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メロン

ホウ素欠乏症(B欠乏症)

○症状等
障害の初期、上位葉は葉色が濃く、硬くこわばったようになる。また、節間の伸長が悪く叢状になる。先端葉は奇形や黄化症状を示し葉縁部が灰褐色になり、生長点は枯死する。茎には亀裂が入り、硬化しもろく折れやすくなる。亀裂は巻きひげにも生ずる。

○発生要因
土壌のpHの影響が大きい。酸性に傾くとホウ素の可溶性が増し、流亡しやすくなる。一方、アルカリ性になるとホウ素は不溶化するので、酸性でもアルカリ性でも欠乏症が発生しやすくなる。また、土壌水分も影響し乾燥下では吸収が抑制される。砂質土壌での発生が多い。

○分析データ
健全葉(葉身)のマンガン濃度はおおむね30〜80ppmで、20ppmより低いと欠乏の恐れが大きい。
土壌の熱水可溶性ホウ素濃度が0.5ppm以下の場合、欠乏症が発生しやすい。

○対策
土壌が乾燥していれば多めにかん水する。また、0.2%ホウ砂水溶液を日をおいて数回葉面散布する。薬害を防ぐため同量の生石灰を加え、温度の高い日中を避け早朝もしくは夕方に散布する。
次作の前には土壌診断を行い、pHを矯正する。土壌中の絶対量が不足している場合はホウ素入り土づくり肥料、資材を施用する。ただし、ホウ素は適量範囲が狭く過剰害がでやすいので注意を要する。10a当たりホウ砂なら0.5kg、FTEなら4kg、BMようりんなら60kgぐらいを目安にする。

○関連資料
藤本順子・古山光夫:メロン‘アムス’における栄養障害の発生経過,島根農試研究報告,27,1993

 

葉の症状1葉の症状2

ハウス内の全景

 


関連データ関連データ2


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