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 危険な動物


ツキノワグマ

 ツキノワグマの写真
☆特徴
全身が黒色で、胸に白い三日月模様があります。島根県内に棲む最大のほ乳類で、頭から尻まで120〜145cm、体重70〜120kgです。春は、ブナの若芽や草本類、夏は昆虫類、秋は木の実を多く食べます。ときには、牛などのほ乳類を捕食することもありますが、ヒグマに比べるとその割合は低いものです。冬期は、大木や岩の穴などで冬眠します。

 

 

 

 

 

◇クマに出会わないためには
その地域の生息状況や出没情報を調べておくことが重要です。山には一人で入らず、おしゃべりをしたり、鈴をつけたりしながら歩いて自分の存在をクマに知らせましょう。人間の存在を知ると、ほとんどのクマは立ち去ります。クマの糞やクマ棚を見つけたら、そこはクマの行動エリア内なので深入りしないことが重要です。また、子グマを見かけたら、母グマを刺激しないようすぐに立ち去りましょう。

◆クマに出会ってしまったら
大声を出したりして、クマを刺激してはいけません。あわてずにクマから視線をそらし、クマに脅威を感じさせないことが大切です。決して相手を興奮させたり、近づいてはいけません。クマが逃げないようなら、自分の荷物を置き、クマと向き合った形のままで眼を見ないように、ゆっくりと後ろに下がります。走ると追いかけてくる可能性があります。攻撃されたら、手で頭を抱え、地面にうずくまって腹部を守り、そのまま動かず攻撃がおさまるのを待ちます。
5m以上の高さまで登れそうな木があれば、木に逃げるのも一案です。クマも木登りができますが、追いかけて登ってくるクマを足で蹴りつけて助かった例がかなりあります。



スズメバチ

 
スズメバチの写真☆特徴
島根県において、最も危険な生物はスズメバチで、毎年全国で数十人が死亡しています。スズメバチは、スズメバチ科のハチの総称で、一般にはスズメバチ属の7種を言います。最も被害の大きいのは、キイロスズメバチで、オオスズメバチ、モンスズメバチ、コガタスズメバチにも注意が必要です。

◇攻撃の4段階
(1)巣への接近に対する警戒行動
巣に近づくと、巣の出入り口や表面にいるハチが警戒しだすとともに、一部のハチが巣を離れて周囲を飛び回ります。

(2)巣への接近に対する威嚇
巣の周辺を飛んでいたハチが、カチカチという威嚇音を発しながら近づいてきます。これは、「これ以上近寄ると攻撃するぞ」という警告です。
(3)巣への間接的刺激に対する攻撃
巣のある部分に振動を与えると、威嚇中のハチや巣内にいたハチが飛びかかってきて刺します。
(4)巣への直接的刺激に対する攻撃
威嚇なしに直接飛んできて刺します。興奮の激しい場合は、噛みついて離れず、何度も毒針を突き立てます。逃げても、数10m追いかけてきます。

◆スズメバチに追いかけられた場合
一度攻撃に転じたハチは、いくら振り払っても攻撃してきます。地面に伏せるなどして攻撃をかわしたり、動かずにじっとしていた方がよいこともありますが、巣の近くにいることは非常に危険です。

◆スズメバチに刺された場合
(1)冷たい水で患部を洗い流しながら、毒を血液と一緒にしぼり出します。
(2)はれや痛みは、水や保冷材などで冷やします。
(3)抗ヒスタミン剤を含んだステロイド軟膏を塗ります。
(4)気分が悪くなったら、ショック症状の前ぶれである可能性があります。すぐに病院で治療を受けてください。
 
 ※参考となるページ「鷲ヶ峰自然観察モデルコースガイドブック」より
 

ヤマトミツバチ

 
☆特徴
野生で、山野の木の根元などに巣をつくり、昼間は花を訪れます。

★対処法
ハチのいる花には、手を出さないようにしましょう。刺された場合は、さらに刺されないために、その場から遠ざかることが大切です。傷口を流水で洗うか、濡れ手ぬぐいを当て、保冷材などで局部を冷やします。市販の抗ヒスタミン剤を含んだステロイド軟膏を塗りましょう。気分が悪くなったら、病院に行くことが必要です。また、処置にアンモニア水を塗るのは、根拠のない治療法です。


マムシ

 
マムシの写真☆特徴
かまれると死に至ることもある猛毒を持つヘビです。他のヘビに比べて、尾が短く体つきがずんぐりしています。頭部は、体のわりに大きく、ほぼ三角形で角張っています。体色は、黒褐色が普通ですが、なかには赤褐色のものもいます。本来は、おとなしい性質で、丁重に扱えばやたらと攻撃してくることはありません。

◇マムシの見分け方

(1)他のヘビより尾が短く、体つきがずんぐりしています。

(2)頭部はほぼ三角形で、角ばっていて大きい。

(3)動作はあまり速くなく、人と出会ったときなどはじっと身構えてほとんど動かないことが多い。

(4)体色や斑紋は変異が多く、黒褐色のものが普通ですがなかには赤褐色のものもいます。

◆咬まれた時の対処法

(1)毒のまわりは非常に遅いので、まず落ち着くこと。
(2)咬まれた部分を動かさず、体を休ませること。
(3)傷口より10cmほど心臓に近いところをタオルなど幅の広いものでしばり、血行の鈍化をはかること。ただし、30分経ったら、ゆるめて縛りなおすこと。
(4)毒を吸い出そうとして、咬まれた部分を切らないこと。
(5)組織を壊すおそれがあるので、氷などで冷やさないこと。
(6)速やかに医師の診察を受け、血清注射などの処置を受けること。
(7)毒のまわりを早めるので、酒は飲まないこと。ただし、水、紅茶、お茶などを飲むのはよいとされている。
 
 ※参考となるページ「鷲ヶ峰自然観察モデルコースガイドブック」より危険な動物に注意3(ヘビ)
 


ヤマカガシ

 
ヤマカガシの写真☆特徴
10数年前までは、毒ヘビだと思われていませんでしたが、今では猛毒を持つヘビだと知られています。山、田畑、家のまわりなどごく身近に生息しており、マムシなどよりはるかに出会う機会が多いので注意が必要です。体色は全体に黒っぽく、左右の側面に黒斑が並んでいます。前半身には、黒斑の間に赤い模様があります。幼蛇には黄色い帯が見られます。性質はおとなしく、人が近づいただけでは襲いません。

◆咬まれたときの対処法

(1)毒のまわりは非常に遅いので、まず落ち着くこと。

(2)咬まれた部分を動かさず、体を休ませること。

(3)傷口より10cmほど心臓に近いところをタオルなど幅の広いものでしばり、血行の鈍化をはかること。ただし、30分経ったら、ゆるめて縛りなおすこと。

(4)毒を吸い出そうとして、咬まれた部分を切らないこと。

(5)組織を壊すおそれがあるので、氷などで冷やさないこと。

(6)速やかに医師の診察を受けること。

(7)毒のまわりを早めるので、酒は飲まないこと。ただし、水、紅茶、お茶などを飲むのはよいとされている。

 
 ※参考となるページ「鷲ヶ峰自然観察モデルコースガイドブック」より危険な動物に注意3(ヘビ)
 

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                 shizen-koen@pref.shimane.lg.jp(自然公園許認可担当)