の水揚げとなりました。主要魚種であるシイラの1隻当たり漁獲量は、平年の1.4倍となり、好調に推移しました。

【とびうお漁】県下代表港における5月から8月のトビウオ類(ツクシトビウオ、ホソトビウオ)の漁獲量は273トン、水揚金額は4,429万円で、漁獲量・水揚金額とも平年を下回りました。地区別では、出雲部、石見部は平年の8-9割、隠岐は平年の5割に留まる水揚げとなりました。

原文はこちらから(2015/11/5、PDF:166KB)

平成27年第8号・平成27年度下半期浮魚中長期漁況予報

まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の平成27年度下半期(11〜3月)の山陰沖の中・長期的な漁況の予測です。

山陰沖における漁況(来遊)予報〔平成27年下半期(11〜3月)〕

・マアジ:前年を下回る

・マサバ:前年並み

・マイワシ:前年を上回る

・カタクチイワシ:前年並み

・ウルメイワシ:前年並み

原文はこちらから(2015/11/4、PDF:467KB)

平成27年第7号・平成27年度第2回日本海スルメイカ漁況予報

 平成27年7月27日に国立研究開発法人水産総合研究センター(日本海区水産研究所)が発表した「平成27年度第2回日本海スルメイカ長期漁況予報」の概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

今後の見通し(平成27年8月~12月)のポイント

 対象魚種:スルメイカ
対象海域:日本海(道北・道央、道南・津軽、本州北部日本海、西部日本海、沖合域)
対象漁業:主にいか釣り漁業・小型いか釣り漁業
対象魚群:主に秋季発生系群、後半は冬季発生系群も含む

(1)来遊量:前年及び近年平均を下回る。
(2)漁期・漁場:
・道北・道央では、道北で低調。
・道南・津軽では、漁期後半に12月の漁獲量が多かった前年を下回るものの、近年平均並みに回復する。
・本州北部日本海及び西部日本海では、今年も近年同様に漁場が形成されにくい。
・沖合域においては、8月~9月は道北沖、11月以降は大和堆周辺海域に漁場が形成。

 ※近年平均は最近5年間(平成22年~平成26年)の平均、前年は平成26年を示します。
原文はこちらから(2015/8/11、PDF:277KB)

平成27年第6号・平成27年度マアジ新規加入量調査結果速報

 島根県水産技術センターでは、国立研究開発法人水産総合研究センター(日本海区水産研究所、西海区水産研究所)および鳥取県水産試験場と共同でマアジ幼魚(2015年生まれ)の新規加入量調査を実施しましたので、今回はその結果をお知らせします。

【調査結果の概要】
○マアジ幼魚の多くは、適水温帯(16~18℃)が広がる大陸棚上に分布していました。
○分布量は全体的に少なく、島根沖東部から隠岐海域で比較的まとまって採集されました。
○調査結果を基に計算した今年のマアジ幼魚の加入量指数(来遊量の多さ)は、2003年を1とすると0.34となり、昨年(3.03)を大きく下回りました。
○今年のマアジ0歳魚の漁獲量は昨年を下回ると見込まれます。

原文はこちらから(2015/7/28、PDF:249KB)

平成27年第5号・平成26年漁期の底びき網漁業の動向

島根県の底びき網漁業の平成26年漁期(H26年8月〜H27年5月)の動向を取りまとめました。秋季は台風の襲来による影響が見られましたが、漁期を通して概ね順調な操業となりました。

小型底びき網漁業1種:水産技術センターが集計している44隻の漁獲量は4,080トン、総水揚金額は16億7,667万円でした。1隻当たりでは、漁獲量で平年を10%、水揚金額では平年を3%それぞれ下回る水揚げとなりました。主力のソウハチ(地方名:エテ)は前年の9割の水揚げに留まりましたが、平年並みの漁獲がありました。ケンサキイカは前年を大きく下回りました。このほか、アカムツは平年の7割、アナゴ類は平年の1.2倍の水揚げがありました。
沖合底びき網漁業(2そう曳き):浜田港を基地とする沖合底びき網漁業(5ヶ統)の漁獲量は2,935トン、総水揚金額は14億6,133万円でした。主力であるカレイ類では、ムシガレイは平年の7割、ソウハチは平年の9割の水揚げとなりました。アカムツ(小型サイズ主体)、キダイは比較的順調に推移し、平年の1.2〜1.4倍の漁獲がありました。このほか、マフグやカワハギ類が好調に推移しました。

原文はこちらから(2015/7/22,pdf:194KB)

平成27年第4号平成27年度第1回スルメイカ漁況予報

 国立研究開発法人水産総合研究センター(日本海区水産研究所)が発表した「平成27年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報」の概要と島根県沖でのこれまでのスルメイカ漁況を紹介します。

