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植物解説3

21.オキシャクナゲ(石南花・石楠花):ツツジ科オキシャクナゲ

基本種アズマシャクナゲの変種で、ホンシャクナゲに花形が似る。枝は横に広がる傾向にあり、葉質が薄く、幅広い楕円形で、他のシャクナゲより丸味

が感じられる。また、花の下の葉が小型であるのも特徴である。

 

 

 

 

 


22.ヒサカキ(非榊):ツバキ科ヒサカキ

常緑小高木。照葉樹林中に多い。高さ3メートル。葉は革質、楕円形、細鋸歯がある。春、黄緑色の小花を密生、異臭あり。球形紫黒色の液果を結ぶ。サカキの代りに枝葉を神前に捧げる。また、焼いて灰汁の灰とする。材は堅く、細工・建築材。

(サカキ:ツバキ科---枝先の冬芽が弓状に曲がるのが特徴)

 

 

 

 

 


23.ヤマボウシ(山法師)(山帽子):ミズキ科ヤマボウシ

落葉高木。山地に自生。高さ6〜10メートル。葉は楕円形。夏、細花を球状に密生し、その周囲にある4枚の苞は白色卵形で大きく、花弁のようで美しい。果実は球状で紅色、食用。庭園樹とする。

 

 

 

 

 


24.クサギ(臭木):クマツヅラ科クサギ

落葉小高木。山野に多く自生し、高さ約3メートル。葉は大きく、広卵形。茎・葉に悪臭がある。夏、赤色の萼と白色の花冠とを有する管状5裂の花を開く。果実は碧色、下部に星状に開いた紅紫色の宿存萼があり、古くから染料に使われた。若葉は食用。クサギ絵

 

 

 

 

 

 


25.ツシマナナカマド(対馬七竈):バラ科ツシマナナカマド

落葉小高木。北海道から九州の山ツシマナナカマド花地に普通にあるナナカマドの変異

で、特に小葉が基本種より幅広く長楕円形で、裏面が白色がかるため、ウラジロナナカマドという名もある。また、小葉数が少ないという特徴もある。

北陸地方と対馬にも産する花は小形白色で、7月に群がり咲く。果実は球形で、秋に葉とともに鮮かに赤く色づき、落葉後も残る。材は堅くて腐朽しにくく、

細工物に用い、7度かまどに入れても燃えないという俗説がある。

 


26.リョウブ(令法):リョウブ科リョウブ

 落葉小高木。日本には、この1種だけある。高さ約2〜5メートル。山地に自生。6月頃、白色の小五弁花を長い穂状につける。材は諸種の器を作り、若葉は煮て食用とする。古名:はたつもり(畑つ守)。

 

 

 

 

 

 


27.ミズナラ(水楢):ブナ科ミズナラ

落葉高木。日本の山地のやや高所に普通。高さ約20メートル。幹には大きな割れ目があり、葉は倒卵形。コナラに酷似するが葉柄がほとんどない。5月頃、黄褐色の単性花を開き、秋、どんぐりを結ぶ。

材は建築材・器具材。オオナラ。

 

 

 

 

 

 


28.ソヨゴ(冬青):モチノキ科ソヨゴ

常緑低木。高さ約3メートル。雌雄異株、時に同株。葉は厚く、光沢がある。

春、葉腋に白色で筒形4弁の小花を開き、紅色・球形の核果を結ぶ。材は器具に用い、葉を褐色の染料とする。樹皮から鳥黐(とりもち)を採る。

フクラシバ。ソヨギ。

 

 

 

 

 

 


29.アカマツ(赤松):マツ科

常緑高木。樹皮は亀甲状にはげやすく、芽の色と共に赤褐色。山地に多い。クロマツより葉が柔らかい。材は建築用皮付丸太、薪炭用、パルプの原料。雌松。

 


30.ヒメコマツ(姫小松):マツ科ヒメコマツ

常緑高木。日本各地の山地に自生。高さ20メートル以上になるものもある。樹皮は暗灰色で鱗状、葉は針形で5個ずつ一所に叢生し、柔らかく緑色。花は単性、雌雄同株。長卵形の球果を結ぶ。建築材・器具材。(五葉松=ヒメコマツの別称。

マツ科マツ属の植物のうち5枚の葉がまとまって生ずる一群の総称。ハイマツ・ヒメコマツ・チョウセンゴヨウなど)

 

 

 


