アジサイの島根県オリジナル品種‘万華鏡'が花き新品種コンテスト「ジャパンフラワーセレクション2012-2013」の鉢物部門で「フラワー・オブ・ザ・イヤー（最優秀賞）」に輝きました。

　審査は切花、鉢物、苗物の３部門で行われ、島根県からはアジサイオリジナル品種‘万華鏡'を春審査会（平成２４年３月２２日）に出品し入賞を果たしていました。

　平成２４年１１月２０日に行われた中央審査委員会の最終審査において鉢物部門での「フラワー・オブ・ザ・イヤー（最優秀賞）」に選定され、平成２４年１２月１０日に東京青山の農林水産省共済組合南青山会館で授賞式がありました。

　民間種苗メーカーや個人育種家の出品が多くを占める中、公設研究機関が育成した品種が最優秀賞を受賞するのは初めての快挙であり、意義深いものです。

　平成２５年には、県内の生産者によって１万鉢の出荷が予定されており、島根の花き振興に弾みがつくものと期待しています。

＜審査講評＞

　在来品種に比べて葉が小さく、着花部分とのバランスが極めて良い。また、装飾花の周縁部分の色が薄くなり覆輪のように色づくが、一般的に他の八重咲き品種の多くは、花が混み合って重く見えるのに対して、万華鏡は適度な隙間があり、重さを感じさせない。出品された鉢は青色に仕上げてあったが、帯緑色から青色に咲き進む姿は七変化と言われてきた日本のテマリアジサイに似ていて、やさしい色合いを示していた。高い商品性があると評価される。加えてモニターによる人気投票も１位になったこともそれを裏付けている。

※ジャパンフラワーセレクション（ＪＦＳ）：平成１８年４月からスタートした花き新品種認定事業で、消費者に対して自信をもって推奨できる新品種を選定する取り組みです。

写真１受賞式出席者と賞状及びトロフィー(頭部拡大）

写真２JFS認証マークと‘万華鏡'

印刷用：ＰＤＦファイル（637ＫＢ）

問い合せ先：資源環境研究部特産開発グループ（担当：女鹿田博之、塚本俊秀）

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