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令和元年度雲南市ブランド米振興大会が開催されました!

 12月16日、雲南市の三刀屋交流センターにて雲南市水田農業担い手協議会主催による令和元年度雲南市ブランド米振興大会が盛大に開催されました。生産者やJA等関係機関合わせて約60名が出席しました。優良生産者表彰では雲南市長杯を田中政明氏、JAしまね雲南地区本部長杯に農事組合法人みなみ村が授与されました。田中氏は今年度で3度目の受賞となります。

 取組等の報告の中で、「たたら焔米」の認定基準の変更について提案がありました。近年、タンパク値基準を意識するあまり、玄米の粒張りが悪くなる傾向があったことから、来年度産から従来のタンパク値基準に加えて整粒比率基準を設けることとなりました。

 また、今年度の検査成績について報告がありました。検査数量6,610袋、1等米比率75.8%、たたら焔米認定率13.1%と報告がありました。来年度に向けて、品質向上対策として水管理の徹底、適期収穫及び適期防除といった栽培の基本を生産者と確認しました。また、市内の平坦部と山間部といった異なる環境条件に対応するため、2種類に分けて作成した令和2年度産つや姫の栽培暦が紹介されました。

 藤本社長((有)藤本米穀店)からは人気があり、まだまだ量を増やしてほしいとの報告がありました。また、消費者においしいと思ってもらえる米づくりに励んでもらいたいと話していました。

 普及部では、今後も「プレミアムつや姫たたら焔米」の認定率の更なる向上を目指し、プレミアムつや姫の高品質・安定生産に向けた支援を継続していきます。

大会の様子

 【優良生産者2名の表彰】

農事組合法人すがや収穫祭開催!~地域へ島根県知事からエール~

 11月23日、雲南市吉田町菅谷地区を中心に集落営農を行う農事組合法人すがやの10回目となる収穫祭が盛大に開催されました。来賓、関係機関、地元組合員合わせて100名以上の参加がありました。

 この度、(農)すがや設立10周年にあたり、収穫祭には島根県の丸山達也知事も出席され、農業を通じて集落維持に努める本法人へ激励の言葉を述べられました。

 本法人は、平成22年に構成員28名、水田面積18haで設立して以来、年々面積を拡大させ、25ha以上まで増加しました。水稲採種をはじめ、ハデ干し米などこだわりの米づくり、独自商品開発、販売まで実践されています。また、水稲のほかにアムスメロン、アスパラガス、ピーマンなど園芸品目の導入により多角化を進めてきました。これにより、法人の経営強化だけでなく地域の女性や高齢者の雇用の場を創出するなど、集落をみんなで守る特徴ある取り組みを展開してきました。

丸山知事あいさつ

【あいさつする丸山知事】

 さらに、昨年度からほ場整備に合わせて新たに水田園芸の取り組みとして、雲南管内にていち早く水田での玉ねぎ栽培を挑戦されています。また、今年度から島根県独自のGAP認証である美味しまね認証取得に向けても取り組まれているところです。

 農業普及部では、本法人の幅広い取り組みに対して関係機関と一体となって、補助奨励事業や普及活動を通じて引き続き支援していくこととしています。

収穫祭

 【収穫祭の様子】

飯南町の「つがか工房」、念願の地元食材を使ったランチ営業をスタート!

 飯南町の高原の郷つがか工房では、平成29年9月から「つがかカフェ」の営業(10~12時)を行っています。これまでは工房で加工した商品を活かした喫茶メニューのみの提供でしたが、10月から新たにランチメニューの提供も開始しました。地元の米・大豆・旬の野菜、工房の手づくり豆腐やおからを使った料理を昔ながらの器に盛りつけた日替わり御膳です。

 当面はランチの数を10食に限定し、前日12時までの予約制としたのは、“廃棄ロスがない”“当日の労務管理が可能”となり、できることから始めることで、スタッフの負担も少なく楽しみながら取り組むことができ、組織の継続にもつながるとの皆さんの思いがあったからです。

今年度は10~11月までの2カ月のみの営業となりますが、この間につがかのランチを出来るだけ多くの方に知っていただくようHPやイベント等でのPRを行い、ニーズに応じて次年度以降の提供数を増加させていく予定です。

 ランチ営業の取り組みを始めるにあたって普及部では、「6次産業化アドバイザー派遣事業」の活用を提案・支援し、飲食店営業の経験をお持ちのアドバイザーから指導助言を受けながら、検討を重ね準備を進めてきました。メニューや器の選定、オペレーション確認と動線の改善、経営管理や接客のノウハウ、盛り付けの実演等、専門家から具体な助言をいただき、実践に向けたイメージ固めができたことで、スタッフの不安が自信につながっていく様子が見て取れました。

 普及部では、アドバイザーとつがか工房との連絡調整、試食品のアンケート調査の協力、PR・情報発信等の支援を行っており、今後も引き続き取り組み支援を行っていきます。

アドバイザー研修の様子(1)

 【アドバイザー研修の様子1】

アドバイザー研修の様子2

 【アドバイザー研修の様子2】

ランチメニュー

 【ランチメニュー】

雲南市ブランド米「プレミアムつや姫たたら焔米」の検査が始まりました!