31.ヤマツツジ(山躑躅):ツツジ科

落葉低木。各地の山地に自生。高さ約3メートル。若枝には褐色の剛毛を有し、葉は楕円形。5〜6月頃、枝頂に2〜3個ずつ朱・紅色の花を開く。園芸品種も多く、花色に紫・白などがある。

 


32.クロベ(黒檜):ヒノキ科クロベ

常緑針葉樹。日本特産で中部の山地に生え、木曾の五木の一。

高さ15メートル。樹皮は赤褐色、鱗片状に剥がれる。葉はヒノキに似て、やや大きい。材は緻密で耐朽性が強く、建具材・器具材用。昔は樹皮を火縄に用いた。

別称:ねずこ、ごろうひば、くろび。

 

 

 

 

 

 


33.イヌツゲ(犬黄楊):モチノキ科イヌツゲ

常緑低木。高さ2〜3メートル。葉は小形革質で、互生。雌雄異株。夏、帯白色の小花を開く。実は紫黒色。ツゲに似るが、全くの別種で、材はツゲに劣る。庭木・盆

栽とし、細工物に用いる。

 

 

 

 

 

 


34.ナツハゼ(夏櫨):ツツジ科ナツハゼ

ツツジ科の落葉低木。高さ約2メートル、分枝が多い。

初夏、淡黄赤色の鐘形小花をつけ、球状の液果は黒褐色に熟し、白粉を帯び、食用。

 

 

 

 


35.ゴマギ(胡麻木):スイカズラ科ゴマキ

落葉小高木。高さ3〜7mになる。山地や川沿いの湿地に生える、枝は灰黒色、葉は対生し、6〜15cmの楕円形。4月〜5月に直径7〜10cmの円錐花序を出し、白い花を多数つける。花冠は直径9mmで5深裂する。核果は長さ約8mmの楕円形で9〜10月に赤から黒に熟す。

(核果:梅・桃などのように、外果皮は薄く、中果皮が多肉で、水気が多く、内果皮が硬化して核をなす果実)

 

■関連

ヒロハゴマギ(広葉胡麻木)

ゴマギの変異で、ゴマギが関東地方以西に分布するのに対し、本州の北部(東北、北陸)に分布する。湿地を好み高さ3〜7mになる。葉は対生し、10〜19cmの楕円形でゴマギより広くて大きい。

 


36.アキグミ(秋胡頽子):グミ科アキグミアキグミの絵

落葉低木。山地に自生、高さ約3メートル。葉は灰白色、銀色の細鱗がある。初夏、葉腋に数花をつけ、白色で、のち黄変。秋、白点が密な紅色の球形果を結ぶ。生食できる。隠岐ではタナゴ

 

 

 

 


37.ウリハダカエデ(瓜膚楓):カエデ科ウリハダカエデ

落葉高木。山地に自生。高さ約10メートル。樹皮は緑色、縦に黒い縞が入り、マクワウリの肌に似る。葉は浅く3〜5裂。春、淡黄色の花を総状につける。花後、翼果を結ぶ。樹皮は縄を作る原料、材は器具用。オオウリカエデ。オオバウリノキ。

 

 

 

 

 

 

 

 


38.サワフタギ(沢蓋木)ハイノキ科

落葉低木。日本各地の山地に普通。高さ1〜3メートル、互生する葉は倒卵形で長さ3〜6センチメートル、両面ともざらつく。新緑の頃、枝先に円錐花序を出し多数の小白花を密集。花冠は深く5裂して梅の花に似る。秋に青紫色の球形果をつける。沢筋をふさぐように茂るのでいう。

 


39.ノグルミ(野胡桃):クルミ科ノグルミノグルミ絵

落葉高木。西日本の陽地に自生。高さ約10メートル。葉は羽状複葉。雌雄同株。6〜7月頃、淡黄色尾状の雄花序と長球形の雌花序とをつける。果実は長楕円形の球果で、秋、熟して紫褐色となる。

材でマッチの軸木を製し、果実は黄色染料となる。樹皮はなめし革用。ノブノキ。

 

 

 


40.カツラ(桂):カツラ科

落葉高木。日本特産。樹皮は灰色を帯びる。高さ約30メートル。葉は心臓形。雌雄異株。春先、葉に先だって暗紅色の小花をつける。果実は円柱形をなし湾曲。材は腐朽しにくく、船材・建築用・器具用。

 


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