島根県アジサイ研究会（会員７名）と関係機関が一体となった努力がみのり、育成したアジサイ新品種（‘万華鏡'、‘美雲'）が大きな反響を呼んでいます。本年その希に見る商品力に手応えを感じつつ、母の日をターゲットに約２万鉢が出荷されました。

　技術普及部では、鉢花経営において特に生産額減少が著しい春季品目の再構築を図るため、平成17年からアジサイの新規導入による鉢花経営モデルの確立を課題に掲げ、現地支援に取り組み生産拡大を行ってきました。一方、同時期より研究部門で着手した新品種の育成でも成果がみのり、平成24年に‘万華鏡'（写真１）、本年‘美雲'（写真２）がデビューを果たしました。育成品種は新品種コンテストで高い評価を得て、順調な滑り出しとなっています。

同研究会は、本年母の日前の４月中旬から首都圏・中京圏・京阪神圏・広島・北九州・県内市場に両品種合わせて約２万鉢を出荷しました。来年は、約３万鉢の出荷を計画していますが、既に予約で埋まる状況です。

今後は、これら品種の商品力を十二分に活かすため、生産者の間での発色やボリューム感の均一化や花房割れ等の改善に取り組むこととされています。

当センターでは、研究と普及がより一層の密接な連携の下、関係者と一体となって課題を解決して、アジサイが新しい島根の花（顔）となるよう支援する考えです。

写真１万華鏡

写真２美雲

写真３島根県アジサイ研究会メンバー

印刷用ページ：ＰＤＦファイル（４５６ＫＢ）

問い合せ先：技術普及部花き技術普及課（担当:中浜瞳、三上哲壯）

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