依存症
目次
依存症とは/ギャンブル等依存症/薬物依存症/アルコール依存症・アルコールの有害な使用
相談窓口/依存症に関する自助グループ/その他/資料
依存症とは
依存症とは、ギャンブル等や薬物、アルコールなどへの欲求を抑えきれずに、行動や使用をしてしまう心の病気のことをいいます。家族や周囲の人をまき込みながら徐々に進行し、最終的には自分自身に大きなダメージをもたらします。
厚生労働省リーフレット「わかってるのにやめられない~それって依存症かも~」(PDF892KB)
以下のような状態に思い当たりがありましたら、ぜひ相談機関や医療機関等にご相談ください。ご本人と一緒の相談が難しい場合には、ご家族だけでも一度ご相談ください。
ギャンブル等依存症
ギャンブル等依存症とは
ギャンブル等にのめり込むことにより、日常生活又は社会生活に支障が生じている状態をいいます。
(※ギャンブル等とは、パチンコやパチスロ、競馬、競艇、競輪、オートレース、その他の射幸行為を指します。)
例えば、ギャンブル等にのめり込むことで、このようなことが繰り返し起きます。
例)・借金や家計が立ちゆかなくなるなどのお金の問題が生じる
・ギャンブル等に行くことや行ったことを隠したり嘘をつく
・約束が守れない(例:帰宅時間を守れない、友人と旅行にいく約束をしたが旅行資金が貯められずキャンセルする)
・夜遅くまでギャンブル等をしていることで、家事や子育てがおろそかになる
・仕事中にギャンブル等や借金返済のことばかり考え、仕事の能率が落ちる
・学業がおろそかとなり、卒業や進級に必要な単位を修得できない
・友人から借りていたお金の返済ができず、友人が離れていく
・他の趣味への関心がなくなり、余暇活動のほとんどはギャンブル等になる
上記の問題は、ギャンブル等にのめり込む結果として起きてくる例です。
多くの場合、のめり込んでいるご本人も「このままではいけない」と思っており、「次こそは気をつけよう」と心に決めます。しかし、不本意ながら問題を繰り返してしまいます。
※パーキンソン病で治療中の患者さんが、その治療のために服用している薬の副作用から、ギャンブル等依存症を発症することがあると言われています。この場合は、お早めにかかりつけの主治医へご相談されることをお勧めします。
ギャンブル等依存症のサイン
以下の2つは、ギャンブル等依存症の代表的なサインです。
1.借金(又は金銭問題)
2.嘘や隠し事
ご本人へ:こんなふうに考えたことはありませんか?
・ギャンブル等の負けを、ギャンブル等で取り戻そうと考える
・借金を返すためにはギャンブル等をするしかないと考える
・ギャンブル等をしている時だけは、嫌なことが忘れられると考える
誰にも相談できず、悩んでいませんか?
ギャンブル等依存症は適切な支援につながれば回復可能です。
心と体の相談センターでは、ギャンブル等依存症についての来所相談を受け付けています。あなたからのお電話をお待ちしています。
ギャンブル等との付き合い方を自己チェック!
以下のチェックシートで、ギャンブル等の付き合い方を自己チェックできます。
該当するステージごとに、お勧めの対処も掲載していますのでご参考ください。
自己チェックシート「あなたのステージは、どこですか?」(PDF916KB)
ギャンブル等依存症の簡易チェック
以下の質問で2項目以上当てはまる方は、ギャンブル等の問題について、支援が必要な可能性があります。
□負けた分を取り戻すために、またギャンブル等をしたことがある。
□ 自分にギャンブル等の問題があると思ったことがあるか、その問題を人から指摘されたことがある。
□ お金の使い方について、同居していた人と口論となった原因が、主に自分のギャンブル等だったことがある。
□ 誰かからお金を借りたのに、ギャンブル等のために返せなくなったことがある。
□ ギャンブル等のためか、ギャンブル等による借金を返すために、下記のいずれかからお金を借りたことがある。
(家計、サラ金・闇金、銀行・ローン会社)
(参考:厚生労働省科学研究費補助金障害保健福祉総合研究事業「いわゆるギャンブル依存症の実態と地域ケアの促進」より、「日本語版SOGS短縮版」を改変)
心と体の相談センターでは、ギャンブル等依存症についての来所相談を受け付けています。まずは、お気軽にお問い合わせください。
ご家族へ:このような経験はありませんか?
