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島根県農業試験場研究報告第15号(1977年12月)p47-57

ハウスデラウエアの発芽促進に関する研究

 


 


藤田武夫、倉中将光、竹下修


摘要

 島根県におけるハウスデラウエアブドウの休眠打破、発芽促進について1970年より1976年まで研究を行った。結果は次のとおりである。

 

  • デラウエアの休眠期間中に石灰窒素を結果母枝に塗布または散布処理することにより発芽は確実に促進された。

 

  • 石灰窒素の処理時期として最も効果の高かったのはビニール被覆時期や加温条件と関係なく、12月上旬から12月下旬であった。

 

  • デラウエアの休眠打破、発芽促進には石灰窒素の他にエチレンクロルヒドリン、メリット、エスレルなどの散布、モミガラくん蒸、5度C前後における冷蔵処理なども効果があった。また冷蔵処理した樹に他の処理を追加すると、ある程度複合的な促進効果がみられた。

 

  • 1月下旬以降のビニール被覆栽培において、被覆後に石灰窒素処理をすると薬害があり、芽の枯死や発芽率が低下するなど悪影響があった。

 

  • 鉢植え樹の場合、休眠打破処理を行って、12月上旬あるいは12月下旬のように早く加温を始めると発芽は促進されるが、一方花房の花数が減少する傾向がみられた。
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