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しまね和牛子牛の下痢予防対策を実施!

 K牧場の経営主Y氏は現在31歳。平成30年に祖父の経営を継承し、32頭の繁殖雌牛を飼養しています。例年、冬季に子牛の下痢が多く発生し、治療費や発育不良等の問題に苦慮してきました。そこで今年度、子牛育成マニュアルの普及実証を図るため、出雲普及部が県単事業の「しまね和牛価格向上対策事業」を活用し、冬季における子牛の下痢予防に重点を置き、JAしまね出雲地区本部、家畜衛生部とともに技術指導に当たっています。

 まず、哺乳子牛の保温のために、カーフジャケットを4着導入し、装着しました(写真1)。また、離乳後の育成牛に対して、保温用ヒーターを3機設置しました。設置は、厳しい寒波が襲来するとの予報をうけ、12月28日に家畜衛生部とともに実施しました。牛床から140~145cmの高さになるよう吊るしたところ、5分後に50cm下の位置が、ヒーター強で、19度に上昇しました(当日の牛舎内温度は15度)(写真2)。

 今期はこれまで2度寒波に見舞われましたが、Y氏からは「下痢は1頭も発生しておらず、効果抜群です。」と喜ばれ、普及部としても効果に手応えを感じています。

 普及部では今後も関係機関と連携し、下痢予防対策の効果を検証し、月1回程度の指導会を通じて、しまね和牛子牛の品質向上に子牛育成マニュアルを活用しながら努めていくこととしています。

写真1

写真1.カーフジャケットを装着した哺乳子牛

写真2

写真2.保温用ヒーターを設置した牛房



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島根県東部農林水産振興センター 
  〒690-0011 島根県松江市東津田町1741-1
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  出雲事務所(島根県出雲市大津町1139)