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島根県農業試験場研究報告第16号(1980年5月)p69-79

 


稚蚕人工飼料による飼育結果と飼料汚染微生物について


林田勉、辻厚生、女鹿田勝義


摘要

 稚蚕人工飼料の作柄を検討するとともに飼料汚染微生物について調査した。

 

  • 1−2令を人工飼料育、3令以降桑葉育の作柄は良好であり、農家委託飼育においても全令桑葉育と遜色のない作柄であった。

 

  • 飼料を汚染する病原微生物は麹かび病菌と腸球菌である。

 

  • 蚕麹かび病菌は防腐効果のひくくなった蚕糞で発育が始まり、次第に飼料で繁殖した。飼料における菌の発育はホルマリン抵抗力と関係ないとみられた。

 

  • 軟化病蚕等から分離された腸球菌は、乳酸菌Streptococcusfaecalisに属し、人工飼料育蚕を発病させる原因菌となる場合がみられた。

 

  • 人工飼料育の飼育日数が長い程、蚕室の清浄度を高く保持する必要がある。
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