平成30年7月以降、全国的に風しんが流行しており、島根県においても風しん患者が発生しています。平成31年度（令和元年度）、島根県では複数の風しん患者の発生が確認されました。

・風しんウイルスによって起こる感染症です。

・症状は、風しんウイルスの感染後、２～３週間の潜伏期間ののち、発疹、リンパ節腫脹（耳の後ろ、首の腫れ）、発熱がみられます。

・不顕性感染（感染しても発症せず症状が出ない）が15～30％程度あります。

・従来は子どもに多く発生していましたが、現在は患者の9割が大人となっています。

・免疫のない妊娠初期の妊婦の感染により白内障、心疾患、難聴など先天性異常の赤ちゃんが生まれることがあり、妊婦の感染には注意が必要です。

★風疹急増に関する緊急情報(2019年)（外部サイト）［国立感染症研究所］

★風しん情報［島根県感染症情報センター］

風しんは、患者の咳やくしゃみにより感染します（飛沫感染）。

発症した人が周囲に感染させる期間は、発疹出現前後約1週間といわれています。

有効な予防方法は、ワクチン接種です。しかし、妊娠中には風しんの予防接種を受けることができません。そのため、周りにいる方が妊婦に感染させないよう十分な免疫をつけておくことが大切です。

・厚生労働省「妊娠を希望する女性、妊婦とそのご家族へ（リーフレット）」[PDF:180KB]

［参考］

※1962（昭和37）年4月2日～1979（昭和54）年4月1日に生まれた男性については、抗体検査をしたうえで、十分な免疫がない場合は、定期の予防接種をうけることができるようになりました（いずれも無料）。

・風しんの追加的対策について（外部サイト）［厚生労働省］

・風しんの追加的対策について[島根県薬事衛生課]

・風しんの追加的対策の実施医療機関[島根県薬事衛生課]

一般的に、風しんワクチンの2回の接種や、一度感染することで多くの方は十分な免疫を獲得することができます。

接種歴・り患歴がはっきりしない場合は、免疫をもっているかどうか抗体検査により確認し、十分な抗体がない場合には予防接種を検討しましょう。

島根県では下記の方を対象に無料で抗体検査を行っています。詳しくは、リンク先のホームページをご覧ください。

１.妊娠を希望する女性

２.妊娠を希望する女性の同居者

３.妊婦の同居者（ただし、妊婦の風しん抗体価が低い場合のみ）

風しん抗体検査の実施について［島根県薬事衛生課］

定期予防接種の対象者以外の方がワクチンを接種する場合には、任意での接種となります。

・島根県医療機能情報システム（外部サイト）※島根県内の医療機関の情報が検索できます。

県内の予防接種を実施している医療機関の検索ができます。

検索方法）「医療機能から探す」-「予防接種」を選択し、項目名「風しん」または「麻しん及び風しんの二種混合」とし、検索条件を指定してください。

※ワクチンの供給状況等によっては対応できない場合がありますので、あらかじめ医療機関に確認してから受診してください。

・風しんについて［島根県薬事衛生課］

市町によっては、風しんの任意予防接種の助成が受けられる場合があります。くわしくは、お住まいの市町あてお問い合わせ下さい。

・益田市（外部サイト）[益田市ホームぺージ]

・津和野町（外部サイト）[津和野町ホームページ]

・吉賀町（外部サイト）[吉賀町ホームページ]

感染拡大防止のため、体調不良の時はなるべく外出を控えましょう。どうしても外出が必要な場合は、咳エチケット※を徹底しましょう。

風しんを疑う症状（発熱、発疹など）が出たら、医師に電話等で相談しましょう。

※咳エチケット：咳やくしゃみが出る時はマスクを着用する。マスクがない場合はティッシュ等で口と鼻を覆い、周囲の人から顔をそらしなるべく離れる。

・厚生労働省「体調不良の時はムリしないで（リーフレット）」（外部サイト）[PDF:174KB]

必要に応じて、ご活用ください。

・厚生労働省「風しんの排除には君たちの行動が必要なんだぜ（風しんの追加的対策ポスター）」（外部サイト）リーフレットはこちら（外部サイト）

・厚生労働省「抗体を忘れずに（海外旅行者向けポスター）」（外部サイト）リーフレットはこちら（外部サイト）

・厚生労働省「お子さんの風しんワクチンは2回。（ポスター）」（外部サイト）リーフレットはこちら（外部サイト）

・厚生労働省「風しんの予防接種で未来の赤ちゃんを守れます（ポスター表）」（外部サイト）ポスター裏はこちら（外部サイト）

・厚生労働省「職場は風しん予防対策をしてますか（リーフレット）」（外部サイト）