・ギャンブル等をやめることを約束する代わりに、ギャンブル等で生じた借金を肩代わりする
・またギャンブル等をしているのではないかと不安に思い、本人の行動をせんさくする
誰にも相談できずに悩んでいませんか?
ギャンブル等依存症は適切な支援につながれば回復可能です。
心と体の相談センターでは、ギャンブル等依存症についての来所相談を受け付けています。
まずは、ご家族からでも結構です。あなたからのお電話をお待ちしています。
SAT-G(島根ギャンブル障がい回復トレーニングプログラム)
SAT-G(サット・ジー)とは
認知行動療法の手法を用いて、ギャンブル等に頼らない生活を取り戻すことを目指す回復プログラムです。
(ShimaneAddictionrecoveryTraining
programforGamblingdisorderの略称)
・当センターではSAT-G集団プログラムを毎月第4水曜日に開催しています(令和5年度版ご案内チラシ591KB)
プログラムの主な内容
第1回あなたのギャンブルについて整理してみましょう
第2回引き金から再開にいたる道すじと対処
第3回再開を防ぐために
第4回私の道しるべ
第5回回復の道のり
アンコールセッション回復のために~正直さと仲間~
〈ワークブックの表紙〉
テレビ番組で紹介されました
2018年12月12日NHK「しまねっとNEWS」
2019年1月31日NHK「おはよう日本」
依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関
島根県では、県内における依存症の医療体制を整備し、依存症の方が地域で適切な医療を受けることができるよう、「島根県依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関選定要綱」を定め、依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関を選定しています。詳細は以下のリンクでご覧いただけます。
啓発チラシ・リーフレット
外部リンク
薬物依存症
薬物依存症とは
薬物を使い続けているうちに心身に異変が生じ、薬物を使い続けることが体に悪いとわかっていても、自分ではやめることができない心の病気のひとつです。何度も使い続けるうちに身体の中に依存が形成され、以前の量では効果が得られなくなり、問題がさらに深刻化していきます。
症状が進行すると、薬物のために仕事を休んだり、家族に暴力を振るったり、借金、犯罪等の問題が起こってきます。身体の病気(肝臓病、感染症など)から死にいたることもあります。
薬物の種類としては、覚せい剤、危険ドラッグ、麻薬(コカイン、ヘロイン、LSD、MDMAなど)、有機溶剤(シンナー、ボンドなど)、向精神薬、睡眠薬、鎮痛剤、鎮咳剤、その他の医薬品、ガス類などです。
薬物依存症は回復可能です。回復に向けては、専門の医療機関や自助グループへつながることが有効です。
心と体の相談センターでは、薬物依存症についての来所相談を受け付けています。まずは、お気軽にお問い合わせください。
依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関
島根県では、県内における依存症の医療体制を整備し、依存症の方が地域で適切な医療を受けることができるよう、「島根県依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関選定要綱」を定め、依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関を選定しています。詳細は以下のリンクでご覧いただけます。
外部リンク
アルコール依存症・アルコールの有害な使用
アルコール依存症とは
お酒を飲み過ぎることは体に悪いとわかっていても、飲酒行動を自分でコントロールできなくなり、やめることができない状態のことを言います。徐々にお酒の量も回数も増えていき、重症化していきます。
症状が進行し、飲酒のコントロールが効かなくなると、お酒のために仕事を休んだり、借金をしたり、暴力をふったり、交通事故を起こすなどの問題が起こってきます。その結果、職場での信用を失い、経済的、家庭的な破綻をきたしかねません。また、大量飲酒により身体の病気(肝臓病、高血圧、糖尿病など)になり、死にいたることもあります。
しかし、アルコール依存症は回復可能です。回復に向けては、専門の医療機関や自助グループへつながることが有効です。
アルコールの有害な使用とは
アルコール依存症までは至っていないものの、飲酒により精神的または身体的健康が損なわれている状態です。今のお酒との付き合い方を見直して、減酒の目標を決めてより害の少ない飲酒習慣に変えていくことが推奨されています。
最寄りの保健所においても相談を受け付けております。
※自助グループについては、後段の「依存症に関する自助グループ」をご覧ください。
お酒の飲み方を自己チェック!(外部リンク)
あなたのお酒の飲み方について、インターネット上の飲酒チェックツールSNAPPY-CAT(スナッピー・キャット)で確認してみませんか。その他のSNAPPYシリーズも、ぜひ活用してみてください。
お酒との付き合い方を見直してみませんか?
