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6.ハウス栽培技術

(5)枝梢管理

  1. 誘引・ねん枝・摘心
    樹高を低く抑えるため,骨格枝を誘引したり平棚栽培を行っている場合,突発枝の発生が多くなる。太枝を切除した部分や,背面から発生した強勢な新梢は夏期せん定し,発生位置が良い新梢は誘引やねん枝を行い翌年の結果母枝確保につとめる。
    ハウス栽培では,露地栽培と比較し二次伸長の発生が多く,生育旺盛な新梢では三次伸長もみられる。露地栽培と異なり,二次伸長部分にも花芽の着生がみられるものの,養分浪費の防止や,充実した母枝の確保のために摘芯を行う。処理方法は露地栽培に準ずる。
    ハウス栽培では,果実肥大が旺盛なため結果枝が下垂しやすく,また新梢の節間が長く,個葉面積も大きいため,受光態勢が悪化し,果実品質の低下や花芽の充実不良を招きやすい。そこで,枝つり誘引が必須作業となる。母枝単位で太枝などに誘引するが,地上2m程度の位置に1m程度の間隔で棚線を張ると便利である。平棚栽培では,棚上50cmの位置に棚線を張り,つり上げ誘引する。

     

    誘引の様子図3の31ハウス栽培西条におけるつり上げ誘因が果実品質に及ぼす影響
  2. 摘葉
    ハウス内の日射量は,露地の70%程度に低下する。さらに,個葉面積が大きいため果実に覆い被さりやすい。果面に当たる日射量が30%以下になると着色が著しく阻害される。また,果面に葉が密着している場合,汚れ果発生の原因にもなる。したがって,樹冠下部を中心に摘葉を行い,光環境を向上させ,果実の着色を促す。

     

    摘葉前後の様子

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