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日御碕イズモサンショウウオ生息地

  • 所在地

出雲市大社町日御碕(地図【マップonしまね(外部サイト)】

 

  • 交通案内

1.自動車

県道大社日御碕線を進み、日御碕灯台近くの駐車場に駐車します。大社から海岸沿いの素晴らしい景色を見ながらのドライブになります。

2.公共交通

出雲大社横のバスターミナルから日御碕行きに乗車し、終点下車。約22分。

 

 

  • 地域概要

 東洋一の高さを誇る日御碕灯台。年間100万人もの観光客が行き来する観光地のすぐそばに、意外にもイズモサンショウウオが生息しています。イズモサンショウウオはカエルと同じ両生類に属し、子供(幼生)の頃は水中の中で暮し、大人(成体)になると陸の上で生活をします。体長は12〜13cmになり、通常は低地の雑木林や畑などの陰湿な落ち葉や土の上に生息します。そのためハタケドジョウやヤブドジョウの別名があります。12月から2月になると、低地の丘陵地帯の水たまりや田の用水、池などの静水にメスが卵を産み、オスが放精します。35〜40日でふ化し、オクマジャクシをスマートにした1.5cmぐらいの幼生となります。肉食であるが、この時期の水の中は餌となるものが少ないので共食いがよく見られます。6月頃に4cmほどの幼体となるが、上陸するのは僅かな数しかいません。夜行性で日中は落ち葉の下や土の中でじっとしていますが、雨の日には歩き回ることもあります。主な食物は昆虫やミミズです。

 このようなイズモサンショウウオが、日御碕灯台のすぐそばにひっそりとすみかを作っています。100mも行くと日本海に面した断崖で、潮風も吹き付けるような場所に、なぜ、いつ頃から生息したのかは分かっていません。

 日御碕小学校をはじめとした町や地元団体から成る「カスミサンショウウオを守る会」が、住みやすい環境を守り維持していましたが、平成27年に廃校となってからは、日御碕出身の30代を中心とした団体「ミサキどっとcome」が活動を引き継ぎました。次世代へ自然環境を引き継ぎ、地域を挙げて守っていきたい貴重な生息地です。

 

※みんなで守る郷土の自然に選定された当初(昭和62年)は、「カスミサンショウウオ」とされていたものが、近年の調査・研究により「イズモサンショウウオ」という新種であることが分かり、令和3年9月に名称が変更されました。

 

カスミサンショウウオの卵   日御碕灯台

イズモサンショウウオの卵  日御碕灯台

 

日御碕案内図

 

(令和3年11月更新)


お問い合わせ先

自然環境課

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           0852-22-5724 (隠岐ジオパーク・自然公園活用推進係)
   Fax:0852-26-2142
   E-mail:shizenkankyo@pref.shimane.lg.jp(代表)
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