 9月30日、JAしまね雲南地区本部大東農業倉庫にて、JAしまね雲南地区本部主催により、雲南市ブランド米「プレミアムつや姫たたら焔米」検査買入れ式が開催されました。

 検査に先立ち主催者であるJAしまね雲南地区本部長、また雲南市長、東部農林振興センター雲南事務所農業普及部長、および雲南市水田農業担い手協議会会長さらにプレミアムつや姫「たたら焔米」を販売している(有)藤本米穀社長から挨拶がありました。

 雲南市ブランド米「プレミアムつや姫たたら焔米」は、まず一般的な農産物検査(水分、粒の大きさ、見た目など)で等級が決められます。この基準で1等級に選ばれたものであり、かつ食感と味に影響する「タンパク値」の独自に基準を設け、この基準を満たしたものだけを認定を受けます。

 認定検査ではタンパク値の基準をクリアする様子を見て市長は「ホッとした。」と一言。また、藤本社長は認定を受けた米を見て「粒がしっかりしていて、割れがない。あとはこの良さを消費者に届けられるか。」と販売への意気込みを新たにしていました。

 令和元年度の雲南市のつや姫の作付面積は約80haでした。また、当日は2,082袋の持込みがあり、そのうち1,976袋が検査を受けました。そのうち認定を受けたのは785袋、認定率は39.7%でした。

普及部では、今後も「プレミアムつや姫たたら焔米」の認定率の更なる向上を目指し、プレミアムつや姫の高品質・安定生産に向けた支援をしていきます。

認定シールを貼付する雲南市長

 【認定シールを貼付する雲南市長】

検査の様子

 【検査の様子】

地域の和牛を次世代に伝承~小学生の体験学習会を今年も開催~

 奥出雲町阿井地区の伝統の和牛生産を小学校児童に伝承するため、9月27日に阿井公民館と阿井家畜集合所で和牛審査の体験学習会が開催されました。この学習会は、奥出雲町和牛改良組合阿井支部(金倉弘美支部長)が30年前から続けており、雲南事務所農業普及部は講師を派遣し参画しました。4年生の女子7名、男子1名の計8名が参加しました。

 阿井公民館で行った和牛審査の授業では、今年2月に認証された日本農業遺産「たたら製鉄に由来する奥出雲の資源循環型農業」と関係深い奥出雲和牛などの地域の農業・畜産業を紙芝居風に説明しました。各人、おさらいのクイズによく答えてくれました。

 この日、阿井公民館そばの家畜集合所では、令和元年度阿井支部秋季肉用牛子牛品評会が並行されていました。この品評会に移動し、児童は、出品子牛11頭の体験審査を行い、金・銀・銅の子牛と出品者を表彰しました。子牛に触れるのは初めてで、見て、触って、考えて、児童らの記憶に残る学習会になったと思います。

 児童らを安全に子牛と接触させるため、この日に向けて、出品者は子牛を温和に育ててきました。途中から地域の幼稚園から園児が加わって、小さな手で触られても子牛は動じないで穏やかに反芻を続け、よく馴らされていました。

 昨今、スマート農業の技術革新が進められるなか、児童、園児の世代には農畜産業の担い手は、製鉄業から農畜産業を発展させたような偉業によって、きっと持続可能な社会を実現することでしょう。現世代の思いをのせた「伝統の催し」なのでした。

挨拶する金倉支部長

【挨拶する金倉支部長】

参加した小学4年生と出品者

【参加した小学4年生と出品者】

子牛に触れる幼稚園児

【子牛に触れる幼稚園児】



お問い合わせ先

東部農林水産振興センター

島根県東部農林水産振興センター 
  〒690-0011 島根県松江市東津田町1741-1
  TEL: 0852-32-5638/FAX: 0852-32-5643
  e-mail: tobu-noshin@pref.shimane.lg.jp

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  安来農業部(島根県安来市穂日島町303)
  松江家畜衛生部(島根県松江市東出雲町錦浜474-2)
  出雲家畜衛生部(島根県出雲市神西沖町918-4)
  雲南事務所(島根県雲南市木次町里方531-1)
  出雲事務所(島根県出雲市大津町1139)