飲酒チェックツール等により、お酒の量を減らすことが推奨された場合は、この機会に以下のツールを用いてお酒との付き合い方を見直してみませんか?
依存症専門医療機関・治療拠点機関
島根県では、県内における依存症の医療体制を整備し、依存症の方が地域で適切な医療を受けることができるよう、「島根県依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関選定要綱」を定め、依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関を選定しています。詳細は以下のリンクでご覧いただけます。
アルコール関連問題セミナー
アルコールは生活に豊かさと潤いを与える一方、不適切な飲酒は身体に深刻な影響を及ぼすとともに、家庭や職場、地域を巻き込んで様々な問題を引き起こす危険性を高めます。
アルコール関連問題セミナーは、学校の生徒さんや地域の住民の方等に、アルコールに関する正しい知識とアルコール依存症の実態を知っていただくことで、アルコール関連問題の発生予防に資することを目的に開催しております。詳細については以下のチラシを御覧ください。
なお、年間の開催数に限りがありますので、セミナーをご希望される際は、お早めにご相談ください。
啓発リーフレット
リーフレット「あなたに知って欲しいお酒の話」(PDF4,349KB)
未成年者の飲酒防止を目的としたリーフレットです。未成年者の飲酒防止の取り組みにご活用ください。
外部リンク
相談窓口・医療機関
【相談窓口】
心と体の相談センター
市町村役場の福祉担当窓口
【医療機関】
依存症に関する自助グループ
同じような問題、同じような悩みを抱えた仲間同士が集い、体験を分かち合う場。仲間に出会いお互いの話をすることで、心の回復を目指します。「言いっぱなし聴きっぱなし」であるなど、安心して話せる場にするためのいくつかのルールがあります。依存症者の回復のためには、自助グループに参加することが有効です。
各ミーティング開催状況は、各団体のホームページでご確認いただけます。
アルコール依存症者の自助グループ。例会には家族も出席できる。毎日、島根県内各地の支部で例会が開かれている。
アメリカで1935年に誕生したアルコール依存症者の自助グループ。12のステップを使ったミーティングを行う。原則として依存症者本人だけの「クローズド・ミーティング」だが、家族や関係者など誰でも出席できる「オープン・ミーティング」「ステップ・ミーティング」等もある。アノニマスとは「匿名」の意味。島根県内では、松江、浜田、益田にて開催。
アメリカで1951年に誕生し、日本では1980年に始まったアルコール(薬物)依存症の影響を受けた家族と友人の自助グループ。12のステップを使ったミーティングが行なわれている。中国地方では、鳥取県、岡山県、広島県、山口県にて開催。
アルコールも含めて、薬物の問題があると感じている人たちの自助グループ。中国地方では、鳥取県、岡山県、広島県にて開催。
薬物依存症の影響を受けた家族と友人の自助グループ。中国地方では、鳥取県、岡山県、広島県、山口県にて開催。
ギャンブル等を止めたいと思っているギャンブル等依存症当事者の自助グループ。
島根県内では、松江(チラシPDF358KB)、益田にて開催。鳥取県では米子(チラシPDF558KB)にて開催。
ギャンブル等依存症当事者の家族と友人の自助グループ。島根県内では、松江(チラシPDF129KB)、出雲(チラシPDF170KB)にて開催。
さくらの会
ギャンブル等依存症当事者の家族と友人の自助グループ。※令和5年1月より休会となります。
ギャンブル等依存症の家族の自助グループで、全国各地で開催。島根県内では、松江にて開催。
その他
各依存症の専門相談機関や、回復のための施設等が全国各地にあります。詳細は当センターにお問い合わせください。
薬物依存症リハビリ施設鳥取ダルク
ダルクとは、覚醒剤、有機溶剤(シンナー等)、その他の薬物から開放されるためのプログラムを持つ民間のリハビリ施設。ミーティングやレクリエーションなどのプログラムを行うことで「今日一日薬物を使わないで生きる」ことからスタートし、回復を目指す。
資料
お問い合わせ先
心と体の相談センター
〒690-0011 島根県松江市東津田町1741番地3(いきいきプラザ島根2F) (TEL) 0852-32-5905 (FAX) 0852-32-5924 (Eメール)kokokara-c@pref.shimane.lg.jp (メールでの相談は受け付けておりません)