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3.きゅうり

(1)要素欠乏・過剰

 症状名:マンガン過剰症

作物・品種きゅうり・ンャープ1(合木:ニュースーパー雲竜)
作型半促成、ハウス
撮影年次・場所平成5年・出雲市
撮影者伊藤淳次、引野千嘉志
発生経過下位葉の葉脈がチョコレート色になり、次第に上位葉へと広がった。
 毛茸がチョコレート色に変色しているので判定はしやすい。
対応した内容及びその後の経過
作物体分析結果
土壌分析結果

試料

P

K

Ca

Mg

Mn

Cu

Zn

Fe

 

(%)

(%)

(%)

(%)

(ppm)

(ppm)

(ppm)

(ppm)

障害葉

2.0

7.3

7.3

1.0

3,050

15

78

90

対照葉

0.7

6.6

4.7

0.8

374

12

49

92

土壌分析結果

試料

pH

EC

有効態リン酸

交換性陽イオン(mg/100g)

MnO

土壌分析結果

 

 

(ms/cm)

(mg/100g)

K2O

CaO

MgO

水溶性

易還元性

障害株元

5.7

1.5

24

135

305

75

10.6

31.7

対照株元

6.3

2.0

24

148

535

119

0

23.5

目標値

6〜6.5

0.3〜0.7

10〜30

15〜30

200〜300

20〜40

 

 

障害葉ではマンガン濃度が極めて高かったが、その他の成分は正常の範囲であった。
障害株元土壌では作物に吸収されやすい水溶性のMn濃度が高かった。
事後指導として以下の内容を行った
(1)土壌のpHを適正に保つ。
(2)当分マンガンを含む資材の施用は行わない。
(3)当該圃場のEC、加里濃度が高かったので、基肥施用量は2/3程度に抑え、生育に応じて迫肥を行う。
その他発生圃場は砂質土壌であった。FTE(4Kg)が連用されていた。
圃場内の土壌中マンガン濃度に偏りがあり、障害の発生も偏在している。

チョコレート色に変色


資料:「野菜生育障害・病害虫現地診断の手引き」島根県農林水産部、1997年3月


 


お問い合わせ先

農業技術センター

島根県農業技術センター
〒693-0035 島根県出雲市芦渡町2440
 TEL:0853-22-6708 FAX:0853-21-8380
 nougi@pref.shimane.lg.jp
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