【予報内容の概要】

今後の見通し(平成27年5月~7月)のポイント

 対象魚種:スルメイカ

 対象海域:日本海

 対象漁業:主にいか釣り漁業

 対象魚群:主に秋季発生系群

(1)来遊量:前年及び近年平均を上回る。

(2)漁期・漁場:漁期の開始時期は前年同様、近年平均並み。

 ただし、漁場は石川県以北を中心に形成。

*近年は最近5年間(平成22年~平成26年)

原文はこちらから(2015/05/07,pdf:270KB)

平成27年第3号平成27年度上半期浮魚中長期漁況予報

まき網漁業の主要対象魚種である浮魚(マアジ、マサバ、イワシ類)の平成27年度上半期(4-9月)の山陰沖の中・長期的な漁模様の予測です。

【概要】

山陰沖における漁況(来遊)予報〔平成27年度上半期(4-9月)〕

○マアジ:前年並みか前年を上回る

○マサバ:前年並みか前年を上回る

○カタクチイワシ:前年並みか前年を下回る

○ウルメイワシ:前年並みか前年を下回る

○マイワシ:前年並みか前年を上回る

原文はこちらから(PDF形式、262KB)

平成27年第2号平成26年(2014年)の島根県漁業の動向

県の漁獲統計システムなどから、平成26年(1-12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました。(海面漁業・漁船漁業のみ)
【概要】
○平成26年の島根県(属人)の総漁獲量は11万7千トン(平年比88%)、総生産額は194億円(平年比102%)でした(表1、図1、2)。前年(平成25年)と比べると、総漁獲量で2万3千トンの減少、総生産額では5億1千万円の増加となりました。
○漁業種類別では、まき網漁業は1船団あたりの漁獲量は平年並でしたが、生産額は平年を上回りました。また、沖合底びき網漁業、小型底びき網漁業は1隻(船団)あたりの漁獲量、生産額ともに平年並みでした。沿岸漁業では定置網と釣り・延縄は平年並みでしたが、イカ釣りは平年を下回る漁況でした。

原文はこちらから(PDF形式、377KB)

平成27年第1号平成26年漁期前半の底びき網漁業の動向

 島根県の底びき網漁業の平成26年漁期前半(H26年8月-12月)の動向を取りまとめました。漁期前半は台風の接近により、後半は寒気の影響により時化の日が多く、小型底びき網漁業では出漁日数や網数の減少など操業に影響が出ました。

<小型底びき網漁業>

 水産技術センターが集計している44隻の漁獲量は1,927トン、水揚げ金額は8億916万円でした。また1隻当たりの漁獲量・金額は、平年に比べて、漁獲量では14%、水揚金額では7%下回りました。ソウハチ(地方名:エテ)は前年を上回りましたが、平年並みの水揚げとなりました。ケンサキイカは秋漁が低調であったため、平年の2割の水揚げに留まりました。このほか、アカムツ、アンコウ、ニギスも平年を下回りましたが、マダラは平年の2.5倍の水揚げとなりました。

<沖合底びき網漁業>

 浜田港を基地とする沖合底びき網漁業(5ヶ統)の漁獲量は1,406トン、水揚金額は7億6,952万円でした。主力であるムシガレイは平年の8割の水揚げに留まりましたが、ソウハチは平年の1.4倍の水揚げがありました。また、小型底びき網と同様にケンサキイカは低調に推移しました。このほか、キダイ、アカムツ(小型サイズ主体)が好調に推移しました。

原文はこちらから(2015/1/20PDF:200KB)

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 島根県の漁獲統計システムにより集計した県内の漁業協同組合の漁獲統計資料(属人)などから、令和4年(1月~12月)の島根県漁業の動向を取りまとめました(集計対象は海面の漁船漁業のみ)。

 

【概要】

○令和4年の島根県(属人)の総漁獲量は9万8千トン、総生産額は177億円でともに前年を上回りました。

○漁業種類別では、以下のとおりでした。

 中型まき網1船団あたりの漁獲量は前年の113%・生産額は前年の118%

 沖合底びき網(2そうびき)1船団あたりの漁獲量は前年の97%・生産額は前年の104%

 小型機船底びき網(かけまわし)1隻あたりの漁獲量は前年の105%・生産額は前年の118%

 大型定置網1経営体あたりの漁獲量は前年の131%・生産額は前年の122%

 釣り・延縄の漁獲量は前年の100%・生産額は前年の114%

 いか釣りの漁獲量は前年の75%・生産額は前年の92%

 

本文はこちらから(PDF:788KB)

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