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健康食品の原材料として使用された成分の取扱いについて(出雲保健所)

今般、厚生労働省から、健康食品の原材料として使用された下記の2成分について情報提供がありました。

 

 

2,4-ジニトロフェノール(DNP)

 

 平成27年8月4日付けで厚生労働省より次のとおり情報提供がありました。

ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、2,4-ジニトロフェノール(DNP)を含有する栄養補助食品(サプリメント等)の摂取は、深刻な中毒が懸念され、死亡する場合もあるとして注意喚起しました。

 

 当該情報によると、英国の保健当局より、DNPを含む製品について、欧州連合(EU)の食品・飼料早期警告システム(RASFF)を通して警告があった旨報告があり、ドイツにおいてもインターネット経由で入手可能の場合があるとされています。

 

 DNPは、工業用化学物質で、フードサプリメントや、痩身(いわゆる脂肪燃焼)を意図した製品への使用は認められておらず、医学論文によれば、経口致死量は1から3gであり、DNPは体内に蓄積すると考えられることから、これよりも低用量でも、生命に関わる深刻な影響がもたらされる可能性があり、最近では、DNPが不正に添加された製品による複数の死亡事例が複数の国で報告されている旨(以下URL参照)の情報が報告がされています。

 

〇厚生労働省(平成27年8月4日付け事務連絡)
健康食品の原材料として使用された成分(2,4-ジニトロフェノール(DNP))の取り扱いについて(外部サイト)

 

〇ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)の情報

http://www.bfr.bund.de/cm/343/nahrungsergaenzungsmittel-die-dinitrophenol-dnp-enthalten-koennen-zu-schweren-vergiftungen-bis-hin-zu-todesfaellen-fuehren.pdf(ドイツ語、外部サイト)

 

 

イボガイン

 

 平成27年8月4日付けで厚生労働省より次のとおり情報提供がありました。

カナダ保健省(HealthCanada)は、イボガインを含む未承認の健康製品Remogenの摂取による心拍異常の重篤な有害事象の国内報告を受けたため、カナダ国民に対し、重篤な健康リスクのおそれがあることを注意喚起しました。


当該情報によると、イボガインはアフリカ産低木の根皮に由来する天然の薬効成分であるが、国際的に、本成分を含む製品に関連した死亡を含む重篤な副作用が報告されています。カナダにおいては、イボガインを含む健康製品は承認されておらず、カナダ保健省はイボガインを含む未承認の健康製品(1.Remogen2.Ibo+Plus3.Endabuse4.Iboga)を販売業者PhytostanEnterpriseInc.から押収し、また販売業者は販売中止と輸入停止に合意した旨の報告がされています。

 

〇厚生労働省(平成27年8月4日付け事務連絡)
健康食品の原材料として使用された成分(イボガイン)の取り扱いについて(外部サイト)

 

○カナダ保健省の情報

http://healthycanadians.gc.ca/recall-alert-rappel-avis/hc-sc/2015/54378a-eng.php(外部サイト)

 

日本における流通状況について

 

 現在上記2成分を含む健康食品について国内流通はありません。

 しかし、個人で輸入されている可能性もあることから、これらの健康被害を未然に防止するため、厚生労働省から注意喚起が行われています。

 もし、これらの健康食品をお持ちの方があれば直ちに摂取を中止してください。

 また、これらを摂取したことによる体調の変化を感じた場合には、直ちに医療機関を受診してください。

 

 

 


お問い合わせ先

出雲保健所

〒693-0021 島根県出雲市塩冶町223-1
       
             島根県出雲保健所

   TEL :0853-21-1190
   FAX :0853-21-7428
   E-mail:izumo-hc@pref.shimane.lg.jp